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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100TO92 (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 新東工業株式会社 研究開発活動 (2024年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループ(当社及び連結子会社)は、「素材に形をいのちを」を企業理念に、金属、セラミックス、樹脂等の素形材関連設備及び消耗品を主体とするメーカーとして、これら素材の成形を基本としたコア技術とその周辺技術、関連技術に関する研究開発を行っております。特に従来の資源循環型スマート社会の構築に向けた新プロセス・新商品・新事業の提案と実用化に加えて、IT化、再生エネルギー、軽量化などの社会ニーズにも応えるべくグループトータルでの技術開発を推進しております。中でも産業用ロボットに採用が期待される高分解能の力覚センサーの事業、さらに、DX・IoTの推進では、設備稼働モニタ、遠隔モニタリング、様々なセンサーを無線でつなぎ見える化する“C-BOX”などにも幅広く取り組んでおり、新規事業開発で今後の成果が期待されます。
研究開発関係等に要した費用の総額は2,561百万円であり、セグメント別の主な研究開発活動の状況及び研究開発費を示すと次のとおりであります。なお、研究開発費については、各セグメントに配分できない基礎的研究費408百万円が含まれております。

(1)表面処理事業
主に、当社が中心となって当事業の研究開発活動を行っております。
当事業では、表面処理技術であるブラスト、バレル研磨、ブラシ研磨の3つをコア技術として、環境に適した素材変化も含めて、安全・安心な循環型社会に貢献する技術の提供を目的として開発を行っております。主な取り組みとしては、活況な積層造形業界に対し、各材質に応じた造形後の表面処理プロセスを開発し、美観や疲労強度を向上させる表面づくりを継続して進めております。
また、第4のコア技術としてレーザー技術に着目し、レーザーピーニングの研究開発を進めており、加工サービスの提供を開始しました。ショットピーニングで達成可能な疲労強度向上に加えて、環境に優しく新たな表面機能の付与が期待できる当技術は、次世代の表面処理技術としてお客様の研究開発部門を中心にご活用頂いております。
更には、お客様の人手不足解消・作業者負担軽減の観点から、当社が納めさせていただいた設備に対し、工程の無人化を実現するためのシステム商品の開発にも注力しております。
今後活況な業界への開発活動を進めるとともに、今般のSDGsに鑑みて、環境配慮した表面処理技術の開発を行い、お客様に選ばれ続ける活動を続けてまいります。
当事業に係る研究開発活動は、516百万円であります。

(2)鋳造事業
主に、当社が中心となって当事業の研究開発活動を行っております。
当事業はグローバル市場という視点から見ると、中国・インドを中心に安定的成長が今後も見込まれますが、国内や欧米市場では産業としての成熟期を迎え、品質向上と安定かつ効率的な設備稼働を指向する技術が強く求められています。当社はこれを受け、理想の鋳造工場を「SINTO SMART FOUNDRY(略称SSF)」と名付け、環境負荷の低減を含めたお客様視点での「いい鋳物づくり」への貢献を果たすべく、センシング技術を活用した商品開発を進めております。その成果は、砂型へのレーザーマーキング技術による製品1個単位でのトレーサビリティ対応、不良分析をサポートする不良登録システムと品質管理システムなど、鋳物品質向上を目指したSSF商品を計画的に市場投入してきております。
当事業に係る研究開発活動は、434百万円であります。

(3)環境事業
主に、当社が中心となって当事業の研究開発活動を行っております。
「働く人の安全と健康を守る」という活動方針に向かい、集塵・排ガス処理・水処理の従来からのカテゴリ商品に加えて、磨き床や作業環境改善に貢献する商品など、新しい価値を生み出す開発にも力を入れております。
直近では、工場の環境状態をリアルタイムに見える化し、効率的な環境対策や粉塵などによる作業環境の悪化を未然防止できる「アメニティメータ」をリリースしました。今後は、このシステムで得られたデータを活用し、お客様へ環境改善や対策を提案するサービスの拡充を進めていきます。
その他にも、集塵機で捕集した粉塵をバインダーレスで圧縮固化するダスト固化装置を開発しリリースしました。現在は主にレーザー加工機から発生する粉塵を対象とし、廃棄時の飛散による健康被害の防止や廃棄物減容による環境負荷低減を実現させていますが、今後は他の廃棄粉塵に対してもリサイクル可能な有価物化する用途を狙い、ラインナップの拡充を進めていきます。
当事業に係る研究開発活動は、178百万円であります。

(4)搬送事業
主に、子会社の株式会社メイキコウが中心となって当事業の研究開発活動を行っております。
近年は 工場や倉庫等での荷役作業の人手不足解消に貢献できる省力機械を中心に商品開発しており、トラックヤードにおけるコンテナやトラックからの荷降ろし装置を拡充するため、移動や設置の作業負担を軽減できる「軽量ワーク用デバンダ」や、荷降ろし作業の無人化を実現すべく多関節ロボットを活用した「全自動荷降ろし装置」の製品化への検証を進めております。
その他、電動式シザーリフトの新ラインナップとして、多段式の高揚程リフトについても製品化に向けた市場調査と実機検証を行っています。
当事業に係る研究開発活動は、90百万円であります。

(5)特機事業
主に、当社が中心となって当事業の研究開発活動を行っております。
検査装置分野では、パワー半導体向け電気特性テスタをSiC(シリコンカーバイド)に対応するため、大電流化や高分解能化の要素開発を進めると同時に、ハンドリングを融合させた計測トータルシステムとして商品の競争力向上に取り組んでおります。
メカトロ分野では主力商品であるサーボシリンダの競争力を向上させるため、演算速度の高速化や操作性を改善した新型サーボコントローラの開発を進めています。また最も注力している二次電池市場に対しては、ドライ電極やカーボンナノチューブの加工といった次世代技術に取り組んでおります。
機能性粉末分野では、当社グループのコア技術である溶融金属のアトマイズ技術を深耕し、粒径2μmと微細かつ球状の金属ガラス磁性材料を開発・市場投入し、車載用用途、民生機器用途の磁性材市場で高評価を得ています。また、新たな金属磁性材料の開発を進めております。
当事業に係る研究開発活動は、932百万円であります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01541] S100TO92)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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