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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100R510 (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 フクシマガリレイ株式会社 研究開発活動 (2023年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当企業集団において、研究開発活動は、連結財務諸表を提出する当社が主体となり行っております。
当連結会計年度は、当企業集団の独自のシステムにより、環境・安全・安心に配慮した製品の開発を積極的に行い、食生活品質向上のため、環境にやさしい「食品安心技術」で製品の性能を更に高める観点からの研究開発活動を行いました。
当連結会計年度における当企業集団が支出した研究開発費の総額は1,020百万円です。

当社の研究開発活動を品目区分別に見ると、大きく4つに分けられます。

(1) 冷凍冷蔵庫の成果

① ノンフロン冷媒を用いた薬用保冷庫の開発
ノンフロン冷媒(R1234yf)を採用した薬用保冷庫を開発しました。従来の冷媒より地球温暖化係数(GWP)を99.9%低減し、地球環境に優しい製品として6機種をラインナップしました。R1234yfは微燃性冷媒であり、日本冷凍空調工業会JRA4084:2022で定められた安全機能要求に基づいて開発しています。
② 急速凍結庫 GKD・GFBシリーズ 冷媒R448A仕様の開発
従来の冷媒に比べて地球温暖化係数(GWP)が約1/3となる低GWP冷媒R448A(GWP1386)を、急速凍結庫で業界に先駆けて採用し、環境負荷低減を実現しています。0℃グレード蓄冷剤凍結において、使用電力量9.9%~25.5%の削減を達成し、省エネに貢献します。
③ 大型製氷機キューブアイスシリーズ 冷媒R448A仕様の開発
スーパーや飲食店、食品工場などで幅広く使用される大型製氷機キューブアイスシリーズの冷媒R448A仕様を開発し、環境負荷低減を実現しています。ECO(一時停止)モードを新たに搭載し、営業時間外や氷を使用しない時間帯にお客様の任意で停止時間を設定することができます。ECOモードで省エネ、節水に貢献します。
④ スイングリーチインショーケースMRS/Fシリーズ 冷媒R448A仕様の開発
スーパー、ドラッグストアなどで使用されるスイングリーチインショーケースMRS/Fシリーズの冷媒R448A仕様を開発し、環境負荷低減を実現しています。
⑤ 冷凍機下置仕様受取用コールドロッカーの開発
インターネット通販やネットスーパー等で購入した冷蔵・冷凍の商品を、利用者の都合の良いときに受け取ることができる、受取ロッカーを開発しました。1列当たり4室と7室のタイプをラインナップし、それぞれ片面扉・両面扉の仕様が選択できます。片面扉タイプは最大5列、両面扉タイプは最大3列連結可能です。また、設定温度範囲は-20℃~+15℃と幅広く、お客様用途によって変更することができます。インバーター圧縮機を採用し、高い省エネ性能も実現しています。
⑥ 小型ドゥコンディショナー 新型BDシリーズ冷媒R-134a仕様の開発
2020年にフルモデルチェンジを実施し、グッドデザイン賞を受賞した大型ドゥコンディショナーをベースに、外観はシンプルかつスタイリッシュなデザインを実現しました。最近では発酵から焼きたてまでを消費者に見せるオープンキッチンが主流となりつつあり、ベーカリー機器の意匠は店舗づくりの重要な要素となります。また、操作性・機能性を向上させ、さらに高効率インバーター冷凍機を採用し、大幅に省エネ性も向上させております。冷媒は、従来のR404AからR-134aに変更し、環境負荷低減を実現しています。
⑦ 蒸気加熱式再加熱カートの開発
再加熱カートは、医療給食に多く導入され、チルド状態の食品をトレイメイクし、再加熱カートにセットするだけで食品をチルド状態に保存するだけではなく、設定した時間に再加熱を行い、そのまま配膳することができる機器です。蒸気加熱により、従来に比べて加熱時間を短縮しながら食品の乾燥を抑え、「ふっくらジューシー」な再加熱ができます。業界最小設置スペースのほか、操作はカラータッチパネルを採用し、操作性と視認性を追求しました。また、冷媒は従来のR404AからR448Aに変更し、地球環境に配慮した製品となっております。医療給食の人手不足に食のおいしさで貢献します。

⑧ 海外(ASEAN地域)向け冷凍リーチインショーケースUEシリーズの開発

タイ工場にて海外(ASEAN地域)向け製品として、スイング式ガラス扉仕様の冷凍リーチインショーケース4機種を開発しました。冷凍食品の陳列及び一時保管を目的として使用していただく製品で、ドレンタンク及びキャスターを使用し、設置・移動が簡単な製品です。また、庫内照明LED、庫内及び凝縮器モーターDCファンモーターを採用しており、省エネで環境にやさしい製品としております。

