有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100R8XS (EDINETへの外部リンク)
株式会社大泉製作所 事業の内容 (2023年3月期)
当社グループは、当社及び連結子会社4社により構成されております。主な事業として、熱・温度変化によって電気抵抗値が変化する半導体セラミックスのサーミスタ(注1)を利用した各種電子部品(以下「エレメント(注2)製品」と称します。)の製造・販売、並びにそれらを使用して、顧客である自動車部品メーカーや空調・家電メーカー等が最終製品に取付けて温度測定や制御に利用出来る温度センサ(以下「センサ製品」と称します。)を製造・販売しております。
当社グループの事業運営における各社の主な業務と役割は以下のとおりであります。
製品の特徴
当社グループがセンサ製品及びエレメント製品製造のために使用しているサーミスタは、温度が上昇すると抵抗値が下降するNTCサーミスタであります。一般的にサーミスタと呼ばれるものは、NTCサーミスタであります。
当社グループの取引方針について
当社から連結子会社への資材、サーミスタ、エレメント製品、センサ製品の供給及び連結子会社から当社と他の連結子会社への製品の供給は、有償支給方式により行われております。これらのグループ間取引については、原則として市場価格等を勘案した一定の利益を製造原価に付加した価格を取引価格としております。当該取引価格は、対象会社及び対象製品種類ごとに算定しております。なお、当社の個別決算及び連結決算においては、取引形態に応じたデータ集計、データ加工を行った上で、一定の仮定計算に基づいて当該有償支給取引より生じる未実現利益を消去しております。
上記のような製品特徴に加え、機能別に以下の活用方法があります。
主要な製品分野について
① 自動車部品関連分野
当社の主力分野である自動車部品関連の温度センサ製品は1964年にラジエーター(注4)クーラント用温度センサの生産を開始し、エンジン吸気用温度センサ、エンジンクーラント用温度センサ、カーエアコンエバポレータ(注5)用温度センサなど、車両の高性能化、省エネ化に伴い温度を制御するあらゆる部分への用途拡大による採用増加がされてきました。
近年は車両電動化の動きに伴い、電動車両に必要とされる二次電池用温度センサや熱マネジメントシステム用温度センサ及びモーター用温度センサなど多数の温度センサが採用され、追加採用されています。
この方向性は世界の潮流として今後も続くものと考えています。
当社の主な自動車用温度センサ製品は下の図をご参照ください。
② 空調・カスタム部品関連分野
当該分野で特に当社が注力しているエアコンには、室内機用として熱交換器や室温検知などに、また室外機用として熱交換器などに温度センサが使われております。エアコンは先進国市場では高性能化が進んでおりますが、新興国市場でも普及拡大及び高機能化が進行中であり、市場規模は拡大しております。また、当社製品は工作機器や医療機器、産業用機器等様々な業界に幅広く使われており、よりきめ細かい温度検知の必要性から温度センサの需要が拡大しております。今後はオール電化住宅、IoTシステムの普及や環境意識の高まりにより家電、住宅設備向けの温度センサのニーズはますます高まるものと思われます。
③ エレメント製品分野
サーミスタ素体を1次加工して電子部品として使用出来る最小単位に仕上げた製品群であり、温度センサの感知部に使用されるほか、リード線や基板に直付けして温度補償や回路安定のために利用されています。近年は光通信半導体レーザー用温度センサの需要が5G普及とFTTx用途拡大を背景に急激に増加しています。
営業体制について
営業本部の体制は外部環境の変化や市場のニーズに迅速かつ効率的に対応することを目的として、2023年6月1日付にて国内営業部・海外営業部・新規開拓部の体制としております。
なお、損益管理上は従前通りの自動車部品関係、空調・カスタム部品関係、エレメント部品関係の事業分野別管理を継続しております。
[事業系統図]
(注)1.資材及びサーミスタを供給しております。
2.エレメント製品を供給しております。
3.資材及びエレメント製品を供給しております。
4.センサ製品を供給しております。
5.センサ製品を販売しております。
6.エレメント製品及びセンサ製品を販売しております。
当社グループの事業運営における各社の主な業務と役割は以下のとおりであります。
連結会社名 | 主な業務 | 主な役割 |
当社 | ① 資材調達及び子会社への供給 ② サーミスタの開発、製造、子会社への供給 ③ エレメント製品、センサ製品の開発、設計 ④ エレメント製品、センサ製品の子会社への供給及び外部への販売 | ・資材調達 ・サーミスタ技術の開発 ・サーミスタの製造 ・エレメント製品・センサ製品の開発、設計 ・営業 ・品質保証 ・グループ各社の統括 |
(連結子会社) | ||
八甲田電子㈱ | エレメント製品の製造、当社への供給 | 製造子会社 |
センサ工業㈱ | センサ製品の製造、当社への供給 | 製造子会社 |
東莞大泉傳感器有限公司 | センサ製品の製造、当社への供給及び外部への販売 | 製造・販売子会社 |
OHIZUMI MFG (THAILAND)CO.,LTD. | センサ製品の製造、当社への供給及び外部への販売 | 製造・販売子会社 |
製品の特徴
