有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100OEYJ (EDINETへの外部リンク)
シャープ株式会社 研究開発活動 (2022年3月期)
当社グループは、独自技術の開発を経営理念に掲げ、製品はもとより新規デバイスや新材料開発に至るまで、積極的な研究開発活動を行っております。
研究開発体制としては、基礎・応用研究開発を担う研究開発事業本部、事業本部や関係会社の傘下にある目的別開発センター(開発部門)、具体的な製品設計を担当する事業部技術部を設置しております。
これまでに培ってきた独自技術と、One Sharpの密接な連携・協力関係により、当社が掲げる事業ビジョン「8KとAIoTで世界を変える」のもと、「8K+5G Ecosystem」「AIoT World」の具現化を進めております。
更には、メディカルリスニングプラグ等、デジタルヘルス領域での新規事業展開の加速や、エネルギーソリューション事業の変革によるカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを強化し、社会が直面する課題解決に貢献すべく、ニューノーマル社会を支える革新的なサービス/ソリューションの創出に取り組んでおります。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は86,290百万円であります。この内、スマートライフに係る研究開発費は8,980百万円、8Kエコシステムに係る研究開発費は17,349百万円、ICTに係る研究開発費は19,149百万円、ディスプレイデバイスに係る研究開発費は22,237百万円、エレクトロニックデバイスに係る研究開発費は11,443百万円、全社(共通)に係る研究開発費は7,129百万円であります。
なお、セグメントごとの主な研究成果は、次のとおりであります。
(1) スマートライフ
プラズマクラスター搭載商品は、現在109の国と地域に展開し、2021年10月には世界累計出荷台数1億台を達成しました。また、高濃度イオン空間を形成するを3社共同で開発、世界で初めて付着した唾液に含まれる「新型コロナウイルス(変異株含)」の減少効果を実証しました。当社は、今後も快適な空気環境の実現に向け取り組んでまいります。
太陽電池分野では、黒色を基調とし、サイズ・形状が異なる4機種を組み合わせるルーフィット設計で、屋根に美しく調和する外観と高い搭載容量を実現した住宅用太陽電池モジュール の商品化、初期投資や設備の維持管理の負担がないオンサイトPPAモデル※による太陽光発電システムを大型商業施設において稼働開始するなど、再生可能エネルギーの普及拡大に貢献しております。
※ 発電事業会社が個人・企業と電力売買契約を結ぶ方式。Power Purchase Agreementの略。
(2) 8Kエコシステム
8K+5Gソリューションにおいて、ディスプレイ技術応用分野では、新開発のmini LEDバックライトを搭載し、新技術「アクティブmini LED駆動」と「量子ドットリッチカラー」により高コントラスト・高輝度・広色域を実現した、8Kの圧倒的な表現力と多彩なカラーマネージメント機能により、写真や映像などを忠実に映し出し、高精細コンテンツの緻密な制作・編集作業を支援するなどを発売しました。また、高まる非接触ニーズに対応し、デジタルサイネージなどのタッチレス操作を実現した、マスクやパーティション越しの会話でも相手の声がはっきり聞こえるなどを商品化しました。
画像処理技術応用分野では、建設現場などの自動検査を実現する、トンネルや土管などを検査・測定するなどを開発しました。
材料技術分野では、固形状として世界で初めて、密閉空間を目標湿度に調整・維持する調湿材を開発しました。
通信技術分野では、当社は世界50か国以上で合計6,000件以上の通信規格特許を保有しております。2021年10月シャープとOPPO社との間で、クロスライセンス契約締結によるグローバルな特許紛争の終結に至りました。今回の契約締結により、当社の特許ポートフォリオの価値を改めて証明するものとなりました。
(3) ICT
スマートフォンでは、ライカカメラ社監修のカメラと世界初 1Hz-240Hzで駆動するOLEDディスプレイ「Pro IGZO OLED」を搭載した5G対応のフラッグシップモデル 、軽さと快適さを追求し、5G対応モデルで世界最軽量約146gを実現したなどを商品化しました。
新規の取り組みとして、スマートフォンを介して、遠隔でプロによるサポートがワンストップで受けられるワイヤレスホンスタイルの耳あな型補聴器 、IoTとクラウドを使ったテレマティクスを活用した新サービス 、機器のIoT化開発から異なるプラットフォームの機器・サービスにおけるデータ連携、総合ユーザーインターフェース構築まで幅広く支援するスマートライフ構築支援サービスの提供を開始しました。
