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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100OEL0 (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 アイカ工業株式会社 研究開発活動 (2022年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループの研究開発活動は、主として有価証券報告書提出会社であるアイカ工業株式会社にて行っております。その内容は、以下のとおりであります。
当社は、オリジナル性の高い技術開発を進め、安全・安心・健康、省エネルギーに配慮しながら、国内外アイカグループの持続的成長に向け、様々な社会課題を解決する製品群の拡充による国内建設分野の成長持続、非建設分野向けの機能材料事業の飛躍的成長や海外事業の展開加速に向けた研究開発活動を推進しています。
当連結会計年度の研究開発費の総額は3,453百万円であり、主な研究開発の概要とその成果は、次のとおりであります。

(1)化成品
化成品分野におきましては、「高機能商品」「省力化」「意匠」をキーワードに研究開発を進めております。
接着剤系商品では、アルミやステンレスなどの金属密着に優れる(F☆☆☆☆対応、JAIA 4VOC基準適合)2液変成シリコーン系接着剤「アイカアイボンSE-89」を開発しました。弾性に富む接着剤であり、異種材料の接着、長期耐久性に優れます。またホットプレスでの短時間接着が可能で省力化に繋がります。
建設樹脂系商品では、外壁タイルの意匠性を活かしながら劣化対策を行うことが可能な「ダイナミックレジン タフレジン クリアガードWP工法」を市場投入しました。遮水性が高く、経年劣化で外壁にクラックが生じた際も追従する伸縮性を有するため、高い防水効果を発揮します。加えて、透明度と耐候性が高いため、外壁タイルの意匠性を活かしながら劣化対策を行うことができ、建築物の長寿命化につながる補修・補強製品のラインナップが広がりました。また、変色抑制・収縮抑制・帯電防止の3つの特性を兼ね備えた水性硬質ウレタン樹脂系塗り床材「アイカピュール ピュールハードドーデンAH工法」を発売しました。耐衝撃性や帯電防止性に加え耐候性にも優れた塗り床材として、さらなる用途拡大と拡販を図ります。
高意匠では「クライマテリア」に、重厚感で奥行きがあるコンクリートを表現した「マニッシュアート」を追加しました。コンクリート打ち放しに比べ少ない工程で簡単に再現でき、コンクリートを打設することが困難な内装や既存壁の上に施工することも可能です。
フェノール樹脂商品では昨年DIC株式会社より譲渡を受けた固形、粉末樹脂の製品移管にめどが立ちました。砥石、摩擦材分野の樹脂ラインナップが拡充されますので、同分野へのさらなる展開を図るとともに、その他の分野への応用展開も進めてまいります。
電子材料商品では、自動車内装ディスプレイ向けに「ルミアート3次元加飾ハードコートフィルム」が大手自動車メーカーに初めて採用され、昨今の複雑形状化する自動車内装加飾部品の傷付き防止フィルムとして売上貢献致しました。また他社に先駆けて自然由来原料を用いたハードコート剤を開発し、市場投入しております。当社の得意とする高機能化を進めていき、フォルダブル有機ELディスプレイに適した屈曲耐久性や硬度・摩耗性に優れたタイプなどラインアップ拡充を図ってまいります。接着剤では、株式会社アサヒペンと共同で紫外線硬化補修接着剤を開発し上市致しました。一般消費者向けに日用品の補修接着用として好評を博しております。
自動車分野向けには、易解体性などの機能を付与したホットメルト接着剤「アイカメルト」のラインナップを拡充し、海外展開を推進しております。
有機微粒子商品では、熱硬化型樹脂向け応力緩和剤「スタフィロイド」のラインナップを拡充、電子材料関連で使用される樹脂への分散性を高めた製品を開発しました。また、環境配慮型微粒子の開発を進めラインナップを拡充、化粧品向けに新商品のワークを開始しました。
今後も国内外での販売拡大と市場動向にマッチする新商品開発に努めてまいります。
なお、当連結会計年度の研究開発費は2,572百万円であります。

(2)建装建材
建装建材分野におきましては、「高機能」「意匠/デザイン」「省施工」「加工技術」、「SDGsに資する技術」をキーワードに研究開発を進めております。
高機能では、抗ウイルス建材「ウイルテクト」に消臭機能を付与したメラミン化粧板「アイカウイルテクトPLUS」、メラミン不燃化粧板「セラールウイルテクトPLUS」を開発しました。2014年に発売した消臭性能を持つ壁面材「セラール消臭タイプ」は、特に学校、駅、公共施設などのトイレや、医療・福祉施設で採用を伸ばしていましたが、コロナ禍においては、抗ウイルス性能を優先して消臭機能は諦め、ウイルテクトを選定するケースが見られました。抗ウイルス・抗菌・消臭の3つの機能を併せ持つことでより快適な空間づくりに貢献します。
住宅分野においては、アイカオリジナルのラバトリーボウルの防汚仕様を開発しました。ラバトリーボウルはアイカのカウンター製品とセットでお使いいただくことができる洗面ボウルです。カウンターとボウルを自由に組み合わせることで、用途・イメージに合った洗面カウンターをデザインできることから、幅広い層のお客さまからご好評をいただいております。洗面ボウルは、その使用方法の特性上、強い汚れが水で流れ切らずボウルにたまってしまうことがあります。墨汁、絵具、インク、その他調味料等の汚れを落としやすくした防汚仕様を追加し、清掃性が高くお手入れがカンタンな洗面ボウルとして幅広く提案してまいります。
高意匠では、好評をいただいているメラミン不燃化粧板「セラールセレント」に新アイテムを追加しました。グロス&マット加工により、柄と艶を同調させることで素材の奥行き感を表現し、ダイナミックな流れ模様の大理石柄、リアルな質感のメタル柄、使いやすい配色を取りそろえたコンクリート柄など、トレンド感と使い勝手のバランスがとれたデザインにより洗練された空間演出に寄与します。また、セラール(壁面)と一体感のある納まりを実現するメラミン化粧板を使用した室内ドア「メラウォールド」を開発しました。壁・枠・扉の境界(縦のライン)を少なくし、丁番やハンドルなどの露出を抑え、壁との一体感によりシンプルでミニマルな空間デザインを可能とします。
ストーン事業では、高級人造石「フィオレストーン」を活用した玄関部材「フィオレストーン框」を発売しました。エントランス空間は、マイホームの顔である一方、雨に濡れた靴や傘が持ち込まれたり、スーツケースやベビーカーが取り回されたりします。フィオレストーンの繊細な「美しさ」と「強さ」を活かして玄関框に加工をすることで、“家の顔”としての框を提案してまいります。
SDGsに資する環境対応技術としては、メラミン化粧板の樹脂原料の一部に植物由来のフェノール樹脂であるリグニンフェノール樹脂を使用する技術を確立しました。これによりバイオマス度は60%となり、石化原料を従来のメラミン化粧板より20%削減しています。また、製品廃棄時のCO2排出量も、従来のメラミン化粧板に対して20%削減となります。リグニンフェノールに切り替え可能な全製品に展開すると約1,300t/年のCO2削減が見込め、これを杉の木で換算すると約9万本が1年間で吸収するCO2に相当します。今後、サンプルワークを行いながら、量産化に向けたスケールアップを行っていきます。
今後も引き続き、さまざまな社会課題の解決に寄与できる特徴のある商品の開発に努めてまいります。
なお、当連結会計年度の研究開発費は880百万円であります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00824] S100OEL0)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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