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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100QTGK (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 富士精工株式会社 研究開発活動 (2023年2月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループにおきましては、自動車産業の電動車シフトにともなう取引先の新たな部品試作や量産に貢献する製品や技術の開発及び加工現場における高速高能率化やフレキシブル生産対応を実現する製品・商品の提供を研究開発活動の基本方針としております。
直近では「モーターなどの電動車部品生産用工具」や「水素タンクなどの燃料電池車生産用治具」をはじめとした特殊工具や特殊治具、さらにはそれらの周辺装置の開発テーマを中心に取り組んでおり、当連結会計年度における研究開発費の総額は114百万円(売上高比率0.6%)であります。
当社グループは生産・販売体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動は主に当社を中心とした日本セグメントで行っております。なお、お客様との秘密保持契約に該当しない当連結会計年度における主な研究開発の成果は、次のとおりであります。

(1)工具観察治具
当製品は社内での業務効率化の中で生まれた製品であります。開発評価部署では、数多くの加工評価を進めておりますが、その中で必ずマイクロスコープを使い、刃先状態を確認する作業が発生します。その頻度は高く、また、様々な角度からの測定をする必要があること、それによる姿勢変更の段取りには多くの時間を要し、評価業務の中で最も時間をかけている作業の1つでありました。そこで、当社は樹脂製品加工機を使い、段取り工数を大幅に削減することができる治具を開発しました。この製品は当社だけでなく、生産ラインで工具を使用しているお客様においても工具の観察作業をしていることから、製品として展開をしております。CFRP素材であり、高剛性でありながら軽量かつお客様のニーズに柔軟に合わせることができるため、お客様の改善活動に寄与できる製品となっております。

(2)G-oneホルダ
当製品はアルミ部品の高精度穴加工をターゲットとして開発された製品であり、高精度な加工を維持しつつ、高能率、長寿命、低コスト、セッチング簡易化に貢献する製品であります。当社の技術研究の成果より導いた切刃の最適化で、切削抵抗を抑制し、部品の塑性変形を抑制することで従来の2工程(粗化工・仕上加工)を必要とした高精度加工を1工程に集約し、加工時間の短縮を実現しております。この効果に付随してカーボンニュートラル実現に向けた環境調和型製品としても位置付けできるため、今後の更なる改良を進め、多くのお客様に喜ばれる製品を目指します。

(3)新たな取組み
当社は切削工具の他に、部品把持用のワークチャック、マテハンホルダ、付加価値治具や樹脂製品開発にも力を入れており、お客様の生産ラインにおける全体最適化を目指しております。また、製品開発において基礎となる研究にも力を入れており、異常検知の基礎理論、システム構築に必要な「モニタリング・解析技術研究」、実験を行わなくても結果を予測できる「CAE解析技術研究」、安定した加工を実現する「振動解析技術研究」、マシニングセンタを使った素材の接合技術である「摩擦攪拌接合技術研究」、モーターなどの電動車部品生産で使われる「裁断技術研究」などを進めており、当社製品への付加価値向上、新製品開発の技術基礎となる研究を進めております。
また、大学・お客様・設備メーカー・他業種メーカーとの連携もスタートさせており、当社の技術だけでは補えない開発アプローチにも取り組み、技術開発力向上に向けた基盤作りを進めております。将来を見通すことが非常に困難である現状において、様々な活動を通じてお客様のニーズに応える技術力を高めていくことで、日本のものづくりに貢献するとともに会社の発展に寄与してまいります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01503] S100QTGK)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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