有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100W49Z (EDINETへの外部リンク)
株式会社タクマ 研究開発活動 (2025年3月期)
ESG経営の推進によりお客様や社会とともに持続的に成長し、再生可能エネルギーの活用と環境保全の分野を中心にリーディングカンパニーとして社会に必須の存在であり続けることを長期ビジョンに掲げ、持続可能な社会の実現に向け、研究開発をすすめております。
当社グループの研究開発活動は、技術部門をエンジニアリング統轄本部に集約し、グループ各社との相互連携及び社外の研究機関や大学、企業との共同研究などを通じて、技術力の強化と伝承並びに新たな技術・商品・サービスの開発を積極的にすすめております。
当連結会計年度の研究開発費の総額は1,782百万円であり、セグメントごとの主な研究開発活動は以下のとおりであります。
(1) 環境・エネルギー事業
CO2の分離・回収・利用に関する技術など、脱炭素社会の実現に向けた研究開発をすすめております。CO2の分離回収に関する技術として、ごみ処理プラントやバイオマス発電プラントの排ガスから発生するCO2を対象に、独自の非水系吸収液を用いた化学吸収法によるCO2分離回収技術の研究開発を継続しており、バイオマス発電プラントにおいて実証試験を開始しております。また、分離回収したCO2の利用に関する技術として、ごみ処理プラントの排ガスに含まれるCO2を回収し化学品などの原料となるカーボンを生み出す技術やバイオガスから高濃度のメタンを生成するバイオメタネーションの研究開発を引き続き行っております。さらに、CO2の直接利用に関する技術として、ごみ処理プラントで生じる燃焼ガス中のCO2を農業に利用する実証試験を継続しております。CO2の農業利用は、バイオマス発電プラントでは既に実用化し、設備の納入実績も有しており、本実証試験はごみ処理プラントでの実用化を目指すものです。
このほか、ごみ処理プラントの省人化に向けた製品・サービスのデジタル技術や、自社工場内に設置した多目的実証炉(ストーカ式実証炉)を活用し、ライフサイクルコストの低減やエネルギー回収の増大につながる独自技術の開発を継続しております。
当事業に係る研究開発費は1,504百万円であります。
(2) 民生熱エネルギー事業
貫流ボイラでは、スーパーエクオスシリーズの超高効率仕様として、「スーパーエクオスEQO-2000NMS/LMS」(ガス焚)、「スーパーエクオスEQO-2000NMR/LMR」(ガス焚)を開発し、市場投入しました。本製品は、新開発のエコノマイザ搭載により超高効率運転を実現しました。「スーパーエクオスEQO-2000NMS/LMS」(ガス焚)においては、従来は捨てていた燃焼排ガス中の水蒸気がもつ潜熱を熱回収することで100%を超えるボイラ効率を達成しております。また、サイクロン自己排ガス再循環バーナ搭載によりNOx排出量の削減を図ったほか、水素との混焼を可能とするなど、環境負荷の低減を実現可能としました。
木質バイオマス蒸気ボイラでは、安定稼働と高効率を実現した「木質バイオマス蒸気ボイラBSU-1200N」を開発しました。本製品は、燃焼性能の優れた階段式ストーカ炉の採用により安定稼働を可能としたほか、簡易ボイラと小型ボイラを組み合わせることで高い熱効率を実現しました。なお、本製品は2025年5月に市場投入しております。引き続き、脱炭素社会を見据えた製品開発をすすめてまいります。
当事業に係る研究開発費は244百万円であります。
(3) 設備・システム事業
半導体工場向けの洗浄装置では、マイクロバブルを用いた洗浄技術について大学との共同研究を継続し、実際に洗浄対象となるものを用いてノウハウの蓄積を行っております。本技術は、薬品を使用する従来洗浄法と同等以上の洗浄性能を有するほか、純水や薬品の使用量が削減されることによる環境負荷の大幅な低減を可能とする技術であり、商品化に向け、開発をすすめております。
半導体工場のクリーンルーム向けのケミカルフィルタでは、高機能化、長寿命化を目指したフィルタの開発を実施しております。分析監視装置とあわせ、クリーンルームにおける超清浄空間の維持管理対策をトータルソリューションで提供できるよう、商品開発をすすめてまいります。
フォトマスク製造装置向けの磁気シールドチャンバーでは、実験的・理論的にシールド材料や組立加工方法の検討をすすめ、製品価値の向上を目指し開発をすすめております。
当事業に係る研究開発費は33百万円であります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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