有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100YFQC (EDINETへの外部リンク)
オークマ株式会社 研究開発活動 (2026年3月期)
当グループは、基礎研究及び応用研究並びにこれらの成果に基づく新製品開発までの一連の研究開発活動を、当社の技術本部及びFAシステム本部を中心に推進しております。当連結会計年度は、研究開発費として4,265百万円を支出いたしました。
研究開発活動の概要は、次のとおりであります。
(1) 新機種・新技術開発
2025年暦年における日本工作機械工業会(日工会)の受注総額は、前年比8.0%増の1兆6,043億円となり、過去4番目の高水準となりました。特に外需は1兆1,634億円と過去最高を更新し、半導体製造装置、航空宇宙、防衛関連分野を中心に、重厚長大産業向け設備投資が堅調に推移しました。このような事業環境の下、当社は「ものづくりDXソリューションの展開」を基本戦略とし、存在意義(Purpose)である「『ものづくりサービス』の力で、社会に貢献する」の実現に向け、当社の強みである「機電情知(機械、電気(制御)、情報、知識創造)」の融合技術を基盤として、高生産性と安定稼働を両立する新機種(スマートマシン)及び新技術の開発を推進しております。
また、自動化・省人化及び工程集約に関する技術については、自社スマートファクトリー「Dream Site」において実証を行い、信頼性の向上を図っております。さらに、情報活用及び知能化技術の推進と、脱炭素に貢献する省エネルギーの実現に向け、基本設計の進化と見直しを推進し、「Green-Smart Machine」の取組を継続的に強化しております。
加えて、愛知県江南市の江南工場を再開発することで「Dream Site Engineered Solutions」及び「Global Innovation Center」を新設し、社会課題や環境変化への対応を目的として「あるべきもので、ないものは創る」という当社の思想の下、工程集約や自動化の高度化、ならびに現場データ及び知見を活用したソリューションの開発及び実証の場として活用を開始しております。また、お客様との共創による課題解決及びソリューション開発を推進してまいります。
2025年度は、小型複合加工機「MULTUS U2000」を開発しました。近年の工業製品における小型・高機能化傾向で部品の複雑形状化と高精度化が加速しており、自動車、建機・農機、医療機器関係部品、精密機器、ロボット等にも広がっています。その市場要求に応えるため「MULTUS U2000」では同時5軸加工における刃先位置のばらつきを低減、旋盤・マシニングセンタ並みの加工性能を確保するとともに、送り軸の加速度を向上する等、高精度と生産性の向上を両立した上で省スペースにも拘った機械として開発しました。これらが高く評価され「2025年十大新製品賞本賞」(日刊工業新聞社主催)を受賞いたしました。
自動化・省人化に対するニーズの高まりに対し、省スペースで長時間自動運転を実現するパレット搬送システムの開発を推進しており、タワー型APC、昇降2段式APC、タワー型AWC(自動ワーク交換装置)等の開発を進めております。新開発のAWCは、立形5軸制御マシニングセンタ「MU-4000V」との接続により、最大32個の連続加工を可能とし、生産性向上に寄与しております。
工程集約分野では、研削技術を複合加工機及び5軸制御マシニングセンタに盛り込み提供しております。また、ロボット導入の技術的障壁に対応するため、「工作機械オペレーターがすぐに使える自動化」をコンセプトとして操作技術を開発しております。工作機械とロボットを融合した「ARMROID(アームロイド)」に加え、移動式協働ロボット「OMR」を開発し、多品種少量生産における柔軟な自動化を実現しております。
さらに、無人化の進展に対応し、工作機械の状態監視技術の高度化を進めております。当社は2016年にAIをCNCに内蔵した「AI機械診断機能」を開発して以降、機能拡充を進めており、2025年度には新たなセンサを追加することなく旋削主軸の診断を可能とする機能を開発しました。これにより主要構成要素を網羅した診断が可能となり、異常予兆の早期検知及び計画保全の実現に寄与しております。
(2) スマートマシンを支えるNC装置の開発とスマートファクトリー実現の取組