Dynabook㈱においては、テレワーククラウド環境をワンストップで一括提供するdynaTeams、働き方を可視化するソリューションdynaTeams などを創出しました。
(4) ディスプレイデバイス
既存の液晶(LCD)技術、有機LED(OLED)技術を軸に、PCモニター、ノートPC、車載モニター、AR/VR、スマートフォン、テレビ、医療分野向けなど様々な用途のディスプレイにおいて、視認性、表示性能の向上や省電力化、省スペース化などに向けた基幹技術を開発しております。
これらのディスプレイの基板となるTFT(薄膜トランジスタ)に関して、当社独自のIGZOとLTPS(低温ポリシリコン)を組み合わせたハイブリッドプロセスをOLEDとLCDそれぞれに展開し、OLEDは当社製スマートフォン2021年秋冬モデルで量産化、LCDではメタバースの拡がりに伴うの需要拡大に対応するプロセス開発を進めています。
また、発光層に量子ドット材料(QD)を用いた次世代自発光ディスプレイ開発も推進しており、CdフリーQD材料をTFT液晶プロセス技術で培ったフォトリソグラフィーによるRGB塗分けにより、クロストークの無いEL発光ディスプレイの開発試作に成功しました。
(5) エレクトロニックデバイス
カメラモジュール分野においては、新画質エンジン「ProPix3」を搭載した当社製スマートフォンシリーズ向けカメラモジュールを開発しました。フラグシップモデルのカメラ画質技術を応用したノイズリダクションやエッジ強調処理により、輪郭などのディテールをより自然に表現可能にしております。
電子デバイス分野では、I2C通信対応の業界最小クラスのウェアラブル機器向けの量産を開始しました。本製品はワイヤレスイヤホン等の小型のウェアラブル機器に搭載することができ、物理スイッチを搭載せず機器の着脱を自動的に検出し、機器の制御を実現しております。
半導体レーザーについては、世界的に自動車のEV化が進む中、銅加工で光の吸収率の高くなるを次世代レーザー加工機の光源として開発しました。また、各種センサをつなぐワイヤーハーネス配線の軽量化に向け、継ぎ目のないレーザー直接露光機が主流となり、その光源としてを発売し、自動車の軽量化に貢献しております。更に高まるレーザー加工の多様なニーズに対応するため、低出力から高出力まで幅広いラインナップの拡充に取り組んでおります。
研究開発体制としては、基礎・応用研究開発を担う研究開発事業本部、事業本部や関係会社の傘下にある目的別開発センター(開発部門)、具体的な製品設計を担当する事業部技術部を設置しております。
これまでに培ってきた独自技術と、One Sharpの密接な連携・協力関係により、当社が掲げる事業ビジョン「8KとAIoTで世界を変える」のもと、「8K+5G Ecosystem」「AIoT World」の具現化を進めております。
更には、メディカルリスニングプラグ等、デジタルヘルス領域での新規事業展開の加速や、エネルギーソリューション事業の変革によるカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを強化し、社会が直面する課題解決に貢献すべく、ニューノーマル社会を支える革新的なサービス/ソリューションの創出に取り組んでおります。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は86,290百万円であります。この内、スマートライフに係る研究開発費は8,980百万円、8Kエコシステムに係る研究開発費は17,349百万円、ICTに係る研究開発費は19,149百万円、ディスプレイデバイスに係る研究開発費は22,237百万円、エレクトロニックデバイスに係る研究開発費は11,443百万円、全社(共通)に係る研究開発費は7,129百万円であります。
なお、セグメントごとの主な研究成果は、次のとおりであります。
(1) スマートライフ
プラズマクラスター搭載商品は、現在109の国と地域に展開し、2021年10月には世界累計出荷台数1億台を達成しました。また、高濃度イオン空間を形成するを3社共同で開発、世界で初めて付着した唾液に含まれる「新型コロナウイルス(変異株含)」の減少効果を実証しました。当社は、今後も快適な空気環境の実現に向け取り組んでまいります。
太陽電池分野では、黒色を基調とし、サイズ・形状が異なる4機種を組み合わせるルーフィット設計で、屋根に美しく調和する外観と高い搭載容量を実現した住宅用太陽電池モジュール の商品化、初期投資や設備の維持管理の負担がないオンサイトPPAモデル※による太陽光発電システムを大型商業施設において稼働開始するなど、再生可能エネルギーの普及拡大に貢献しております。
