有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100VZNE (EDINETへの外部リンク)
IDEC株式会社 研究開発活動 (2025年3月期)
当社グループにおける研究開発は、主として当社とAPEMグループで行っており、各連結子会社は当社及びAPEMグループで開発されたものを製造並びに販売することを主としております。したがって、当社グループにおける研究開発活動は、主として日本とEMEA並びに米州で行っております。
当社では、時代のニーズに対応した最適な製品・ソリューションを提供するために、"Pioneer the new norm for a safer and sustainable World.(いつも、ずっと、みんなに新しい安心を)"をVisionとして掲げ、機械の操作スイッチをはじめとする制御機器開発で培ってきたコア技術を活用してきました。また新たなコンセプトとして、HMI-X[Human-Machine Interface Transformation]を掲げております。これはHMIの考え方を更に進化させた新コンセプトであり、人と機械、機械と機械などが、IoTの進展などにより相互にネットワークでつながることで、人と機械が共存する環境の実現となります。そして工場などの製造現場やくらしの身近な場面において、人と機械が向き合う接点をより安全に、そして快適にするといった安全・安心・ウェルビーイングの実現と追求を目指した、技術並びに製品の開発を推進しております。
なお、当連結会計年度の研究開発費は2,936百万円であり、売上高の4.4%となっております。
主な研究開発活動の成果を示すと次のとおりであります。
主力製品であるHMI事業では、2022年に当社が提唱した「HMI-X」を具現化した製品「FT1J形プログラマブル表示器一体型コントローラ」を開発しました。この製品は小型装置への組み込みに最適な4.3インチのディスプレイを搭載、プログラマブル表示器とPLCを一体化した製品で、それぞれを個別に取り付ける場合と比較して、1/2といった大幅な省スペースを実現しており、加えてUSB・スピーカと接続して音で製造現場の作業者へ情報を伝達することや、USB・Wi-Fiドングルと接続して無線通信を用いた自由度の高い機械配置など、人と機械の関係に最適なインターフェースを提供しております。当製品は、狭額ベゼル、省配線、デュアルCPUによる高速な制御処理、PID制御、水滴による誤動作防止と手袋操作対応、遠隔監視やデータ蓄積、耐環境性能、バッテリレスといった特徴を持ち、「小型の装置メーカ」、「食品・包装機械」、「ファン・ポンプを用いた機械」、「化学機械・成形機」、「工作・金属加工機械」といった市場に適した製品となります。また同時に、コントローラ機能を取り除いた「HG1J形プログラマブル表示器」も開発し、小型表示器製品の利益率改善と、開発プラットフォーム統一による開発効率の改善を実現しております。
またISO13850規格に対応した照光式非常停止用押ボタンスイッチ(ボタン色:白、点灯色:赤)を搭載する「HT3P/HT4P形セーフティコマンダ白ハンドル照光E-STOP」を追加開発しました。ロボットティーチング用に使用されることが多いHT3P/HT4P形セーフティコマンダに、白ハンドル照光E-STOP を搭載することで、お客さまの作業環境における安全性と利便性の向上と、競合製品との差別化を図ることができ、今後も急速に発展するロボット、AGV、AMR業界を中心に活用して頂くことが可能であります。
安全・防爆事業(安全事業)では、中国市場向けに「HR8Sシリーズ安全リレーモジュール」を開発しました。当製品はロボット業界、半導体業界、射出成型機、半導体製造装置(ソーラー関連)市場等に求められている低価格、かつ差別化可能な豊富な機能・技術を有しております。1台で非常停止、安全スイッチ、非接触スイッチ及びマットスイッチ等の安全機器を入力可能なマルチファンクション機能、故障診断表示機能、電子的に汎用リレーの接点を故障検出する独自技術(※特許取得済)、NFC仕様をラインアップに追加により専用携帯アプリによる安全機器を自由に設定、当社既存品より20%省スペースといった特徴を持っております。機能安全認証(TUV SAAR)を取得したことにより、安全製品に対する市場需要の拡大、また産業安全意識の向上と海外出荷率の上昇している中国国内エンドユーザーが最終製品に本製品を組込み、海外へ輸出するニーズにも対応可能としております。
