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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100OF8V (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 株式会社マンダム 研究開発活動 (2022年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは、国内および海外各国の生活者へのお役立ちのために、製品価値を高める独自技術の創出を目指し、積極的な研究開発活動を展開しております。
当連結会計年度におきましても、生活者にとっての価値を重視し、生活者にお役立ちできる機能を持った製品の創出に向けた活動を行いました。具体的には「頭髪」・「皮膚」・「体臭」の3つの主要な科学分野に対してそれぞれ以下の項目に重点を置き、マンダムらしい独自の研究開発に注力し製品開発を行ってまいりました。
①頭髪科学分野では、
・ヘアダメージに対するケア技術の開発
・トレンドに合わせたスタイリング剤の開発とその機能性評価技術の開発
・毛髪の加齢変化に対応したスタイリング剤の開発
・洗い流し等の使用性に優れたスタイリング剤の技術開発
・機能、使いやすさ、安全性に優れたヘアカラー技術の開発
②皮膚科学分野では、
・安心、安全に繋げる刺激低減技術の開発
・男性のアンチエイジング(シミ、シワ)に関わる皮膚生理研究やスキンケア製剤の開発研究
・印象肌研究知見に基づいたスキンケア製品やメイク製品の開発研究
・肌への優しさと機能を追求したクレンジング製剤の研究
・皮脂の制御、抑制に関する研究
③体臭科学分野では、
・若年男性およびミドル男性、および女性の体臭に関する研究
・発汗の制御、抑制に関する研究
・男女ボディケア素材およびデオドラント素材の開発
・次世代のグルーミング、ボディケアを想定した製剤技術の開発

当社グループにおける研究開発は、生活者へのお役立ちを目指した、新しい価値創造を支える独自技術の開発や、新素材の探索と応用に関して中長期的な活動を展開しております。化粧品(医薬部外品を含む)の機能や使用感の向上を目指し、皮膚における感覚刺激に着目した研究を16年間継続発展させてきました。当連結会計年度は、l-メンチルグリセリルエーテル(化粧品成分表示名 メントキシプロパンジオール)に不快刺激を抑制する(TRPV1の活性を抑制する)効果と、清涼感が持続する性質があることを確認しました。本技術は、コロナ禍のマスク着用生活の中で感じる不満の解消にお役立ちする製品(ギャツビー マスク爽快アロマミスト)に応用しております。
さらに、エタノールフリーでも心地よい清涼感を感じ、制限のある宇宙生活でもシャワーを浴びたようなサッパリ感を実現できる「ギャツビー スペースシャワーペーパー」が、国際宇宙ステーション(ISS)搭載品に決定しました。2022年秋以降にISSに滞在する宇宙飛行士の快適な生活を支えるアイテムとして搭載される予定です。
近年、消毒剤の需要は拡大していますが、殺菌力の高いアルコール系消毒剤は肌の水分を奪い、乾燥を促進させるものが多いことがわかっています。従来では実現が困難であった、肌の保湿力と殺菌力を両立した乳化(クリーム)製剤の開発に挑戦し、殺菌力を十分発揮するアルコール濃度の配合を可能とするクリームの製剤化に成功しました。この技術をアルコール配合ハンドクリーム製品に応用しました。
生活者の毛髪に関するウォンツを叶える化粧品(医薬部外品を含む)の開発のひとつとして、多様な機能性を有するヘアオイルの製剤研究に取り組んでいます。当連結会計年度においては、本来混ざりにくい植物油とシリコーン油を混合させる技術に加え、保湿剤を含んだ水相に、植物油とシリコーン油の混合オイルを大量に含ませるO/LC(高内相液晶)型のオイルゲル形成に成功し、毛髪にべたつきのないサラサラの感触を与えつつ、うねりやくせを抑制し、まとまりを付与できるヘアオイル製剤(ルシードエル オイルトリートメント #EXヘアオイル うねり・くせケア)に応用しました。
一方で、「動物実験を全廃し、実施しない方針とする」当社の考働規範の下に研究開発を進めていく中で、さらなる安全性確保と機能性追求をはかるため、2021年度で14回目となる「マンダム動物実験代替法国際研究助成」の継続取り組みと新規代替法開発に向けた共同研究に参画するなど、新たな代替法の導入に向けた取り組みを継続的に進めております。
さらに、研究開発活動の推進に際し、国内外の大学等の公的研究機関および企業との技術開発ネットワークの拡充をはかっており、最新研究設備の導入と合わせて、より一層の研究開発体制の充実・強化にも努めております。