(2) 冷凍冷蔵ショーケースの成果

① 冷凍機内蔵型アイランドショーケース AMシリーズの開発
冷凍機別置型ショーケースCLAIR Send-youシリーズのデザインに合わせて刷新しました。統一感のある売り場を演出でき、多種多様な店舗に溶け込む、シンプルかつハイクオリティディテールを目指し、パーツ統合やミニマムビス化で清掃性を向上しました。プラスチックの使用量を従来機に比べて47%削減し、環境志向デザインへ変更しました。冷蔵温度帯機種の冷媒をR404AからR448Aへ転換したことにより、環境負荷を65%削減(冷凍温度帯機種は前モデルより転換済み)しています。なお、本製品は2022年度「グッドデザイン賞」を受賞しました。
② 冷凍機内蔵型コンパクトインショーケース MEGシリーズの開発
製品奥行465mmで様々な売り場への設置が可能なコンパクトサイズのオープンショーケースを開発しました。水平垂直基調なデザインを採用し、常温商品と要冷商品を組み合わせたクロスマーチャンダイジングに最適で、シンプルかつ店舗非冷什器内に設置可能な一体感ある売り場を提供することができます。冷媒R448A採用で環境負荷低減に貢献します。
③ 冷凍機内蔵型デュアルショーケース ATシリーズの開発
冷凍機別置型ショーケースCLAIR Send-youシリーズとデザインを統一しました。冷凍機上置き仕様で、上部にフィルター清掃用窓を設けています。下室は前後開閉タイプのスライド扉を標準装備した省エネ仕様で設計しました。冷媒R448A採用で、環境負荷低減に貢献します。
④ 冷凍機内蔵型ショーケースのグリーン冷媒へのモデルチェンジ
環境負荷低減のため、従来の冷媒より地球温暖化係数(GWP)が約1/3となる低GWP冷媒R448A(GWP1387)へ転換を進め、2022年度は以下4シリーズのモデルチェンジを実施しました。
(1) 冷凍・冷蔵アイランドショーケースABW/Lシリーズ
(2) 冷凍・冷蔵アイランドショーケースAIW/L/Eシリーズ
(3) 対面平型オープンショーケースMRN-Rシリーズ
(4) パティスリー用対面ショーケースPTRシリーズ
⑤ 自然冷媒対応 冷凍機別置型多段オープンショーケース CVK-5シリーズの開発
狭小店舗向け多段型オープンショーケースの、自然冷媒(CO2冷媒)仕様のバリエーションを追加しました。
⑥ 冷凍機別置型リーチインショーケース冷蔵仕様 SGC-Gシリーズの開発
冷凍仕様のSGC-Fシリーズと外観デザインを統一した、冷蔵温度帯仕様の大容量タイプとなっています。フロントガラス扉は、冷蔵専用の薄枠フレーム仕様・耐結露性を考慮した設計で、陳列商品がより見やすくなっています。自然冷媒(CO2冷媒)への対応も可能です。
⑦ 店舗の生産性向上に貢献する省人化、省力化 機器のご提案
展示会「スーパーマーケット・トレードショー2023」においては、3温度帯ショーケース(非冷/冷蔵/冷凍)や傾斜付きワンハンドスライド棚、リテールレディパッケージ対応フリップアップ棚、前出し機能付きスライド棚、フロントネット付きショーケースなど様々な省人化、省力化のご提案を実施しました。

(3) 店舗システムの成果
① AI(機械学習)を用いた冷媒漏れの遠隔診断を運用開始
遠隔監視で収集した当社製品からの冷媒漏えいを、AI(機械学習)を用いて検知するシステムを開発し、運用を開始しました。2011年から運用している冷媒漏えい検知システムを大幅に進化させ、冷凍機の運転データを新たに学習対象に加え、漏えい検知の対象に、これまでの電子膨張弁に加えて従前から使用される温度式膨張弁を追加し、遠隔監視を行うほぼすべての当社製ショーケースにて漏えい検知が行えるようになりました。
データを学習して診断精度を上げることで、漏えいによる温暖化影響を最小限にとどめ、より安心して当社機器を使用していただけるよう進化させていきます。
② 店舗・設備向けホストコントローラを刷新
当社冷凍冷蔵機器を使用いただく際のホストコントローラをモデルチェンジし、AUROシリーズ3機種に統一しました。昨年発売のAURO130に加え、接続機器が最大255台の大型店舗用のAURO280、62台接続できる小型店舗用のAURO60を開発しました。また海外のユーザー向けに英語の操作パネルを搭載したAURO280Wを新たにリリースしました。新ホストコントローラは、すべて通信用SIMカードを標準装備し、遠隔監視が容易に対応可能です。エネルギーコストの値上げに対応するBEMSシステムでの電力使用量の節減、遠隔故障検知システムのスマート診断での故障早期発見、AIの遠隔診断による冷媒漏えい防止と、当社が提供する冷凍冷蔵設備を省エネで故障を未然に防ぎ、冷却を止めない設備に進化させる基幹デバイスとして活用します。
③店舗環境最適化システムGalilei Air-tecの小型タイプの導入
スーパーマーケットなどの店舗内の環境を最適化するGalilei Air-tecシステムに、より小さなエリアに適したGalilei Air-tec miniを開発し、導入しました。小型のシステム構成により、これまで導入が難しいとされた小型店舗や、既存店舗での改装などにおいても、システム導入が可能となりました。

(4) 冷熱・環境ファシリティの成果

CO2を冷媒とした大型冷凍システムのリリース
トンネルフリーザーや大型冷凍冷蔵倉庫向けの CO2冷凍システムNOBRAC(ノブラック)を開発しました。食品工場向けのトンネルフリーザーシステムと、冷凍冷蔵倉庫システムの2つの冷却システムをラインナップしています。不燃性でGWPが1という安全性・環境性能が高いCO2を直接膨張させる方式を採用しています。負荷変動に応じた冷却追従性や、フリーザーの膨張弁制御の最適化、冷凍機予知に対する制御の連動など、独自のシステムで運転を最適化し、最大20%の省エネを実現しています。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02006] S100R510)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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