シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100O9FP (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 太陽化学株式会社 研究開発活動 (2022年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループ(当社及び連結子会社)は、「食と健康に貢献する独創技術の開発」をモットーとして、新規素材の開発から製剤の開発、更には生産技術の開発にいたるまで、積極的な研究開発活動を行っております。
現在、研究開発は、各セグメントに所属する研究開発スタッフ及び研究開発支援部門のスタッフにより推進されております。
知的財産権の取得にも注力しており、当連結会計年度中に公開された当社が出願人である公開特許件数は18件であり、海外での特許取得についても積極的に取り組んでおります。
当連結会計年度における全体の研究開発費は1,379百万円であります。
当連結会計年度における各セグメント別の研究の目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。

(1)ニュートリション事業
緑茶抽出物、機能性アミノ酸(テアニン)、水溶性食物繊維、ミネラル・ビタミン等の乳化製剤についてエビデンスに基づく研究開発を行い、伸張するQOL市場に向けてグローバルな展開を目指し、新規製品開発や応用開発を行っております。
当連結会計年度の主な成果として、身近な天然素材から最先端技術を応用した新規素材までを取り扱い、研究開発型ソリューション企業として、無限の可能性を秘めた機能性食品素材の創成に実績を積み重ねています。研究の更なる発展を図るため、京都府立医科大学に寄附講座「生体免疫栄養学(太陽化学)講座」を設立しました。機能性食品の腸内細菌叢やその代謝物への作用を検討し、免疫・栄養学的な知見から健康長寿に向けた科学的エビデンスの確立を目指しております。
水溶性食物繊維(ファイバー)においては、京都府立医科大学とは、糖尿病モデルマウスにおいてサルコペニア肥満を抑制する作用、がん悪液質モデルマウスの筋萎縮を抑制する作用を解明しました。更に、兵庫県立大学とは透析患者の腸内細菌叢を改善し尿毒症物質を低減する作用、摂南大学とは畜産業への応用として養豚飼料へ添加により生産性が向上することがわかりました。
新規製品として、フラボノイドをシクロデキストリンに包摂する技術について日本食糧新聞 優秀食品機械・資材・素材賞を受賞しました。フラボノイドは元来溶解性が低く、生体への吸収性を考慮すると摂取量が多く必要となりますが、当社独自技術においてフラボノイドをサイクロデキストリンに包摂する技術において問題点が解決できることが評価され受賞となりました。更に、アメリカでの販売に必要なGRAS (Generally recognized as safe)の認証を受け、アメリカでの本格的な販売を開始しました。
機能性表示食品への展開においては、緑茶抽出物では「茶カテキンにはBMIが高めの方の体脂肪を減らす」、桑葉に含まれるイミノシュガーでは「食後の血糖値の上昇抑制に役立つ」、α-リノレン酸では「血圧が高めの方の血圧を下げる」といったヘルスクレームで受理され、機能性アミノ酸(テアニン)は、これまでの受理実績を基に展開を行っています。
ニュートリションデリバリーシステム(NDS)技術を活かし、新たなミネラル素材の製剤の海外展開を目指した開発に取組んでいます。
当セグメントの研究開発費は552百万円であります。

(2)インターフェイスソリューション事業
食品用乳化剤、飲料用乳化安定剤・乳化製剤、化粧品・トイレタリー用素材の研究開発を行っております。
当連結会計年度の主な成果としては、加工食品用途はキーマテリアルである当社独自のポリグリセリン脂肪酸エステルを軸とし、加工油脂・加工食品の改質向けを主とした製品開発を進めました。今後も引き続き独自製品開発を推進します。
飲料用途は引き続きPETボトル飲料向け素材が伸長しております。PETボトル飲料は飲料市場の中心となっており、対応した素材開発に注力致します。酸化防止剤製剤は、当社界面制御技術を活かした製剤開発に取り組み、飲料用途以外への展開が進みました。主用途である飲料・乳製品と並行して開発を進めます。
化粧品用途は、クレンジング向け開発と共に角層ケア開発に注力し、SCCJ(日本化粧品技術者会)研究討論会にて独自な新規技術の発表を実施しました。引き続き独自技術の開発を継続します。また、成長する海外市場、特に中国市場に向けた素材開発を進め、大きく伸長しました。継続して素材の開発・提案及び更なるサスティナブル対応の強化を推進します。
当セグメントの研究開発費は477百万円であります。




(3)ナチュラルイングリディエント事業
トレーサビリティに基づいた安全・安心な品質管理のもと、素材のおいしさや機能を活かしながら、独自の加工技術により特長ある加工食品の開発を行っております。
当連結会計年度の主な成果としては、マイクロ波加工品では、独自のマイクロ波加工技術を活かせる分野に注力した製品開発を行っており、即席麺向けに販売していた製品を、調味料用途へ横展開し、新規採用が進みました。今後はプラントベースフードに着目し、引続き独自技術を活かせる分野に向けた製品開発を進めてまいります。
安定剤は、コンビニ関連商品や惣菜用途へ、クリーンラベルを念頭においた新規製品を開発、市場投入しております。また新たに化粧品分野に、食品分野での知見を活かした新規製品を開発し、紹介を開始しております。引続きターゲットを明確にした製品開発に集中するとともに、新規分野への展開も進めてまいります。
品質改良剤として従来から展開している鶏卵や蛋白質が持つ機能を活かした製品の開発に注力しております。酵素処理卵黄の持つ機能がベーカリー用途の食感改良目的で採用が進みました。食品の付加価値向上に寄与する素材の開発に集中し、提案を進めてまいります。
引続き、注力する研究開発領域を明確にし、研究開発を進めてまいります。
当セグメントの研究開発費は349百万円であります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00472] S100O9FP)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。