有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100TU0E (EDINETへの外部リンク)
油研工業株式会社 研究開発活動 (2024年3月期)
当社における研究開発体制は、「価値ある未来」を実現するため要素研究及び油圧機器単体の開発を研究開発部が、油圧機器で構成されたシステム開発は油圧システム部、そして環境関連装置は環境機械部が担当しております。
各部門が単独又は連携して中長期における施策を実現し、創造性のある新製品開発を行い、お客様との情報共有により、市場ニーズに対応した製品の開発・改良を行っております。
当連結会計年度においては、グローバル市場におけるブランド力強化を実現するため、国際標準製品(国際規格・規制対応機器)のシリーズ拡充に注力し開発を進捗しました。グローバルサプライチェーン(GSC)構想の下に品質の向上から高付加価値戦略製品の性能強化まで、世界で競争力のある製品の開発を実現しております。
(1) 研究開発部における事業
「研究開発」として最新技術、要素開発の確立、「製品開発」として顧客重点型新製品開発を柱として事業を進めております。
「研究開発」では数値解析技術を構築し最新技術に応用しております。「製品開発」では成形機や試験機、舶用エンジン用にご採用頂いているリニアサーボ弁を筆頭に省エネルギー化や環境対応の要求により、性能向上に向けた製品開発を継続しております。
モバイル市場向けピストンポンプにおいてはモバイル用途に使用が想定される制御のバリエーションが揃い、重点拡販製品として、全世界への展開を進めてまいります。
設計フローにおいては、データ管理システムにPDM(Product Data Management)を採用し、設計データ管理システムを確立しました。必要とされる図面や技術データをリアルタイムにシステム内に取り入れ、さらなる設計効率、生産効率の向上を進めております。GSC構想における海外グループ拠点との連携にも活用され、瞬時に情報共有が可能となるため設計の最適化に寄与しております。
(2) 油圧システム部における事業
当社が掲げるサステナビリティ方針に則って次期高効率規制に対応した省エネルギー対応ユニットとして前連結会計年度に市場投入しましたPMモータ搭載標準ユニット「HE-YA」のシリーズ拡充の開発を進めてまいりました。翌連結会計年度はマシニングセンタ用PMモータ搭載油圧パッケージの開発を実施してまいります。
(3) 環境機械部における事業
環境関連装置におけるサステナビリティ方針により、「環境保全・省資源に資する製品の拡販」、「製品固有のエネルギー効率の向上」を掲げ、主力の自動切屑圧縮機「キリコ」、ペットボトル・容器包装プラスチック減容機においてエンジニアリング及びラインナップの拡充とQCD(品質・コスト・納期)の向上に努めました。
海外グループ会社と連携した取り組みとしてアセアン地域・中国地区を主とした、自動切屑圧縮機「グローバル仕様機」の拡販のため、設計支援に継続して注力しました。今後も環境・ニーズに合わせたグローバル仕様機の市場投入を実施し、機種やオプション・周辺機器の拡充を進めてまいります。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は452百万円であり、セグメント別としては、日本のみであります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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