当連結会計年度における研究開発活動と結果の概略は以下のとおりです。なお、当社の研究開発活動については、特定のセグメントに関連づけられないため、全社一括で記載しております。
(1) 国内マンダム化粧品事業
国内化粧品業界は、経済産業省化粧品月報の出荷データによりますと、当連結会計年度におきましても、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、数量、金額ともに縮小しております。このような市場状況のもと、当社の製品開発は以下に重点を置き、新製品の投入に努めました。
① 男性化粧品市場
当社のコア事業である男性化粧品におきまして、スタイリング製品では「GATSBY(ギャツビー)」ブランドから、ヤング男性向けに、マットな質感で、ボリュームもくせ付けも自由自在の「スタイリンググリース マットクラフト」を発売いたしました。
フェイスケア製品におきまして、「GATSBY(ギャツビー)」ブランドから、肌状態の変化や出会いの増加に伴い、自身に対する周囲の目や他人からの印象を気にするようになり、身だしなみ意識がスキンケアにも及ぶようになるヤング男性向けに、肌トラブルを1つで対策する「オールインワンライン」、肌悩み別に選べる「集中ケアライン」、1本で唇のトラブルをケアしながら、ツヤを抑えた自然な発色で健康的な印象に導く「EXオールインワンカラーリップ」、乾燥による肌荒れを防ぎ、不安定なヤング男性の肌をしっかりケアできるシカ成分配合の高機能クリーム「ディープメディクリーム」を発売いたしました。加えて、ヤング男性の肌意識の高まりにより肌へのやさしさも求められるようになっている洗顔料において、チューブ洗顔シリーズを肌へのやさしさと洗浄力を両立した洗顔料としてリニューアル発売するとともに、肌に負担をかけずにスピーディに洗えるポンプタイプを発売いたしました。「LUCIDO(ルシード)」ブランドから、年齢とともに様々な変化を実感しているミドル男性向けに、気になる唇の加齢変化をケアしながら、自然な色味で健康的な印象に導く「薬用トータルケアリップ」、化粧水、乳液、クリーム、美容液、パックの機能をまとめた1品5役のオールインワンシリーズ、週一回の簡単スペシャルケアで、目もとにハリやうるおいを与える「目もと集中ケアパック」、不揃い眉でも簡単に長さが整う「眉用トリマー」を発売いたしました。
ボディケア製品におきまして、「GATSBY(ギャツビー)」ブランドから、現代のヤング男性が“清潔感があること”を重視していることを受け、2021年2月にリニューアルしたボディペーパーシリーズより爽やかで清潔感が感じられるせっけんの香りをイメージした「アイスデオドラント ボディペーパー アイスシャボン」、「バイオコアデオドラント ボディペーパー クリアシャボン」の発売に加え、男性特有の肌環境においても殺菌力を十分に発揮できる「プレミアムタイプデオドラントロールオン」をリニューアル発売いたしました。また、マスク着用が日常化している中、マスク着用時の暑さやムレといった不快感を爽やかな香りと清涼感で低減でき、さらに除菌もできる「マスク爽快アロマミスト」を発売いたしました。
ヘアカラー製品におきまして、「GATSBY(ギャツビー)」ブランドから、脱色しながら効率的にヘアカラー成分を浸透させ、思い通りの色味にしっかり染まり、色味を長持ちさせるナチュラルブリーチカラーシリーズより、トレンドに合わせた新色「スモーキーアッシュ」と「スモーキーピンク」を発売いたしました。
インバス製品におきまして、「GATSBY(ギャツビー)」ブランドから、男性の髪・頭皮・肌の皮脂や汚れを洗い落として清潔にするだけでなく、うるおいを与えていたわるインバスシリーズを発売いたしました。
更にコーポレートスローガン「BE ANYTHING, BE EVERYTHING.」の実現に向け、「多様性」と「自己表現」をテーマに新たなメンズコスメライン「gatsby THE DESIGNER」を立ち上げ、顔パーツのフォルムディファインで印象的な表情を作るメイクアップシリーズ、顔印象をベースアップさせるスキンケアシリーズ、髪型で顔のフレームとしての役割を担うスタイリングシリーズを発売いたしました。
② 女性トイレタリー市場
女性トイレタリーにおきまして、「LUCIDO-L(ルシードエル)」ブランドから、ヘアメイク&ヘアケア製品では、超高圧処理アルガンオイル配合でツヤやかに輝く“魅せ美髪”へと導くオイルトリートメントシリーズより、髪のうねり・くせをおさえ、扱いやすく軽やかにまとめる「#EXヘアオイル うねり・くせケア」を発売いたしました。加えて、ヘアカラー製品では、部分的なカラーを楽しむ生活者が増加していることから、セルフで気軽にインナーカラーを楽しめる「#インナーデザインブリーチ」、「インナーカラートリートメント」を発売いたしました。
ボディケア製品におきまして、生活者の清潔意識が大きく変化し、手指消毒や除菌をすることが習慣化している中で、100%植物発酵のアルコール配合でうるおいを与えてキレイな手肌に導く「マンダム キレイをまもるハンドクリーム ハーバルサボン」を発売いたしました。さらに、ポジティブにエチケットケアを楽しめる「マンダム ハッピーデオ」シリーズから、汗・ニオイケアをしながら肌ケアもできるボディシート、メイクの上からでもすっぴん時でも使えて、顔汗や皮脂・ベタつき・テカリをオフできるフェイスシートをリニューアル発売いたしました。