※ 発電事業会社が個人・企業と電力売買契約を結ぶ方式。Power Purchase Agreementの略。
(2) 8Kエコシステム
8K+5Gソリューションにおいて、ディスプレイ技術応用分野では、新開発のmini LEDバックライトを搭載し、新技術「アクティブmini LED駆動」と「量子ドットリッチカラー」により高コントラスト・高輝度・広色域を実現した、8Kの圧倒的な表現力と多彩なカラーマネージメント機能により、写真や映像などを忠実に映し出し、高精細コンテンツの緻密な制作・編集作業を支援するなどを発売しました。また、高まる非接触ニーズに対応し、デジタルサイネージなどのタッチレス操作を実現した、マスクやパーティション越しの会話でも相手の声がはっきり聞こえるなどを商品化しました。
画像処理技術応用分野では、建設現場などの自動検査を実現する、トンネルや土管などを検査・測定するなどを開発しました。
材料技術分野では、固形状として世界で初めて、密閉空間を目標湿度に調整・維持する調湿材を開発しました。
通信技術分野では、当社は世界50か国以上で合計6,000件以上の通信規格特許を保有しております。2021年10月シャープとOPPO社との間で、クロスライセンス契約締結によるグローバルな特許紛争の終結に至りました。今回の契約締結により、当社の特許ポートフォリオの価値を改めて証明するものとなりました。
(3) ICT
スマートフォンでは、ライカカメラ社監修のカメラと世界初 1Hz-240Hzで駆動するOLEDディスプレイ「Pro IGZO OLED」を搭載した5G対応のフラッグシップモデル 、軽さと快適さを追求し、5G対応モデルで世界最軽量約146gを実現したなどを商品化しました。
新規の取り組みとして、スマートフォンを介して、遠隔でプロによるサポートがワンストップで受けられるワイヤレスホンスタイルの耳あな型補聴器 、IoTとクラウドを使ったテレマティクスを活用した新サービス 、機器のIoT化開発から異なるプラットフォームの機器・サービスにおけるデータ連携、総合ユーザーインターフェース構築まで幅広く支援するスマートライフ構築支援サービスの提供を開始しました。
Dynabook㈱においては、テレワーククラウド環境をワンストップで一括提供するdynaTeams、働き方を可視化するソリューションdynaTeams などを創出しました。
(4) ディスプレイデバイス
既存の液晶(LCD)技術、有機LED(OLED)技術を軸に、PCモニター、ノートPC、車載モニター、AR/VR、スマートフォン、テレビ、医療分野向けなど様々な用途のディスプレイにおいて、視認性、表示性能の向上や省電力化、省スペース化などに向けた基幹技術を開発しております。
これらのディスプレイの基板となるTFT(薄膜トランジスタ)に関して、当社独自のIGZOとLTPS(低温ポリシリコン)を組み合わせたハイブリッドプロセスをOLEDとLCDそれぞれに展開し、OLEDは当社製スマートフォン2021年秋冬モデルで量産化、LCDではメタバースの拡がりに伴うの需要拡大に対応するプロセス開発を進めています。
また、発光層に量子ドット材料(QD)を用いた次世代自発光ディスプレイ開発も推進しており、CdフリーQD材料をTFT液晶プロセス技術で培ったフォトリソグラフィーによるRGB塗分けにより、クロストークの無いEL発光ディスプレイの開発試作に成功しました。
(5) エレクトロニックデバイス
カメラモジュール分野においては、新画質エンジン「ProPix3」を搭載した当社製スマートフォンシリーズ向けカメラモジュールを開発しました。フラグシップモデルのカメラ画質技術を応用したノイズリダクションやエッジ強調処理により、輪郭などのディテールをより自然に表現可能にしております。
電子デバイス分野では、I2C通信対応の業界最小クラスのウェアラブル機器向けの量産を開始しました。本製品はワイヤレスイヤホン等の小型のウェアラブル機器に搭載することができ、物理スイッチを搭載せず機器の着脱を自動的に検出し、機器の制御を実現しております。
半導体レーザーについては、世界的に自動車のEV化が進む中、銅加工で光の吸収率の高くなるを次世代レーザー加工機の光源として開発しました。また、各種センサをつなぐワイヤーハーネス配線の軽量化に向け、継ぎ目のないレーザー直接露光機が主流となり、その光源としてを発売し、自動車の軽量化に貢献しております。更に高まるレーザー加工の多様なニーズに対応するため、低出力から高出力まで幅広いラインナップの拡充に取り組んでおります。
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