有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100R42S (EDINETへの外部リンク)
味の素株式会社 事業等のリスク (2023年3月期)
当社グループは、マクロの環境変化や、発生の蓋然性(高・中・低)、影響の大きさ(大・中・小)などを総合的に勘案して、組織横断的な管理が必要なグループ全体のリスクと機会を特定しており、その内容は以下のとおりです。
当社グループではこのような経営及び事業リスクを最小化するとともに、これらを機会として活かすための様々な対応及び仕組み作りを行っておりますが、以下はすべてのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見出来ない又は重要と見なされていないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。
また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。なお、以下の表においては、●をリスク、〇を機会として記載しております。
(1) 財務に関わるリスクと機会
(2) 味の素グループにとっての重要な事項(マテリアリティ)に関わるリスクと機会
当社は、ありたい姿の実現や長期視点での企業価値向上にむけて、味の素グループにとって重要な事項(マテリアリティ)とそのつながりを整理しました。これは、4つのドメインと12の要件から構成され、項目やつながりを意識しながら具体的な取組みやKPI等を今後、経営戦略の一環として測定・開示し、ステークホルダーの皆様と対話をしていきます。
提出日現在、各マテリアリティに対して当社グループとしてどのように取り組むか、各関係者とともに議論を深めております。当社グループとしての取り組みが定まり次第、四半期報告書をはじめ、各種開示をいたします。
当社グループではこのような経営及び事業リスクを最小化するとともに、これらを機会として活かすための様々な対応及び仕組み作りを行っておりますが、以下はすべてのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見出来ない又は重要と見なされていないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。
また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。なお、以下の表においては、●をリスク、〇を機会として記載しております。
(1) 財務に関わるリスクと機会
主要なリスクと機会 | 蓋 然 性 | 影 響 度 | 総合 評価 | 前年 比較 | 味の素グループの 主な取り組み | |
減損 | ●買収した子会社等の事業計画未達 ●金利の急激な上昇 | 高 | 小 | 注視 | → | ・企業提携等審議会や経営会議等における買収価格の適切性に関する審議 ・買収後のシナジー実現に向けたフォローアップやマクロ経済環境の定期的なモニタリング |
資金調達 | ●金融危機による資金の枯渇 ●格付けの低下 ●各種リスク要因により計画を達成できないことで生じる追加の資金調達などのリスク発生、格付けの悪化 ●主に新興国における流通量低下等によるUSD等主要通貨の調達難リスク | 中 | 中 | 重要 | → | ・資金調達方法先及び期間の適度な分散 ・財務体質の維持・強化 ・各種リスク要因の適時の分析と対応 ・最新の情報に基づく適時の計画の見直し ・グループ各社での流動化等活用促進 ・グローバル・プーリングの活用(ノーショナルプーリング他) ・USD建コミットメントラインの維持 ・各種資金使途に柔軟に対応できる地域別CMSの運営 ・一部新興国の経済指標等の定期的モニタリングと金融機関との密な情報交換 ・外貨調達の多様化 |
得意先の 経営破綻 | ●海外を含めた予期せぬ得意先の経営破綻の発生 | 高 | 小 | 注視 | → | ・情報収集、与信管理等(グループ全体に適用する与信管理ガイドライン作成及びモニタリング)、債権保全 |
為替・ 金利変動 | ●為替・金利の急激な変動による事業収益への影響(海外での事業活動の停滞、海外子会社業績の円貨への換算影響) | 高 | 小 | 注視 | → | ・(予定取引における)為替予約の検討 ・借入資金の長期化及び社債の発行、サステナブルファイナンスの活用 ・長期資金については当社での調達集中 ・外貨調達の多様化 |
