有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100STL6 (EDINETへの外部リンク)
株式会社ツバキ・ナカシマ 沿革 (2023年12月期)
旧㈱ツバキ・ナカシマ(実質上の存続会社)はグローバル化が進む世界経済の中で、迅速な意思決定と企業活動を図るため、2007年1月、MEBOを実施し、非上場化しました。当時、円高ドル安や国内生産コストの上昇により国内自動車メーカーが海外生産を強化するのに歩調を合わせ、当社の重要顧客である国内ベアリングメーカーも海外生産へのシフトを強化し始めており、当社グループの国内需要は減少、海外需要は増加していくことは明らかな情勢でありました。そうした中、中長期に亘り、安定的かつ持続的に企業価値を向上するためには、短期的な業績変動にとらわれず、顧客需要の変化に対応しつつグローバルな経営体質を再構築することが急務となっておりました。
当社の経営方針を理解し中長期的に支援することが期待できる野村プリンシパル・ファイナンス㈱を中核安定株主とし、経営陣及び従業員が一体となって事業運営を行っていくため、MEBOの実施に踏み切りました。その際、当社(旧TNNインベストメント㈱、2007年8月1日に㈱ツバキ・ナカシマに商号変更、形式上の存続会社)は、SPC(特別目的会社「Special Purpose Company」の略称)として設立され、旧㈱ツバキ・ナカシマを完全子会社とする株式交換を行った後、同社を吸収合併したものであります。当社は、MEBO実施以降、北米の2工場、メキシコ工場、ハンガリー工場を2008年にかけて閉鎖し、さらに株式の持ち合いを解消するなどバランスシートのリストラに伴う株主資本効率の改善といった経営全般の合理化を図りました。2008年のリーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに世界的金融危機が発生し、当社の事業においても急激かつ大規模な売上の縮小が発生いたしましたが、上述の経営構造改革、また危機に対応するためのさらなるコスト削減策をスピーディーに実施したことにより、業界の多くの企業が赤字決算をする中にあって利益率を維持いたしました。こうした体質の強化が金融危機後の景気回復期にあたって当社の利益向上に大きく貢献することとなりました。
2011年3月に主要株主がカーライル・グループに異動し、同社のグローバルなネットワークとプラットフォームを全面的に活用し、中国太倉工場の移転及び拡張、インド工場の設立、Spheric Trafalgar LTD.グループ買収により英国拠点及びタイ生産工場を確保する等、グローバル製造ネットワークの確立を行いました。また、同時に、委員会設置会社(現. 指名委員会等設置会社)への移行、グローバル展開に耐え得る組織体制の整備、内部監査体制の強化、IFRSの採用といった経営管理制度の充実、新製品、新技術、新市場開拓への注力による競争力の強化などを図り、グローバル企業として更なる成長を遂げるための体制を整えてきました。
MEBO初期の目的を達成し、より一層の成長と企業価値の向上を図るため、資金調達手段の拡大、世界的信用度・知名度の向上、従業員の士気向上と優秀な社員の確保を図り、経営基盤をさらに盤石なものとすることが重要な経営課題であると認識し、東京証券取引所市場第一部へ2015年12月16日に上場いたしました。
継続的に企業価値を高めると共に継続的な利益ある成長を成し遂げる真のグローバル企業になるという当社グループの戦略目標への達成に向け、2017年7月に米国NN社PBC事業部の買収に合意し、同年8月に買収手続きを完了いたしました。
2017年9月には再上場より約1年9ヵ月が経過し、主要株主であるカーライル・グループよりその保有する当社普通株式を売却したい旨の意向が確認されました。当社といたしましては、市場における当社普通株式の流動性の向上及び株主層の拡大を図る観点から、株式売出しを承認するという判断に至り、同年10月に同グループが所有する全株式の売り出しが完了いたしました。
2020年にはESGに対応すべく、サステナビリティレポート(現在のESGレポート)を初公開、以降毎年更新して公開しています。2021年11月には、持続可能で収益性の高い企業を目指すため、サステナビリティ委員会を設置いたしました。
