有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100Y8YZ (EDINETへの外部リンク)
NTN株式会社 研究開発活動 (2026年3月期)
当社グループは、「新しい技術の創造と新商品の開発を通じて国際社会に貢献する」という企業理念のもと、社会課題の解決に取組み、持続可能な「なめらかな社会」の実現に向けて研究開発活動を推進しています。
2024年4月より開始した中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalにおいては、事業構造の変革を加速するため商品軸の組織体制へ見直し、供給力とソリューション提案力の強化を図りました。研究開発では、当社の持続的成長を目的に「基盤商品、基盤技術の強化」と「新たな領域の展開」の二軸で活動し、トライボロジー技術を核とする当社のコアコンピタンスを活かした商品開発に取組んでいます。
なお、研究開発は主として当社(日本)で行っており、当連結会計年度における研究開発活動費はグループ全体で19,950百万円です。
(1) 「基盤商品、基盤技術の強化」
当社は、持続可能な「なめらかな社会」の実現に向けて、「止めない技術」、「長寿命化技術」、「エネルギーロスの低減」の3つを提供価値の中核と位置づけ、研究開発を推進しています。1)止めない技術
当社は2035年度に向けて、売上高に占めるアフターマーケットビジネスの売上比率を40%へ拡大することを目標としています。そのためには、従来のモノ売り(商品提供)に加えてコト売り(サービス)を組み合わせたビジネスモデルへの転換が不可欠なため、設備の安定稼働を支える商品とともにサービス・ソリューションの開発、提供を加速させています。
当社では、風力発電設備向けに軸受状態監視システム(CMS)を開発し、組み込まれている軸受の故障予知診断を行うサービス事業を展開しています。この技術・ノウハウを深化させて一般産業機械向けにも適用を拡大し、熟練者に依存せずに製造現場で簡便かつ迅速に軸受の状態診断や保全判断が可能なソフトウェア「Bearing Inspector」を開発、販売と導入支援サービスを開始しました。
構成例
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また、当社が長年培ってきた、材料、熱処理、潤滑などに関する知識・技術に基づいて、軸受の損傷原因分析や余寿命予測を行い、交換時期の判断を行う分析サービスを開始しました。
今後は、これらの商品・サービスを統合し、軸受の選定から運用、監視、分析、保全までをトータルで支援する軸受ライフサイクルマネジメントを推進することで、新たなモノ売りへとつなげる価値創出プロセスの強化を図ります。
2)長寿命化技術
長寿命化のコア技術として、特殊熱処理技術「HA-C」を開発しました。本技術は、材料に硬く微細な析出物を多数分散させるなどの手法により、極めて高い表面硬さを与えることで軸受の長寿命化や耐摩耗性・耐異物性を向上できるため、軸受の小型・軽量化が可能です。カーボンニュートラル実現に寄与する革新的な技術であると評価いただき、本技術はモノづくり日本会議と日刊工業新聞社が主催する2025年“超”モノづくり部品大賞「機械・ロボット部品賞」を受賞しました。現在、顧客への提案と並行して量産適用への取組みを進めています。
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また、電動車のモーター用軸受で生じる問題に電食があります。バッテリーは車の航続距離延長や充電時間の短縮などを目的に高電圧化が進んでおり、将来的には800Vのバッテリー普及が予想されています。バッテリーが高電圧化すると通電による軸受の電食損傷が拡大すると想定されるため、その対策として、セラミック球入り軸受に加え低コストな樹脂モールド絶縁軸受をラインアップしました。さらに、電食損傷の進展を正確に予測するための要素技術の深化として、電食発生時の軸受内部の放電現象に着目し、電流の大きさと損傷の進展度合いの関係を特定しました。これらの知見を基に、電食の発生メカニズムのさらなる解明と正確な寿命予測の実用化に向けた研究開発を進めています。
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3)エネルギーロスの低減
当社のコアコンピタンスであるトライボロジー技術の深化による、基盤商品の低トルク化、高効率化を追求しています。