当社グループがセンサ製品及びエレメント製品製造のために使用しているサーミスタは、温度が上昇すると抵抗値が下降するNTCサーミスタであります。一般的にサーミスタと呼ばれるものは、NTCサーミスタであります。
当社グループの取引方針について
当社から連結子会社への資材、サーミスタ、エレメント製品、センサ製品の供給及び連結子会社から当社と他の連結子会社への製品の供給は、有償支給方式により行われております。これらのグループ間取引については、原則として市場価格等を勘案した一定の利益を製造原価に付加した価格を取引価格としております。当該取引価格は、対象会社及び対象製品種類ごとに算定しております。なお、当社の個別決算及び連結決算においては、取引形態に応じたデータ集計、データ加工を行った上で、一定の仮定計算に基づいて当該有償支給取引より生じる未実現利益を消去しております。
上記のような製品特徴に加え、機能別に以下の活用方法があります。
機能 | 主な活用方法 |
温度計測 温度制御 | 生活家電(エアコン、冷蔵庫、エコキュート、洗濯機、電子レンジ、IHクッキングヒータなど) 事務用機器(複合プリンターなど) 自動車部品(カーエアコン、クーラント、二次電池、モーター、熱マネジメント、エンジン吸気など) 医療機器(電子体温計、人工透析器、人工呼吸器など) 工業産業機器(工作機械、インバーター、コンプレッサーなど) |
温度補償(注3) | 情報産業機器(光通信機、モバイル機器、電池パック、PCなど) 事務用機器(複合プリンターなど) AV機器(車載ディスプレイ、TVなど) |
回路安定 | 事務用機器、照明機器、事務用機器の電源部分照明機器 |
過負荷防止 ヒーター | 自動車のパワーウインドウ制御 |
主要な製品分野について
① 自動車部品関連分野
当社の主力分野である自動車部品関連の温度センサ製品は1964年にラジエーター(注4)クーラント用温度センサの生産を開始し、エンジン吸気用温度センサ、エンジンクーラント用温度センサ、カーエアコンエバポレータ(注5)用温度センサなど、車両の高性能化、省エネ化に伴い温度を制御するあらゆる部分への用途拡大による採用増加がされてきました。
近年は車両電動化の動きに伴い、電動車両に必要とされる二次電池用温度センサや熱マネジメントシステム用温度センサ及びモーター用温度センサなど多数の温度センサが採用され、追加採用されています。
この方向性は世界の潮流として今後も続くものと考えています。
当社の主な自動車用温度センサ製品は下の図をご参照ください。
② 空調・カスタム部品関連分野
当該分野で特に当社が注力しているエアコンには、室内機用として熱交換器や室温検知などに、また室外機用として熱交換器などに温度センサが使われております。エアコンは先進国市場では高性能化が進んでおりますが、新興国市場でも普及拡大及び高機能化が進行中であり、市場規模は拡大しております。また、当社製品は工作機器や医療機器、産業用機器等様々な業界に幅広く使われており、よりきめ細かい温度検知の必要性から温度センサの需要が拡大しております。今後はオール電化住宅、IoTシステムの普及や環境意識の高まりにより家電、住宅設備向けの温度センサのニーズはますます高まるものと思われます。
③ エレメント製品分野
サーミスタ素体を1次加工して電子部品として使用出来る最小単位に仕上げた製品群であり、温度センサの感知部に使用されるほか、リード線や基板に直付けして温度補償や回路安定のために利用されています。近年は光通信半導体レーザー用温度センサの需要が5G普及とFTTx用途拡大を背景に急激に増加しています。
営業体制について
営業本部の体制は外部環境の変化や市場のニーズに迅速かつ効率的に対応することを目的として、2023年6月1日付にて国内営業部・海外営業部・新規開拓部の体制としております。
なお、損益管理上は従前通りの自動車部品関係、空調・カスタム部品関係、エレメント部品関係の事業分野別管理を継続しております。
(注1)サーミスタ | : | 「2 沿革」 の脚注をご参照下さい。 |
(注2)エレメント | : | 熱・温度変化によって電気抵抗値が変化する半導体セラミックスのサーミスタを利用した各種電子部品のことをいいます。 |
(注3)温度補償 | : | 温度変化に依存するパラメータに関して、サーミスタを利用して温度変化に対する補正を行うことをいいます。 |
(注4)ラジエーター | : | 放熱器のこと。エンジンで高熱になった冷却水を放熱させて温度を下げる役割があります。 |
(注5)エバポレータ | : | 減圧することによって固体又は液体を積極的に蒸発させる機能をもつ装置のこと。典型的な例は蒸発による気化熱を利用した冷却・冷房装置があり、カーエアコン、ルームエアコン、冷蔵庫などに使用されています。 |
[事業系統図]
(注)1.資材及びサーミスタを供給しております。
2.エレメント製品を供給しております。
3.資材及びエレメント製品を供給しております。
4.センサ製品を供給しております。
5.センサ製品を販売しております。
6.エレメント製品及びセンサ製品を販売しております。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E26216] S100R8XS)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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