また24種類の機能安全認証済みのロジックを搭載した「FS1B形セーフティコントローラ」を開発しました。この製品は、プログラム不要、容易なロジック選択機能、省スペース化(幅25%サイズダウン)、省配線を実現しており、さらにロジック選定を簡易にするためWeb版オフラインロジックシミュレータ、認証済み搭載ロジックによるユーザーの検証工数削減、複数台のリレーモジュールで構築する安全回路を当製品1台に集約、入力ファンクションの変更をFS1Bに接続された入力機器の状態から自動認識可能といった特徴を持っております。出力点数が20点を超えない小規模なレベルのI/O構成を持つ「工作・射出成形機械」、「半導体製造装置」、「食品・包装機械」業界などへの販売を見込んでおります。
安全・防爆事業(防爆事業)では、「EB3P形本質安全防爆構造表示灯/照光押ボタンスイッチ/照光セレクタスイッチ/ブザー」に「ø16 LBシリーズ」をバリエーション追加しました。EB3Pシリーズは本質安全防爆構造を採用しているため、顧客側で任意のコントロールボックスを選定することができ、海外市場においても防爆認証が不要な単純機器として使用可能であります。今回の追加により、日本国内では初めてø16表示灯、照光押ボタンスイッチ、照光セレクタスイッチが防爆エリアで使用できるようになり、従来の機種と合わせるとø16、ø22、ø30の幅広いユニットサイズよりお客さまの多様な用途に合わせた対応が可能となります。
また、アンプ内蔵小型光電センサSA2E形のサイズと性能をそのままに防爆化し、本質安全防爆構造EB3S形センサバリアと接続して使用する「SA2E-EX形本質安全防爆構造アンプ内蔵小形光電センサ」を開発しました。本製品は、他社防爆光電センサの体積比約1/5のサイズという小形化を実現しており、充填機など取付けスペースが限られる装置や、搬送、塗装業界の要望に対応しております。高い耐環境性能(使用周囲温度-30℃~+55℃まで対応しており、低温防爆倉庫でも使用可能)、接地工事不要、エアパージユニットで粉塵が多い環境でも安定検出、といった特徴を備えております。また、日本をはじめIECEx、ATEX、北米FM、中国Ex-CCC、台湾TSの防爆認証を取得しており、グローバルでの販売が可能であります。
オートメーション&センシング事業では、工場の生産ライン、ビル管理システム、発電所及びプラントでの使用に適した、リモートI/Oシステム対応「SX8Rバスカプラモジュール」を開発しました。当製品は、当社のFC6A形プログラマブルコントローラのI/Oモジュールと組み合わせることで、リモートI/Oシステム構築を可能としております。I/Oモジュールは省設置スペース、各社PLCや制御ボードのスレーブI/Oとして接続、異なるネットワークに同時接続、広い温度範囲(-25~+65℃)、PLC規格準拠(IEC/EN61131-2)、UL規格対応といった特徴をもっており、当製品をリモートI/Oボックスとして使用、制御ボードやPLCが設置された制御盤との接続、離れた場所にある各種入出力機器との配線工数を削減、配線ミスの軽減、LANケーブルによるノイズ耐性強化などの効果を得ることができます。
APEMグループでは、当連結会計年度において、製品品質向上や納期遵守率改善等に注力し、製品品質向上に関しては、7件の新製品に係るプロジェクトや9件の顧客とのプロジェクトを実施いたしました。また、継続的な技術開発活動の結果、2件の特許を登録し、また、コスト削減の更なる推進にも取り組みました。
当社との協業につきましても、最初の共同開発製品である次世代のQシリーズ表示灯に加えて、新製品の開発と製品化への活動も推進しております。