インフレー ション | ●原燃料コストの上昇による収益の悪化 ○製品価格の適正化を通じた収益の改善 | 中 | 大 | 極めて 重要 | → | ・主要原燃料のモニタリング ・製品価格への適時の反映 ・製品改定 ・コストダウン |
カントリー リスク | ●収用リスク ●戦争や紛争などの発生リスク | 中 | 中 | 重要 | → | ・進出国の適度な分散 |
租税制度・ 繰延税金資産 /負債の変動 | ●○租税制度・繰延税金資産/負債の変動による税負担変動 ●繰延税金資産の取り崩し | 高 | 小 | 注視 | → | ・各国における税制や税務行政の変更への対応策を実施 ・税金及び税務関連費用を最小化する方策又はスキームを立案実行 |
(2) 味の素グループにとっての重要な事項(マテリアリティ)に関わるリスクと機会
当社は、ありたい姿の実現や長期視点での企業価値向上にむけて、味の素グループにとって重要な事項(マテリアリティ)とそのつながりを整理しました。これは、4つのドメインと12の要件から構成され、項目やつながりを意識しながら具体的な取組みやKPI等を今後、経営戦略の一環として測定・開示し、ステークホルダーの皆様と対話をしていきます。
提出日現在、各マテリアリティに対して当社グループとしてどのように取り組むか、各関係者とともに議論を深めております。当社グループとしての取り組みが定まり次第、四半期報告書をはじめ、各種開示をいたします。
主要なリスクと機会 | 関連する マテリアリティ 要件 | 蓋 然 性 | 影 響 度 | 総合 評価 | |
アミノ サイエンス® | 〇味の素グループの強みであるアミノサイエンス®を活かした事業成長の機会、および市場におけるモダリティの進化を先取りしアミノサイエンス®で貢献する機会 ●アミノサイエンス®だけでは市場におけるモダリティの進化に対応し切れないリスク | 1.1 変革能力 | 高 | 高 | 極めて 重要 |
ブランド | ●MSGや甘味料に関するネガティブ情報が拡散され、コーポレートブランドが棄損されるリスク 〇地域に根付く強いブランド力を活かした事業成長の機会 | 1.2 透明性・客観性 | 高 | 高 | 極めて 重要 |
人財 | ●人財の需給imbalanceにより、イノベーションや事業活動に必要な人財が確保できないというリスク 〇当社の志に共感して集う人財が、“多様性”と“挑戦”にフォーカスした積極的な人財投資のもと、共創価値をスケールするという機会 | 1.1 変革能力 2.1 ホリスティック&インクルーシブ視点 3.1 ヒューマン・ウェルビーイング 3.2 コミュニティー・ウェルビーイング 4.3 ソリューションによる価値創造 | 高 | 高 | 極めて 重要 |
非財務データの収集・定量化 | 〇技術革新により、従来測定・分析できなかった非財務データの収集が可能になり、機会を評価できる定量化メソッド開発へと貢献し、効果的なスタンダード作りと展開に参加しやすくなるという機会 ●社会価値の評価・測定の水準(社会要請)の高まりに対応が遅れ、事業機会を逃すリスク | 1.2 透明性・客観性 | 高 | 高 | 極めて 重要 |
SDGsネイティブ世代の台頭、SNS普及、未来志向 | ●若者に見放され事業成長が抑制されるリスクや「おいしさ」が食の重要な要素ではなくなるリスク 〇フードシステム上に存在する他企業・機関とのサステナブルなソリューション共創の機運が高まり、リジェネラティブなフードシステム実現のためのエコシステム構築が容易になるという機会 | 2.3 未来世代の視点 3.3 地球のウェルビーイング 4.3 ソリューションによる価値創造 | 高 | 高 | 極めて 重要 |
気候変動、資源枯渇 | ●気候変動の環境影響や動物資源枯渇課題(プロテインクライシス等)の顕在化により地球全体のサステナビリティが確保できなくなり、原材料の調達ならびに生活者への食の提供、事業継続が困難になるというリスク、およびリジェネラティブなフードシステムの実現が困難になるというリスク | 1.3 共同力 3.1 ヒューマン・ウェルビーイング 3.3 地球のウェルビーイング 4.1 健幸寿命 4.3 ソリューションによる価値創造 | 高 | 高 | 極めて 重要 |
