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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100QEOZ (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 富士ソフト株式会社 研究開発活動 (2022年12月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループにおける研究開発活動は、主に連結財務諸表を作成する当社が行っております。
また、当社における研究開発活動はSI事業に係るものであり、その活動状況は次のとおりであります。

(1)研究開発体制

当社の研究開発につきましては、技術管理統括部、ミライクリエーションラボプロジェクトをはじめとする各研究開発部門において、最新の技術動向を調査・研究すると共に、実践レベルでの各種検証を行っております。
なお、当連結会計年度末の研究開発に従事する人員数は、55名であります。

(2)研究開発費用

当連結会計年度において当社グループが支出した研究開発費の総額は、580百万円であります。

(3) 研究開発の概要

① AI技術
大型GPUサーバーを導入し、開発者に提供することで早期提案の実現や開発の生産性を向上する取り組みを行っております。この取り組みの実現により、お客様のサービス提供スピードの向上とともに高付加価値の実現への貢献を果たしております。また、DX推進として内製化が多く発生しておりますが、こちらに対してAIの自動学習、精度の見える化などの研究成果をビジネスに提供し、お客様のDX推進のご支援に展開してまりいます。医療分野においては大学病院と共同研究を実施しており、他の部位や異なる症状についての共同研究を進めております。デジタルツインを実現するシミュレータの研究においては、ビジネスへの転用を図っており、多くの引き合いを頂いております。新たに加えたIVA(インテリジェントビデオアナリティクス)分野においては、今年度では実際の作業現場へ適用し実施検証を図ってまいります。
今後も市場の動向や研究で発表される新たな技術の調査・検証を進めると共に、開発の生産性や品質の向上、お客様へより良いAIシステムの提供に繋げられるよう、継続して研究を進めてまいります。

② サイバー・セキュリティ技術
国立大学法人横浜国立大学と連携し「IoTマルウェアの分析」、「標的型攻撃の識別・検知」等についての調査研究を行っております。また、社内システム・自社プロダクト・受託開発のセキュリティ強化のため、「セキュア開発・運用プロセス」、「脆弱性検査・管理」、「ハッキング・堅牢化手法」、「セキュリティアーキテクチャ」等の研究を実施しております。

③ ローカル5G技術
2021年6月より開始した、ローカル5G技術研究及び検証強化のためのラボプロジェクトについて、研究検証ラボ機材の調査・調達・構築を完了し、ローカル5G基地局の無線免許を取得いたしました。その後、実際の無線利用を可能とした環境を当社秋葉原オフィスに用意し、「ローカル5Gラボ」を開設いたしました。
ローカル5Gは、省人化や自動化を目的とした個々のユースケースに個別最適することが重要であります。当社はSIerとしてカスタマイズ性の向上や、汎用品が利用できることで「低価格化」が期待されるOpen RAN(O-RAN)環境を活用した個別最適の可能性について研究しており、今期は、O-RAN準拠の通信環境においてパフォーマンス検証と機能安定化に向けた検証及びチューニングを実施いたしました。
今後、より高速性、低遅延性を高めるべく検証とチューニングの実施、利用用途の多様性を可能とする仮想化技術の適用検証など、ユーザー課題を解決するためのローカル5G独自機能の調査・検証を行い、DX化へのSI活用を目指してまいります。

④ 車載ソフトウェア技術
BEVの急速な伸長、自動運転、OTAが次々と市場に投入され、より一層増加傾向にある車載ソフトウェア開発を支える、新たなアーキテクチャ・プロセスとして、当社は、MBD/CIを活用した再利用性の高い開発手法への取組み、HILS/SILSを活用したシミュレーション環境構築への取組み、従来より高い精度と効率を実現する画像AIアルゴリズム開発への取組み等を行っております。これらについて、主要なお客様企業および外部の有力企業と連携して研究開発を進めることでノウハウの蓄積および技術者の拡充を進めております。
また、Automotive Spice Level3の認証取得をはじめISO26262(機能安全)、ISO/SAE21434(セキュリティ)などのプロセス開発を継続し、開発現場での活用を通じて、品質および開発効率の改善を進めております。
今後、増えていくE/EアーキテクチャなどECU統合化に向けて、旧来より取り組んできたAUTOSARのみならず、これまでの知見と資産を活かした次世代技術への取組みを進めてまいります。

⑤ データ分析技術
データ分析技術活用によるビジネスの拡大を研究目的としております。DX時代に必要なデータ分析基盤の調査研究と合わせて取り組んでおり、これらの活動を経て、お客様のデータドリブン経営の実現に貢献してまいります。

⑥ ロボットによるキッティング自動化技術
ロボットによるPCキッティングを実現するために、主要技術であるカメラ画像による操作位置補正の実現性検証の研究開発を行っております。
ロボットにてPCを操作するためには、PCの初期位置と実際の設置位置の差異を正確に補正し、キーボードやUSBの操作を行う必要があるため、カメラ画像から正確に位置の判断が可能かの検証をいたしました。結果、フランカエミカ製の協働ロボットと2次元カメラにて、キャリブレーションによる初期位置認識及び捜査前の画像認識による位置ズレを補正し、画面の操作作業を正確に行うことの確認ができました。

⑦ 車載シミュレーション技術
自動車メーカーやサプライヤ様に車両制御機能の検証コスト削減を提唱し、当社のシミュレーションを活用した車両制御機能の検証環境構築業務に対するコスト競争力を高めることを目的とした研究開発を行っております。併せて、NVIDIA社の製品を先行利用することにより、先進的なシミュレーション環境の知見を得ております。
主要課題としては、多数ある検証向けの車両シミュレーションツール、地図や交通流ソフトなどを最適に組み合わせ、カスタマイズを容易にするプラットフォームの実現方法と技術的な課題問題の洗い出しや、高精細な車両シミュレーションを行うため、ツールのノウハウ確立、ツールを使った環境構築方法の会得及び他ツールとの連携手法の確立などが挙げられます。
これまでの研究成果として、CarMakerとCARLAを連携実行できるデモ環境と、実現するためにCarMakerとCARLAに組み込むアプリケーションの構築を行いました。また、並行してNVIDIA社のツールを活用し、日本の交通環境を高精細なシミュレーションで実行が可能なデモ環境を構築し、今後の自動運転車開発において、活用するための手法を会得いたしました。
今後も、車載シミュレーションに関連するエキスパート技術者を中心とした体制にて調査研究を進めてまいります。

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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04810] S100QEOZ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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