当社グループにおけるグローバル開発体制の構築に向けて、APEMグループにおいても、製品開発プロセスの統一、製品ライフサイクルの管理等に取り組んでまいります。
当社では、時代のニーズに対応した最適な製品・ソリューションを提供するために、"Pioneer the new norm for a safer and sustainable World.(いつも、ずっと、みんなに新しい安心を)"をVisionとして掲げ、機械の操作スイッチをはじめとする制御機器開発で培ってきたコア技術を活用してきました。また新たなコンセプトとして、HMI-X[Human-Machine Interface Transformation]を掲げております。これはHMIの考え方を更に進化させた新コンセプトであり、人と機械、機械と機械などが、IoTの進展などにより相互にネットワークでつながることで、人と機械が共存する環境の実現となります。そして工場などの製造現場やくらしの身近な場面において、人と機械が向き合う接点をより安全に、そして快適にするといった安全・安心・ウェルビーイングの実現と追求を目指した、技術並びに製品の開発を推進しております。
なお、当連結会計年度の研究開発費は2,936百万円であり、売上高の4.4%となっております。
主な研究開発活動の成果を示すと次のとおりであります。
主力製品であるHMI事業では、2022年に当社が提唱した「HMI-X」を具現化した製品「FT1J形プログラマブル表示器一体型コントローラ」を開発しました。この製品は小型装置への組み込みに最適な4.3インチのディスプレイを搭載、プログラマブル表示器とPLCを一体化した製品で、それぞれを個別に取り付ける場合と比較して、1/2といった大幅な省スペースを実現しており、加えてUSB・スピーカと接続して音で製造現場の作業者へ情報を伝達することや、USB・Wi-Fiドングルと接続して無線通信を用いた自由度の高い機械配置など、人と機械の関係に最適なインターフェースを提供しております。当製品は、狭額ベゼル、省配線、デュアルCPUによる高速な制御処理、PID制御、水滴による誤動作防止と手袋操作対応、遠隔監視やデータ蓄積、耐環境性能、バッテリレスといった特徴を持ち、「小型の装置メーカ」、「食品・包装機械」、「ファン・ポンプを用いた機械」、「化学機械・成形機」、「工作・金属加工機械」といった市場に適した製品となります。また同時に、コントローラ機能を取り除いた「HG1J形プログラマブル表示器」も開発し、小型表示器製品の利益率改善と、開発プラットフォーム統一による開発効率の改善を実現しております。
またISO13850規格に対応した照光式非常停止用押ボタンスイッチ(ボタン色:白、点灯色:赤)を搭載する「HT3P/HT4P形セーフティコマンダ白ハンドル照光E-STOP」を追加開発しました。ロボットティーチング用に使用されることが多いHT3P/HT4P形セーフティコマンダに、白ハンドル照光E-STOP を搭載することで、お客さまの作業環境における安全性と利便性の向上と、競合製品との差別化を図ることができ、今後も急速に発展するロボット、AGV、AMR業界を中心に活用して頂くことが可能であります。
安全・防爆事業(安全事業)では、中国市場向けに「HR8Sシリーズ安全リレーモジュール」を開発しました。当製品はロボット業界、半導体業界、射出成型機、半導体製造装置(ソーラー関連)市場等に求められている低価格、かつ差別化可能な豊富な機能・技術を有しております。1台で非常停止、安全スイッチ、非接触スイッチ及びマットスイッチ等の安全機器を入力可能なマルチファンクション機能、故障診断表示機能、電子的に汎用リレーの接点を故障検出する独自技術(※特許取得済)、NFC仕様をラインアップに追加により専用携帯アプリによる安全機器を自由に設定、当社既存品より20%省スペースといった特徴を持っております。機能安全認証(TUV SAAR)を取得したことにより、安全製品に対する市場需要の拡大、また産業安全意識の向上と海外出荷率の上昇している中国国内エンドユーザーが最終製品に本製品を組込み、海外へ輸出するニーズにも対応可能としております。