技術革新 (フード・農業・環境・デジタル分野) | 〇リジェネラティブなフードシステムを実現するソリューションの選択肢の幅が広がるという機会、高栄養価の農作物など健康的なライフスタイルに資する技術が普及するという機会、またデジタル化やAI技術導入により広範囲にバリューチェーンを形成しやすくなるという機会 ●食を取り巻くテクノロジーの進化(調理自動化、培養肉など)への対応遅れが事業成長を抑制したり事業機会を損失するリスク | 1.2 透明性・客観性 2.3 未来世代の視点 3.2 コミュニティー・ウェルビーイング 3.3 地球のウェルビーイング 4.1 健幸寿命 4.2 コー・ウェルビーイング 4.3 ソリューションによる価値創造 | 高 | 高 | 重要 |
サステナビリティ消費・習慣 | ●サステナビリティ消費・習慣の一般化により、サステナビリティに関する取り組みが経済価値に転嫁できず投資・コストを吸収できないリスクや 日々進化を続けるサステナビリティやグリーン化に係る技術が先行し、地域によって生活者や社会の受容性に遅れが生じるリスク | 1.1 変革能力 2.1 ホリスティック&インクルーシブ視点 2.2 地域コミュニティー視点 3.1 ヒューマン・ウェルビーイング 3.2 コミュニティー・ウェルビーイング 3.3 地球のウェルビーイング 4.3 ソリューションによる価値創造 | 高 | 中 | 重要 |
人口増加、 途上国への資本流入 | 〇世界人口増加や公的機関による途上国への資本の流入の促進により健康・栄養をベースにしたソリューションの需要が高まるという機会やヘルスケア市場が大きく拡大する機会、新興国も含めたソリューション共創が促進される機会 | 2.3 未来世代の視点 4.1 健幸寿命 4.2 コー・ウェルビーイング 4.3 ソリューションによる価値創造 | 高 | 中 | 重要 |
法規制 | ●法規制の整備や一部地域で再生可能エネルギーの選択肢を選べず事業継続が困難となるリスク 〇フードシステムのレジリエンス向上に関連する法規制に適切に対応することで生まれる事業機会 | 1.1 変革能力 1.3 共同力 3.1 ヒューマン・ウェルビーイング 3.3 地球のウェルビーイング 4.2 コー・ウェルビーイング | 高 | 中 | 重要 |
ガバナンス | ●コンプライアンス違反や品質・安全管理の不備等により基盤リスクマネジメントが疎かになることによる事業継続リスク 〇当社らしい安全・品質・環境マネジメント活動の継続によりステークホルダーからの信頼が蓄積されることで生まれる機会 | 1.2 透明性・客観性 2.2 地域コミュニティー視点 3.1 ヒューマン・ウェルビーイング | 中 | 中 | 重要 |
パンデミック、紛争 | ●パンデミックやウクライナ侵攻等に伴う物資の不足によりイノベーションの推進や事業活動が困難となるリスク、および紛争・貿易戦争等により国をまたぐ情報共有が制限され、全社および事業戦略の浸透や開発が滞るリスク | 1.1 変革能力 1.3 共同力 2.2 地域コミュニティー視点 3.1 ヒューマン・ウェルビーイング 3.2 コミュニティー・ウェルビーイング 4.1 健幸寿命 4.2 コー・ウェルビーイング 4.3 ソリューションによる価値創造 | 高 | 高 | 重要 |
テロリズム・クーデター | ●テロリズム・クーデターにより現地幹部・駐在員が拘束されるリスクや特定国の事業活動が継続できなくなるリスク | 1.1 変革能力 1.3 共同力 2.2 地域コミュニティー視点 4.2 コー・ウェルビーイング | 低 | 高 | 重要 |
ITセキュリティ、知的財産 | ●ナレッジマネジメントの不備や急速な技術革新により戦略・重要機密などが漏洩・紛失されるリスクやサイバー犯罪のターゲットとなりセキュリティが脆弱化するリスク 〇グローバル視点での知的財産ポートフォリオの構築をはじめとする知的財産戦略の強化により、さらなる競争優位性と事業成長を後押しする機会 | 1.1 変革能力 1.2 透明性・客観性 | 高 | 中 | 重要 |
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00436] S100R42S)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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