有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100QICT (EDINETへの外部リンク)
株式会社NJS 研究開発活動 (2022年12月期)
当社グループの研究開発活動は、「次世代型インフラマネジメントの創出」に向けて、水と環境の①サステナビリティ向上、②強靭な社会の構築、③DX推進、④脱炭素社会の実現をテーマとして取り組んでいます。
①サステナビリティ向上については、アセットマネジメントの構築と運用に関する技術開発です。
高度経済成長期に急速に発展した我が国のインフラは、現在その多くが耐用年数を迎えようとしています。愛知明治用水頭首工の漏水事故や、和歌山市六十谷水管橋の崩落事故など、施設の老朽化による事故のリスクが高まっています。当社グループは、アセットマネジメントを適切に導入及び運用するため、資産の状態を正確かつ効率的に把握するインスペクション技術、施設の内容や維持管理履歴をデータ化し一元管理するソフトウェアサービスを開発しています。
②強靭な社会の構築については、災害対策に関する技術開発です。
気候変動に伴い局所的な豪雨が増加し、浸水や交通・ライフラインの遮断等の被害が多発しています。また、東日本大震災及び熊本地震の大地震を経験し、東海・南海トラフ地震等将来の震災への備えも重要性が増しています。当社グループは、施設の耐震・耐津波・耐水化等のコンサルティング技術の開発(ハード面)、浸水・津波シミュレーション及び災害情報の発信等のソフトウェア技術(ソフト面)等を開発に取り組んでいます。
③DX推進については、生産性向上に寄与する技術開発です。
インフラオーナーである国や地方自治体等の公共団体では、熟練技術者の不足が大きな課題となっています。また、人口減少社会にあって使用料収入は減少し既存のインフラ機能を維持するための財源確保が困難となっています。これに対し当社グループは、インフラ管理へのAI・IoT・センサー・ドローン・三次元モデル(BIM/CIM等)先端技術の導入による業務効率化、作業安全性向上、品質向上、技術継承支援等の技術開発に取り組んでいます。
④脱炭素社会の実現については、インフラに関するエネルギーマネジメントと資源化の技術開発です。
地球温暖化の進行が気候危機を起こし、温暖化の主な原因が人間のCO2を中心とした温室効果ガス(GHG)であることが明らかになってきました。カーボンニュートラルに向けた取り組みが全ての産業において必要となっています。当社グループは、上下水道施設の省エネ化、再生可能エネルギーの導入支援、下水バイオマスの有効利用、エネルギー・GHGH管理システム等の技術開発に取り組んでいます。
これらの研究開発により水と環境のインフラを健全な状態で次の世代に引き継ぐことが、当社のパーパスであり経営理念です。
技術開発中の主な課題は次のとおりです。なお、当社の研究開発活動については、特定のセグメントに関連づけられないため、全社一括で記載しています。
Ⅰ.コンサルティング
A.点検・調査・計画
・ 新たな設備調査・診断方法の開発(施設)
・ 診断ツールの開発
B.BIM/CIM
・ BIM/CIMデータと数量計算との連携検討
・ BIM/CIM作業効率化ツールの開発
・ NJS版:BIM/CIM標準の整備
・ NJS版:BIM/CIM教育プログラムの構築
・ SkyScraperFCとBIM/CIMの連携
C.災害対策
(1)雨水対策
・ 雨水マネジメント計画策定体制強化
・ リアルタイム・浸水予測サービスの案件形成
・ 雨水施設管理者情報提供サービスの開発
・ 雨水対策情報の市民向け情報提供サービスの開発
・ グリーンインフラ事業の企画・計画・設計業務の案件形成
・ グリーンインフラ施設の計画・設計手法の構築
(2)地震対策
・ 耐震・耐津波作業担当人材育成
・ 非線形有限要素技術を用いたせん断力に対する評価手法の開発
D.環境(環境・エネルギー)
・ 再エネ・創エネ、CO2回収・新活用技術、カーボンプライシング研究
・ 再エネ電力等PPA事業化技術、地域脱炭素化事業化技術
E.管理運営
・ 経営戦略算定支援ツールの整理
・ 経営戦略の優良事例整理
・ 使用料改定シミュレーションツール
・ 新領域コンセッションの案件形成
・ アドバイザリー業務の支援ツール作成(水道版)
F.計画手法
・ 計画手法の水平展開
G.海外事業
・ 開発技術の評価
Ⅱ.ソフトウェア
A.SkyScraper(クラウド型統合インフラ管理システム)
・ SkyScraperFC(施設情報システム) 機能拡張
・ SkyScraperDA(設備劣化診断システム) 製品開発
・ SkyScraperPL(管路情報システム) 機能拡張
・ SkyScraperPL_WEBGIS(管路維持管理システム) 機能拡張
・ SkyScraperFI(現場点検システム) 製品開発
・ SkyScraperEM(イージーモニター) 機能拡張
・ SkyScraperRM(雨水管理システム) 機能拡張
・ SkyScraperRI(水位等計測システム) 機能拡張
・ SkyScraperFA(固定資産管理システム) 機能拡張
・ SkyScraperEA(企業会計システム) 機能拡張
・ SkyScraperBC(料金徴収システム) 機能拡張
・ SkyScraperCV(管内画像解析システム) 製品開発
・ SkyScraperBI(意思決定支援システム) OEM開発
・ SkyScraperML(AIを活用したシミュレーション)製品開発
・ クラウド基盤整備(プラットフォーム機能開発含む)
・ IoT・AI基盤整備(SkyScraperML共通ソフト含む)
B.SkyManhole(LPWAを活用したIoTセンサー)
・ ゲートウェイ型LPWA(リアルタイムモニター) 機能拡張
・ ゲートウェイ型LPWA(オフラインモニター) 機能拡張
・ セルラーLPWA(リアルタイムモニター) 製品開発
C.水道管路の管理の高度化 製品開発
D.BioWin (下水処理プロセスシミュレーター) 販売促進
Ⅲ.インスペクション
A.点検・調査
・ 下水道管劣化予測に関する実証
B.AirSlider(閉鎖性空間点検調査用ドローン)
・ AirSider(AS400、600、2000) 製品開発(㈱ACSLと共同開発)
・ 点検調査ロボット開発 製品開発
・ 鉄管膜厚測定機器開発 製品開発(㈱KANSOテクノスと共同開発)
・ 背面空洞探査装置 製品開発
・ 道路排水用点検機器開発 製品開発
なお、当連結会計年度(自 2022年1月1日 至 2022年12月31日)の研究開発費の総額は618,401千円です。
注)FC:Facility database、DA:Diagnosis&Analysis、PL:Pipe Line database、FI:Field Inspection、
EM:Easy Monitor、RM:Rain Management、RI:RainManagement Indicator、FA:Fixed Assets database、
EA:Enterprise Accounting、BC:Billing&Collection、CV:Computer Vision、
BI:Business Intelligence、ML:Machine Learning
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05299] S100QICT)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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