③ 女性コスメティック市場
女性コスメティックにおきまして、クレンジング・洗顔製品では、「Bifesta(ビフェスタ)」ブランドから、化粧水由来のメイクオフ成分配合でクレンジングから化粧水まで完了でき、液たっぷりのシートによる肌あたりの良さが支持されている「クレンジングシート」について、中味液を増量し、「ミセラークレンジングシート」へと名称を変え、リニューアル発売いたしました。
④ 除菌市場
確かな効果と安心・安全を両立し、革新的な除菌メカニズムを持つ「MA-T」配合の「MA-T Pure(エムエーティ ピュア)」ブランドから、生活者の継続使用の意向と共につめかえ用を希望する声を頂いたことに加え、社会的な環境意識の高まりに伴い、除菌アイテムについても“つめかえができる”ことは商品選択の重要な判断基準となっていることから、「除菌・消臭スプレー つめかえ用」を発売いたしました。
(2) インドネシア事業
インドネシアにおきまして、新型コロナウイルス感染症拡大が止まず、2020年以降市場の低迷は続いており、2020年同様に新製品の発売計画を見直しながら、新しい市場環境に適した新製品の提案を行いました。
新型コロナウイルス感染症の蔓延継続により、生活者の衛生意識が徐々に定着してきたことに伴い、「mandom」ブランドから身の回りのグッズを除菌できる「Mandom Disinfectant Spray」2品をコロナ対応テーマとして発売いたしました。

男性化粧品市場におきまして、スタイリング製品で「GATSBY(ギャツビー)」ブランドから、2020年全面リニューアルを実施した「POMADE」の手を汚さず簡単に使えて素早くスタイリングができるスプレータイプのポマード「GATSBY Spray Pomade Quick & Volume」1品を追加発売いたしました。フレグランス製品では、好調に推移する「GATSBY White Up Eau De Toilette」シリーズから、トレンドの香りを求める生活者に向けて、追加新製品2品と、既存の「GATSBY White Up Eau De Toilette」の売れ筋アイテムから、いつでもどこにでも気軽に本格的な香りを楽しみたい生活者に対し、ポケットに入れてもかさばらないカードタイプのモバイル容器の商品「ポケットタイプ」3品を発売いたしました。洗顔製品では、「GATSBY Cooling Face Wash」シリーズの若者のスキンケア意識の向上に合わせた全面リニューアルを実施し、チューブタイプ4品、ポンプフォーマータイプ2品の全6品を発売いたしました。

女性コスメタリー市場におきまして、フレグランス製品で、好調に市場シェアを伸ばしている「PUCELLE(ピュセル)」ブランドの「PUCELLE Eau De Luxe」シリーズから新規香調「LUCENT」を発売いたしました。また、ヤング女性のライトフレグランス市場において、トレンドの香調を有する「PUCELLE La Signature Cologne」5品を発売いたしました。
ヘアカラー市場におきまして、ヤング層を中心にブラウン系ではない原色のビビットなヘアカラーを楽しむ層が増加してきており、「MIRATONE(ミラトーン)」ブランドから泡タイプの新感覚ヘアカラー「Bubble Play Pop Hair Color」 全4品を発売いたしました。

女性コスメティック市場におきまして、「PIXY(ピクシー)」ブランドより、生活者の衛生意識の向上に合わせたAnti-bacterial Skin Careコンセプトをもった「PIXY Aqua-Protection Body&Hand Lotion / Body & Hair Mist」の2品を発売いたしました。加えて、中期でのスキンケア市場への強化戦略を掲げ、スーパーフルーツをコンセプトに持つ、新規スキンケアライン「PIXY Glowssentials」シリーズ 全10品を発売いたしました。 また、肌への負担が少なく優しくメイクを落とし、毛穴の汚れをきれいに取り除くクレンジング&洗顔商品を「PIXY White-Aqua」シリーズから「PIXY White-Aqua Clear Defense Micellar Foam」2品(Regular、Refill)、「PIXY White-Aqua Pore Cleanse Micellar Foam」1品(Refill)の全3品を発売いたしました。
メイクアップ市場におきまして、ベースメイク製品で、「PIXY(ピクシー)」ブランドより市場が活性してきているLiquid Cushion Foundationカテゴリーにおいて、自然なマットに仕上がる「PIXY Make It Glow Techno-Fixed Matte Cushion」3品と「PIXY Make It Glow Techno-Fixed Matte Primer」1品を発売いたしました。アイメイク製品で、アイメイクアップの目元を際立たせる「PIXY Big Bang Mascara 01 Bold Black」1品を発売いたしました。

(3) 海外事業
男性化粧品におきまして、スタイリング製品では、タイ、シンガポールでツヤ感スタイルのトレンドを見据え「FLEXIBLE GEL」2品を発売いたしました。更にフェイスケア製品で、タイ向けにあぶらとり紙「OIL CLEAR SHEET」2品を発売いたしました。
アジア各国において、日本市場同様に現地生活者の調査をベースとして、生活者への新たな価値提案を通してお役立ちの深化を推し進めております。

以上の結果、当連結会計年度の研究開発費の総額は、1,399百万円となりました。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01027] S100OF8V)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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