2022年4月には、東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行いたしました。
当社(形式上の存続会社)のMEBOまでの沿革は、以下のとおりであります。
年月 | 沿革 |
2007年1月 | 東京都千代田区において、TNNインベストメント㈱設立。 |
2007年2月 | 旧㈱ツバキ・ナカシマの株式公開買い付けが成立。 |
2007年5月 | 株式交換により、当社は旧㈱ツバキ・ナカシマの完全親会社となる。 |
2007年8月 | 子会社である旧㈱ツバキ・ナカシマを吸収合併し、商号を㈱ツバキ・ナカシマに変更。本社を奈良県葛城市に移転。 |
旧㈱ツバキ・ナカシマ(実質上の存続会社)の沿革は、以下のとおりであります。
年月 | 沿革 |
1934年1月 | 奈良県高市郡金橋村(現.橿原市)に東洋鋼球製作所として創業、鋼球の生産販売開始。 |
1936年6月 | 奈良県北葛城郡磐城村(現.葛城市)に工場を移転、合名会社東洋鋼球製作所を設立。 |
1939年1月 | 東洋鋼球製造㈱に改組。本社を大阪市南区に設置。 |
1942年1月 | 本社を大阪市北区に移転。 |
1950年3月 | 東京出張所(東京都)を開設(2021年3月閉所)。 |
1954年8月 | 椿本鋼球製造㈱に商号変更。 |
1957年8月 | 本社を奈良県北葛城郡當麻村(現.葛城市)に移転、大阪営業所を開設(現在は本社に統合)。 |
1959年3月 | 大阪地区店頭売買承認銘柄として株式を公開。 |
1959年9月 | 名古屋営業所(愛知県)を開設(2021年3月閉所)。 |
1959年10月 | ボールねじの生産販売開始。 |
1961年10月 | 大阪証券取引所市場第二部に株式上場。 |
1961年12月 | 東京証券取引所市場第二部に株式上場。 |
1967年6月 | 本社を大阪市北区に移転。 |
1968年6月 | ㈱椿本精工に商号変更。 |
1968年7月 | ㈱尚球精工(後に椿鋼球㈱へ商号変更)へ資本参加。 |
1969年8月 | 奈良県大和郡山市にボールねじ専門工場として郡山工場を設置。 |
1970年4月 | 椿薬品工業㈱を資本金100万円で設立(後に椿興産㈱へ商号変更し、2020年1月清算結了)。 |
1973年8月 | セラミック球の生産販売開始。 |
1980年11月 | ルクセンブルグ証券取引所に上場(1983年3月廃止)。 |
1988年1月 | 椿鋼球㈱の全株式を取得(2024年2月吸収合併)。 |
1988年3月 | 東京証券取引所市場第一部、大阪証券取引所市場第一部に市場指定。 |
1989年3月 | ㈱中島製作所と資本及び業務の提携。 |
1990年4月 | アメリカのHoover Group,Inc.を買収し、HOOVER PRECISION PRODUCTS,INC.(現.TN GEORGIA,INC.)を設立(現.連結子会社)。 |
1990年11月 | ㈱中島製作所の株式を追加取得し、当社の子会社化。 |
1995年6月 | メキシコのBaleros Mexicanos SA de CV.を買収(後にTsubaki Hoover Mexico,S.A.de C.V.へ商号変更し、2011年3月全株式を売却)。 |
1995年8月 | 本社を兵庫県尼崎市に移転。 |
1996年4月 | ㈱中島製作所と合併し、商号を㈱ツバキ・ナカシマに変更。 |
1999年1月 | ハンガリーのDAEWOO MGM RTより鋼球製造部門を買収し、Hoover Manufacturing Hungary KFT.を設立(後にTsubaki-Hoover Hungary LTD.へ商号変更し、2009年3月全株式を売却)。 |
2000年8月 | 本社を奈良県北葛城郡當麻町(現.葛城市)に移転。 |
2002年2月 | 中国江蘇省にTsubaki-Hoover (Taicang) Co., Ltd.(現.TN TAICANG CO., LTD.)を設立(現.連結子会社)。 |
2002年6月 | ㈱管理事業、㈱鋼球事業、㈱ボールネジ、㈱ボールウェイ及び㈱送風機事業を設立し全従業員が転籍。 |
