有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100O4BB (EDINETへの外部リンク)
久光製薬株式会社 研究開発活動 (2022年2月期)
〔医薬品事業〕
当社は、貼付剤の開発を中心に、医療現場のニーズに基づいた研究開発活動を行っています。また、新企業使命「「手当て」の文化を、世界へ」のもと、貼付剤にとどまらない様々な商品やサービスを生み出すため、他社とのパートナーリングなどの手段を活用した取り組みを開始しました。
国内の医療用医薬品につきましては、経皮吸収型持続性疼痛治療剤「フェントスⓇテープ」(開発コード:HFT-290、一般名:フェンタニルクエン酸塩)は、2021年8月25日に小児がん疼痛患者への適応拡大に関する承認事項一部変更承認を取得しました。経皮吸収型非ステロイド性疼痛治療剤「ジクトルⓇテープ」(開発コード:HP-3150、一般名:ジクロフェナクナトリウム)は、2021年8月20日に腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群及び腱鞘炎への効能追加に関する承認事項一部変更承認申請を行いました。原発性手掌多汗症治療剤HP-5070(一般名:オキシブチニン塩酸塩)は、国内第Ⅲ相臨床試験を終了し、2022年4月21日に製造販売承認申請を行いました。
米国の医療用医薬品につきましては、経皮吸収型帯状疱疹後の神経疼痛治療剤HP-1010(一般名:リドカイン)は、2020年12月1日にジェネリックとして承認を取得しましたが、米国での市場環境、競合製品の状況を踏まえ、承認を取り下げました。経皮鎮痛消炎剤HP-5000(一般名:ジクロフェナクナトリウム)は、米国第Ⅲ相臨床試験を実施中です。経皮吸収型注意欠如・多動症治療剤ATS(一般名:d-アンフェタミン)は、2021年2月22日に新規承認申請を行い、2022年3月22日に承認を取得しました。
2021年12月20日にラクオリア創薬株式会社が創製した新規ナトリウムチャネル遮断薬に関するライセンス契約の締結について合意し、今後本化合物を含有する新たな疼痛治療薬の開発を前臨床試験段階から実施します。
国内外の一般用医薬品につきましては、有効性・安全性・使用感の向上を目的に、新商品の開発及び既存商品の改良等を行っています。
TDDS(Transdermal Drug Delivery System:経皮薬物送達システム)の可能性を広げるため、自社の基盤技術開発に加え、ノーベン社のTDDS技術の活用、社外機関との共同開発などを進めています。
〔その他〕
2021年9月21日に株式会社ガイアバイオメディシンの第三者割当増資を引き受け、同社に出資いたしました。ガイアバイオメディシンが開発する新規細胞医薬品「GAIA-102;他家 NK 細胞様 CD3 陰性細胞)は固形がんに対する効果が期待されます。
その他、一部研究開発活動を行っていますが、少額であり特に記載すべき事項はありません。
上記の結果、当連結会計年度の研究開発費の総額は、10,613百万円になりました。
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