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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100NSIY (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 三菱鉛筆株式会社 研究開発活動 (2021年12月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループの研究開発活動は、「最高の品質こそ 最大のサービス」の社是のもと、筆記具及びその周辺商品等における新製品の開発と品質向上、安全性の確保、環境問題への対応を目的としております。また筆記具以外の分野にもこれらの成果を広く応用展開することも積極的に進めております。
なお、当連結会計年度における研究開発費は3,237百万円でした。このうち3,155百万円は筆記具及び筆記具周辺商品事業に係るものであります。以下は筆記具及び筆記具周辺商品の主な研究開発活動及び成果であります。

(1)筆記具事業
①シャープ替芯の基幹ブランドとしては13年ぶりとなる新商品『uni』を発売しました。
当社従来品の「強い」「濃い」「なめらか」という特長に加え、「汚れにくい」をプラスしました。シャープペンシルユーザーの不満である「書いた後に紙面が汚れる」「マーカーを引くと文字が滲んでしまう」という声を解消するため、開発を進めました。従来のシャープ芯は描線を構成する芯の粉が紙面に強く密着していないため擦過により紙面が汚れてしまいます。この原因を解消するために、当社独自成分の配合と製法を開発しました。新製品『uni』は従来と比べて芯粉が紙面に密着するため、こすれに強く、いつまでもキレイな状態が続きます。学習時のまとめノートなど、何度も見返すノート作りをする際に最適なシャープ替芯の開発に成功しました。
また、ケースは、デザイン性と機能性を兼ね備えた新設計のスライド式ケースとなっています。生活空間になじむオフホワイトを基調としたシンプルなデザインで、あえて中身を見せない不透明でマットな質感。使用時は簡単なスライド操作で開閉し、スムーズな芯の取り出しを実現しました。

②「クセになる、なめらかな書き味。」のジェットストリームから使用頻度の高い黒インクを使いやすく進化させた3色ボールペン『ジェットストリーム 新3色ボールペン』と、インク量が通常品に比べ約70%増量した黒インク替芯『長持ちリフィル』を発売しました。
インク色の中で最もよく使われている黒インクを使いやすくする設計は、黒インクを使用する際のノック棒をペンの後端部分に配置することで、シングルノックのような操作感を実現しています。ユーザーが迷うことなく黒インクを繰り出すことが可能となりました。また、樹脂クリップに金属パーツを埋め込むことでクリップ折れへの耐久性も向上しています。軸自体も長く使い続けられるようになり、環境に配慮した設計となっております。
同時に黒インク約70%増量の『長持ちリフィル』は、リフィルのチューブを薄くすることにより当社通常品(SXR-80)と同じ形状で互換性を保ったまま、通常品比で約70%のインク量アップを実現しました。チューブが薄くなることで懸念される品質も新開発の製法を確立することで解決しました。さらに、プラスチック使用量も通常品に比べ約30%減量、加えてパッケージには、三菱鉛筆として初めて紙製パッケージを採用し、環境へ配慮した商品となっています。

③世界初、ボールペン用紙製リフィルの開発に成功しました。
日本製紙株式会社、株式会社昭和丸筒の協力を得て、紙で構成されたインク収容管を用いたリフィルの開発に、世界で初めて成功いたしました。
このたび開発した紙製リフィルは、3層の独自の開発紙と最外層のパーチメント紙にて構成したもので、全4層構造となっています。インクは「クセになる、なめらかな書き味。」のジェットストリームインクを搭載し、インク量はジェットストリーム スタンダード(SXN-150系)リフィルの約1.6倍となっており、従来品に比べて長い期間使うことができます。
紙製リフィルの開発は、使用するインクの浸透性、ガスバリア性などインクに関わる特性と、紙管の機械的性質である反発力や、巻き強度などに対してテストを重ね、構造について試行錯誤を繰り返しました。その結果、インクが長期間リフィル内にあってもインク漏れ、インク染み出し、巻き形状のほつれなどが発生せず、形状を維持することが可能な構造を実現しました。
紙を使用することにより、従来のリフィルとの比較で、約88%のプラスチック削減を実現しています。

④新型コロナウイルス感染症の拡大により抗ウイルス材料のニーズが高まる中、FSX株式会社が持つ抗菌・抗ウイルス活性物質「VB」を樹脂化し、生活環境に優しく耐熱性を兼ね備えた、汎用性の高い抗ウイルス素材の開発から多色ボールペンを商品化しました。また、「VB」を配合した鉛筆表面用の塗料開発から、抗ウイルス機能付きタイプの鉛筆『9800VB』を商品化しました。


(2)筆記具周辺商品事業
①化粧品事業
筆記具のインク流出機構設計を応用し、お客様の使い勝手の良い化粧品アイテムの開発を行っております。リキッドアイライナー、固形アイライナー、毛染めは、筆記具で培った超微粒子顔料分散技術、インク配合技術、鉛筆製造技術や容器設計技術を応用することにより、国内・海外の化粧品業界から高い評価を受けております。

②産業資材事業
筆記具着色剤を通じて開発した独自の「分散技術」・「粒子設計技術」、及びシャープ芯・鉛筆芯技術を応用した「焼成(カーボン)技術」などを活用し将来成長分野での新規事業開発に取り組んでおります。
テキスタイルインクジェットインクやポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの機能性材料分散液や重合性ナノ粒子、及び振動板、整合層、摺動材、多孔体などのカーボン製品を幅広く提案、特に最近ではエレクトロニクス、ウェルネス、モビリティなどの分野で当社技術へのニーズが高まっています。



事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02366] S100NSIY)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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