自動車分野では、モーターなどのパワートレインユニットの動力をタイヤに伝えるドライブシャフトにおいて、内部構造を最適化し新開発グリースを適用した、ボールタイプしゅう動式等速ジョイント「EDJ」の高機能モデルを開発しました。トルク損失率を従来品比で25%削減した本商品の適用を拡大することで、電動車の省電費化、静粛性向上に貢献します。
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産業機械分野では、産業用ロボットや工作機械向けに「サーボモーター用低発塵軸受」の量産を開始しました。低発塵グリースと低トルクシールを採用した本軸受は、グリースの油分などの軸受からの発塵量を約90%低減できるため、サーボモーターのエンコーダやブレーキへの付着を軽減し、装置の制御信頼性向上に貢献します。同時に、シール形状の改良により、密封性を維持しながら従来品比で約50%の低トルク化も実現しています。
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さらに、軸受の低トルク化を追求する上で必要不可欠な要素技術の深化として、計算精度を従来比で最大50%向上させた軸受トルクの計算方法を開発しました。低トルク軸受の検討が効率化できることで、顧客への提案スピード向上にも寄与します。
(2) 「新たな領域の展開」
当社は、「モビリティ・モジュール」、「ロボット周辺モジュール」、「再生可能エネルギー(自然エネルギー)」、「ライフサイエンス」、「サービス・ソリューション」および「次世代エネルギー(水素など)」の6分野を、新規事業の候補として事業化を検討しています。モビリティ・モジュール分野では、ボールねじユニットの販売拡大を推進しています。自動車の電動化の進展により電動油圧式ブレーキの需要が拡大しており、将来的には電動機械式ブレーキへの移行によりさらに需要増加が見込まれます。当社は2012年から量産を開始し、現在は年約100万ユニットを供給しています。今後も欧州の研究開発拠点(NTN Europe S.A.)とも連携し、グローバルで先行開発を強化します。
ロボット周辺モジュール分野では、手首関節モジュール「i-WRIST®」を活用し、複雑形状部品の高速・高精度検査を可能としたダイカスト品向けの高速外観検査ユニットの提案を進めています。大型ダイカスト品に対応した高精度な姿勢制御・位置決めが可能な大型タイプと、小型ダイカスト品向けに最速撮像約0.2秒を実現する小型タイプをラインナップし、お客様の要望に応じた高速・高精度検査に対応しています。
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これにより、検査工程のボトルネックを解消し、生産ライン全体の効率向上に貢献します。労働人口減少による技術伝承の課題が深刻になる中、自動化による品質安定化と省スペースを両立するソリューションとして評価されています。
自然エネルギー事業では、防災領域において、太陽光や風力などの再生可能エネルギーで稼働する移動型独立電源「N3 エヌキューブ」の展開を進めています。災害時における電源確保が困難な環境下でも、空調、照明、衛生設備を維持できる点が評価され、自治体を中心に導入が拡大しています。その一例として、栃木県の防災道の駅「しもつけ」において、防災用コンテナ型トイレとして初めて採用されました。さらに他の防災道の駅にも設置が拡大しており、貴重な防災インフラとして機能しています。
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ライフサイエンス分野では、高粘度の液体を精密かつ高速に塗布できる精密リキッドハンドリングシステム「Ⅹ-CELList」(旧微細塗布装置)が新たなバイオプリンティング技術として研究用途に採用されています。
「Ⅹ-CELList」は、浜松医科大学が取組む抗原検査キットの高感度化開発に採用されています。また、大阪大学大学院生命機能研究科との共同研究およびNTN次世代協働研究所(同大学院工学研究科に設置)での追加研究を通じて創薬分野向けのiPS由来心筋細胞を用いた細胞培養プレートの作成にも適用し、実用化に向けた開発を進めています。
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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01601] S100Y8YZ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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