当グループは、自社製NC装置「OSP」の開発以来、「トータルレスポンシビリティ」を基本理念として、機械とNCの一体開発を進めております。近年の労働人口減少、技能伝承、環境負荷低減、地政学リスクへの対応を背景に、製造業のスマート化が進展しており、当グループは「OSP」を中核として、加工性能の高度化及び自動化・デジタル化を推進し、スマートマシン及びスマートマニュファクチャリングの実現に向けた開発に取り組んでおります。1) スマートマシンを支える新世代CNC「OSP-P500」での機能開発
新世代CNC「OSP-P500」では、加工性能及び操作性の向上に向けた各種機能の開発を進めております。とりわけ、加工の高速化・高精度化に加え、非切削時間の削減を通じて生産性向上に寄与する制御技術の高度化に取り組んでおります。また、同装置では、実機の動作をバーチャル空間上で再現する「デジタルツイン」機能や、GMコードに関する専門知識を必要とせず加工プログラムの作成を可能とする「スマートOSP操作」等の操作支援機能の開発を進めるとともに、各種制御機能の高度化により加工性能の向上を図っております。
「デジタルツイン」については、実機から取得した情報を活用したシミュレーション技術により、PC上及び機械上において機械動作の再現を可能としており、加工前の干渉確認や加工時間見積精度の向上、設定ミスの事前検出を通じてフロントローディングの高度化に寄与しております。これにより、加工準備工程の効率化及び試加工の削減が可能となり、特にPC上での活用においては実機を占有することなく事前検証が可能であることから、リードタイムの短縮及び生産性の向上に貢献しております。また、同時5軸加工における加工性能向上に向け、速度変動の抑制及び動作精度の向上に関する制御機能の開発を進めております。さらに、加工前段取りにおける位置決め作業の簡素化と精度確保の両立を図る機能開発にも取り組んでおり、工程集約や複雑形状加工への対応とともに、作業負担の低減及び段取り効率の向上に繋げております。
操作支援機能である「スマートOSP操作」については、加工条件等の入力に基づき加工プログラムを生成する機能の開発を進めており、作業者の技能レベルに依存しない加工の実現に取り組んでおります。これにより、技能者不足や教育負荷の低減に対応するとともに、加工品質の安定化に寄与しております。
セキュリティ機能においては、製造現場におけるネットワーク接続の拡大及びサイバー攻撃リスクの高まりを踏まえ、認証機能、ウイルス対策、バックアップ機能の強化を図るとともに、欧州サイバーレジリエンス法(CRA)への対応として、製品脆弱性情報の報告体制整備及びセキュリティ機能の拡充に取り組んでおります。これにより、設備の安定稼働と情報資産の保護に対応しております。
また、環境対応としては、脱炭素社会への対応及びエネルギーコストの上昇を背景に、消費電力の見える化や周辺機器の最適制御による省エネルギー化を推進しております。主軸冷却装置においては従来機比40%の消費電力削減を実現しており、これらの技術は順次横形マシニングセンタにも展開しております。これにより、お客様の環境負荷低減及び運用コスト削減に寄与しております。
2) スマートファクトリー実現の取組
当グループ工場「Dream Site(DS1、DS2、DS3)」では、自社スマートマシンを活用し、生産の見える化、工程効率化、自動化・省人化を推進し、生産性向上及びリードタイム短縮を図っております。
自動化分野では、パレット搬送を中心とした生産システム「SmartPPC」の開発を完了するとともに、更なる生産性向上に向けた機能強化の推進、及び、社内生産設備において、自動搬送車(AGV)を活用した工程間搬送の自動化とあわせて自動化システムの構築を進めております。
当グループは企業理念の下、今後もお客様の利益最大化に貢献するソリューション実現に向けた技術開発及び新製品開発を継続し、世界の工作機械におけるエクセレントカンパニーを目指してまいります。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01481] S100YFQC)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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