また24種類の機能安全認証済みのロジックを搭載した「FS1B形セーフティコントローラ」を開発しました。この製品は、プログラム不要、容易なロジック選択機能、省スペース化(幅25%サイズダウン)、省配線を実現しており、さらにロジック選定を簡易にするためWeb版オフラインロジックシミュレータ、認証済み搭載ロジックによるユーザーの検証工数削減、複数台のリレーモジュールで構築する安全回路を当製品1台に集約、入力ファンクションの変更をFS1Bに接続された入力機器の状態から自動認識可能といった特徴を持っております。出力点数が20点を超えない小規模なレベルのI/O構成を持つ「工作・射出成形機械」、「半導体製造装置」、「食品・包装機械」業界などへの販売を見込んでおります。
安全・防爆事業(防爆事業)では、「EB3P形本質安全防爆構造表示灯/照光押ボタンスイッチ/照光セレクタスイッチ/ブザー」に「ø16 LBシリーズ」をバリエーション追加しました。EB3Pシリーズは本質安全防爆構造を採用しているため、顧客側で任意のコントロールボックスを選定することができ、海外市場においても防爆認証が不要な単純機器として使用可能であります。今回の追加により、日本国内では初めてø16表示灯、照光押ボタンスイッチ、照光セレクタスイッチが防爆エリアで使用できるようになり、従来の機種と合わせるとø16、ø22、ø30の幅広いユニットサイズよりお客さまの多様な用途に合わせた対応が可能となります。
また、アンプ内蔵小型光電センサSA2E形のサイズと性能をそのままに防爆化し、本質安全防爆構造EB3S形センサバリアと接続して使用する「SA2E-EX形本質安全防爆構造アンプ内蔵小形光電センサ」を開発しました。本製品は、他社防爆光電センサの体積比約1/5のサイズという小形化を実現しており、充填機など取付けスペースが限られる装置や、搬送、塗装業界の要望に対応しております。高い耐環境性能(使用周囲温度-30℃~+55℃まで対応しており、低温防爆倉庫でも使用可能)、接地工事不要、エアパージユニットで粉塵が多い環境でも安定検出、といった特徴を備えております。また、日本をはじめIECEx、ATEX、北米FM、中国Ex-CCC、台湾TSの防爆認証を取得しており、グローバルでの販売が可能であります。
オートメーション&センシング事業では、工場の生産ライン、ビル管理システム、発電所及びプラントでの使用に適した、リモートI/Oシステム対応「SX8Rバスカプラモジュール」を開発しました。当製品は、当社のFC6A形プログラマブルコントローラのI/Oモジュールと組み合わせることで、リモートI/Oシステム構築を可能としております。I/Oモジュールは省設置スペース、各社PLCや制御ボードのスレーブI/Oとして接続、異なるネットワークに同時接続、広い温度範囲(-25~+65℃)、PLC規格準拠(IEC/EN61131-2)、UL規格対応といった特徴をもっており、当製品をリモートI/Oボックスとして使用、制御ボードやPLCが設置された制御盤との接続、離れた場所にある各種入出力機器との配線工数を削減、配線ミスの軽減、LANケーブルによるノイズ耐性強化などの効果を得ることができます。
APEMグループでは、当連結会計年度において、製品品質向上や納期遵守率改善等に注力し、製品品質向上に関しては、7件の新製品に係るプロジェクトや9件の顧客とのプロジェクトを実施いたしました。また、継続的な技術開発活動の結果、2件の特許を登録し、また、コスト削減の更なる推進にも取り組みました。
当社との協業につきましても、最初の共同開発製品である次世代のQシリーズ表示灯に加えて、新製品の開発と製品化への活動も推進しております。
当社グループにおけるグローバル開発体制の構築に向けて、APEMグループにおいても、製品開発プロセスの統一、製品ライフサイクルの管理等に取り組んでまいります。
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