有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100LKCW (EDINETへの外部リンク)
三機工業株式会社 事業等のリスク (2021年3月期)
グループ全体の正常な事業運営を阻むリスクを統合的に把握し、リスクの顕在化を未然に防止するとともに、顕在化した場合の損失を極小化することを目的に、「リスク管理委員会」を開催しています。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。記載にあたっては、事業運営上のリスク、財務上のリスク、その他のリスクに区分したうえで影響の大きなものから順に、その具体的な内容と対策を記載しております。
なお、下記項目の中には、将来の予想に関する事項も含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。
◎事業運営上のリスク
(1)設備工事事業共通(建築設備事業、機械システム事業、環境システム事業)
リスク | 内容 | 対策 |
人財確保 | 大幅な採用計画の未達や離職率の増加があった場合には、業績に影響を及ぼす可能性がある | ・認知度向上 ・給与水準や休暇などの処遇 改善 |
協力会社が雇用する技能者が減少し、必要な人数を集められず、業績に影響を及ぼす可能性がある | ・協力会社との信頼関係強化 ・三機テクノセンターを活用 した協力会社教育 ・新規協力会社の探索 ・施工の自動化、省力化 | |
資材・労務費上昇 | 資材価格及び労務費が急激に高騰しそれを請負金額に反映させることが困難な場合には業績に影響を及ぼす可能性がある | ・受注前:価格改定条項の交渉 ・受注後:早期発注と原価圧縮の工夫 |
海外事業のリスク | ・コンプライアンス問題(法令違反) ・テロの発生やその国の政情悪化、経済状況の変動、予期しない法律・規制の変更等があった場合には、業績に影響を及ぼす可能性がある ・新型コロナウイルス感染症の感染拡大による海外への渡航制限 | ・現地スタッフへのコンプライアンス教育 ・「海外危機管理マニュアル」の検証/更新の検討 ・リモートシステムを利用した現地支援、赴任者へのメンタルケア |
工事施工中の事故及び災害 | 工事施工中に事故や災害が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性がある | ・工事の安全衛生管理の徹底 ・品質リスクアセスメントを活用した予兆管理によるトラブル未然防止 ・不測の事態に備えて工事賠償責任保険に加入 |
不採算工事 | 工事途中での設計変更や手直し工事による想定外の追加原価等により不採算工事が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性がある | ・品質リスクアセスメントを活用した予兆管理による逸脱回避 ・工事進捗管理の精度向上 |
(2) 建築設備事業
リスク | 内容 | 対策 |
設備投資の減少 | ・新型コロナ変異ウイルスの感染拡大やワクチン接種遅れによる経済回復の遅れと投資控えから、受注機会が減少し、競争が激化する ・テレワークの拡大・定着によりオフィス需要が減衰し、空室率増加・賃料低下につながることで、不動産計画の規模や実施時期に影響が生じる | ・新型コロナウイルスを機とした、脱炭素化への省エネ・再エネ利用の提案や、EV関連などの分野への顧客開拓 ・社内連携による受注機会の拡大と技術力の強化 ・感染症拡大防止に向けたオフィスのワークスタイルコンサルティングの積極展開 |
(3)機械システム事業
リスク | 内容 | 対策 |
設備投資の減少 | 新型コロナウイルス感染症によるものも含め、製造業における設備投資減少により受注が減少する | 製造業以外の顧客への展開 |
競争力の低下 | 市場は拡大基調だが競争が激しく、価格競争力の低下等により受注が減少する | ・新工場を核とした生産性の向上 ・新製品の投入 |
(4)環境システム事業
リスク | 内容 | 対策 |
市場環境の変化 | 地方自治体の緊縮財政を背景として、価格競争が激化する | ・LCE事業の展開(※) ・創エネ事業領域への展開 |
長期事業リスク | DBO案件は、長期にわたる運営維持管理を伴うため、物価の著しい変動等予期しない事象が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性がある | 物価スライド条項等事業運営のモニタリング徹底 |