2003年2月 | ポーランドのZaklad Elementow Tocznych Krasnik Sp.Zo.o. (現.TN POLSKA Sp.Zo.o.)を買収(現.連結子会社)。 |
年月 | 沿革 |
2006年3月 | 中国の重慶鋼球有限責任公司(現. TN CHONGQING CO., LTD.)を買収(現. 連結子会社)。 |
2007年2月 | TNNインベストメント㈱による株式公開買い付けが成立。 |
2007年5月 | TNNインベストメント㈱の完全子会社となる株式交換により東京証券取引所、大阪証券取引所上場廃止。 |
2007年7月 | HOOVER PRECISION PRODUCTS,INC. イーストグランビー工場閉鎖。 |
2007年8月 | TNNインベストメント㈱と合併。同時に㈱ツバキ・ナカシマに商号変更(MEBO完了)。 |
MEBO実施後の当社の沿革は、以下のとおりであります。
年月 | 沿革 |
2007年8月 | 形式上の存続会社であるTNNインベストメント㈱に吸収合併され、TNNインベストメント㈱の商号を㈱ツバキ・ナカシマに変更(MEBO完了)。 本社を奈良県葛城市に移転。 |
2007年10月 | HOOVER PRECISION PRODUCTS,INC. アーウィン工場閉鎖。 |
2008年1月 | Tsubaki-Hoover Hungary LTD. ハンガリー工場閉鎖。 |
2008年4月 | 連結子会社である㈱管理事業、㈱鋼球事業、㈱ボールネジ、㈱ボールウェイ、㈱送風機事業、㈲フーバー・テクノサービス、㈲フーバー・パーソナル及び㈲フーバー・サービスを吸収合併。 |
2008年7月 | Tsubaki Hoover Mexico,S.A.de C.V. メキシコ工場閉鎖。 |
2010年8月 | 台湾台中市にTaiwan Tsubaki Nakashima Co., Ltd.(現.TN TAIWAN CO., LTD.)を設立(現.連結子会社)。 |
2010年12月 | インドにTsubaki Hoover India Pvt.,Ltd.(現.TN INDIA PRIVATE LIMITED)を設立(現.連結子会社)。 |
2012年11月 | 決算期を3月31日から12月31日に変更。 |
2013年1月 | シンガポールにTSUBAKI NAKASHIMA GLOBAL PTE.LTD.(現.TN ASIA PTE.LTD.)を設立(現.連結子会社)。 |
2013年4月 | 監査役会設置会社から委員会設置会社(現.指名委員会等設置会社)へ移行。 |
2013年6月 | イギリスのSpheric Trafalgar LTD.(現. TN UNITED KINGDOM, LTD.)、タイのSpheric Trafalgar (Thailand) LTD.(現. TN RAYONG., LTD.)を買収(現.連結子会社)。 |
2015年2月 | 大阪市中央区に本社事務所を開設。 |
2015年8月 | 韓国にTSUBAKI NAKASHIMA KOREA CO., LTD.(現. TN KOREA PTE.LTD.)を設立(現.連結子会社)。 |
2015年12月 | 東京証券取引所市場第一部に株式上場。 |
2017年8月 | アメリカのNN社PBC事業部を買収。 |
2020年4月 | アメリカのTN MICHIGAN, LLC.でアメリカ食品医薬品局(FDA)認証を取得。 |
2022年3月 | 第三種医療機器製造販売業の許可を取得。 |
2022年4月 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。 |
2023年7月 | イタリアのRispa S.r.l.を買収(現.連結子会社)。 |
2023年11月 | インドにインド第二工場を設立。 |
2023年12月 | TN EUROPE B.V. オランダ工場閉鎖。 |
2024年2月 | 椿鋼球㈱を吸収合併。 |
TNリニアモーション㈱の設立及びボールねじ及びボールウェイの製造及び販売事業の新会社への承継、並びに新会社株式を譲渡する契約をミネベアミツミ㈱と締結。 |
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