※ライフサイクルエンジニアリング(Life Cycle Engineering)事業の略称。新築、保守・メンテナンス、リニューアル、建替えといった建築物のライフサイクル全体を通じてサービスを提供する当社グループの事業コンセプト
(5) 不動産事業
リスク | 内容 | 対策 |
賃貸料の変動 | 賃貸料相場の急激な下落や空室期間の長期化により賃 貸料収入が大幅に減少する可能性がある | ・テナントの入居状況のモニタリング徹底 ・テナント与信に係わるモニタリング精度の向上 |
◎財務上のリスク
リスク | 内容 | 対策 |
顧客の信用リスク | 顧客の倒産等によって債権が回収不能となり、損失が発生する | 顧客の与信・回収状況に係わるモニタリング精度の向上 |
株式相場の変動 | ・保有する株式の時価が下落し、資産が減少するとともに損失が発生する ・株価の下落により退職給付年金資産・信託資産が減少し、積立不足が発生する | ・政策保有株式の保有の合理性について、定量・定性の両面により検証し縮減 ・退職給付年金資産・信託資産の運用状況のモニタリング及び体制の強化 |
金利の変動 | 金利変動等により退職給付年金資産・信託資産が減少し、積立不足が発生する | ・年金資産・信託資産の運用状況のモニタリング及び体制の強化 ・退職給付債務増加の抑制 ・割引率及び期待運用収益率の定期的な見直し |
訴訟等に関するリスク | 事業推進において契約不適合責任、製造物責任、特許、契約上の債権債務等に関する訴訟を提起される可能性がある | ・契約締結前の法務部門によるチェックの徹底 ・品質リスクの抽出とプロセスごとの品質管理の徹底 ・係争状況の定期的なモニタリング |
業績の季節変動 | 年度末にかけて工事の完成が集中することや工事進捗が急進する傾向にあるため、各四半期の業績に季節的変動がある | 業績の進捗管理の徹底 |
◎その他のリスク
リスク | 内容 | 対策 |
法令違反 | ・建設業法、独占禁止法、労働安全衛生法等の法令違反に対する行政処分等により事業活動に制限を受ける可能性がある ・法令改正対応遅れなど、特に残業規制を含む改正労働基準法への適合が急務となる | ・企業倫理研修の継続実施 ・工事現場業務の効率化 |
自然災害 | 地震・台風等、大規模な自然災害が発生した場合には、事業の継続が困難となり、業績に影響を及ぼす可能性がある | BCP体制の強化及びBCPを計画的に見直し有効に機能させる「事業継続マネジメントシステム(BCMS)」の構築 |
気候変動 | ・気温の上昇や異常気象に伴う自然災害等により、事業の継続が困難となり、業績に影響を及ぼす可能性がある ・低炭素・脱炭素社会への急速な移行に向けて、設備工事に対する各種規制の強化や炭素税の導入等がなされた場合、事業活動の制限や新たな負担等が生じることで、業績に影響を及ぼす可能性がある | ・自然災害等への直接的な対策は、上記自然災害の対策欄に記載 ・地球環境の保全に向けた「環境方針」を策定し当社グループ社員に周知 ・専門部署を新設し推進体制を強化 ・自社CO2排出量削減施策の実施 ・環境対策ニーズに適合した省エネ・創エネ設備の開発及び展開促進 ・「SANKI YOUエコ貢献ポイント」制度を通じた寄付・植樹等、積極的な環境保全活動を実施 |
感染症流行 | 新型コロナウイルス感染症も含めた感染症が流行し、顧客、当社グループ社員や協力会社等に罹患者が発生した場合や、感染拡大防止のために移動・外出制限等が継続した場合、業績に影響を及ぼす可能性がある | ・政府対策に応じた当社対策方針を策定 ・基本的な感染症対策(マスク・消毒液・飛沫防止フィルム等)の徹底 ・テレワーク、スライド勤務等の実施 |
機密情報・個人情報の流出 | 個人情報、顧客名簿、施工図面(お客さまの機密情報)などの流出により損害を被る可能性がある | ・システムセキュリティの強化 ・企業倫理研修の継続実施 ・不審メールなどへの啓蒙教育 |
システム障害 | コンピュータウイルス感染、不正アクセス等により、社内システムが停止し、業務が継続できない可能性がある | 不正プログラムの侵入を検知する専用ソフトを導入し、専門業者による常時監視を実施 |
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00107] S100LKCW)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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