有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100TTMU (EDINETへの外部リンク)
株式会社IHI 研究開発活動 (2024年3月期)
当社グループ(当社及び連結子会社)は,「グループ経営方針2023」に基づき,IHIグループの技術と叡智でお客さま・産業・社会が抱える課題の解決を目指すべく,研究開発に取り組んできました。事業部門である,資源・エネルギー・環境,社会基盤,産業システム・汎用機械,航空・宇宙・防衛の各セグメントは,製品の競争力強化,及び今後の事業拡大・創造につながる研究開発を推進し,本社部門である戦略技術統括本部,技術開発本部,高度情報マネジメント統括本部,並びに事業開発統括本部は,相互に密接に連携・協力し,基礎的な研究開発から事業拡大・創造の足掛かりとなる研究開発を推進しています。加えて,国内外の企業,大学や研究機関との産学官連携による共同研究にも積極的に取り組んでいます。
「グループ経営方針2023」では,成長事業として航空エンジン・ロケット分野,育成事業としてアンモニアなどのクリーンエネルギー分野,中核事業として資源・エネルギー・環境,社会基盤,産業システム・汎用機械分野の3つの区分を定義し,リソース配分を最適化しながら,研究開発に取り組んでいます。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は393億円であり,そのうち,成長事業と育成事業創出に向けた研究開発費は250億円です。なお,成長事業と育成事業に係る研究開発費は,事業との関連状況に応じて,関係する事業部門及び本社部門を横断して発生しています。
各セグメント別の主な研究開発の成果及び研究開発費は次のとおりです。
(1)資源・エネルギー・環境
資源・エネルギー・環境事業領域では,グループの中核を担うカーボンソリューション,原動機,原子力の各分野において,ライフサイクルやバリューチェーンを意識した事業の拡大を目指しています。資源・エネルギー・環境事業領域と事業開発統括本部,戦略技術統括本部並びに技術開発本部では,今後,成長が期待されるクリーンエネルギー分野への投資を進めており,特に燃料アンモニアについては,既存の石炭火力発電設備のアンモニア燃料転換への実証を進め,アンモニア専焼ガスタービンの開発なども含め,早期の実現に向けて取り組んでいます。
当連結会計年度の主な成果として,碧南火力発電所における大規模な燃料転換技術の確立に向けたアンモニア転換実証事業の着手,2030年までにアンモニア専焼ガスタービン燃焼システム技術開発を目指すIHIとGE Vernova間の協業合意,インド火力発電所におけるアンモニア燃焼技術適用に向けた燃焼試験の開始,火力発電用ボイラ向け専焼バーナのアンモニア火炎可視化の成功などがあります。また,CO₂の有効活用としてマレーシアにおけるバイオマスを活用したe-メタン製造事業の詳細検討開始,タイの石油化学プラントにおけるカーボンニュートラルな低級オレフィン合成技術の実証開始が挙げられます。
当セグメントに係る研究開発費は60億円です。
(2)社会基盤
社会基盤事業領域では,橋梁・水門などの各事業において国内トップクラスの市場シェアを有しています。橋梁事業では,設計から維持管理まで一気通貫した技術力を強みに国内での受注確保に取り組み,トルコやアジア各国を拠点に海外事業展開も進めています。水門事業では激甚化する自然災害への対策として,戦略技術統括本部と連携しながら,治水・利水施設管理の最適化の取り組み,事業の拡大を進めています。また,これまで取り組んできた保全工事などのライフサイクルビジネスに加え,デジタル基盤を活用したインフラの維持管理の最適化などに,技術開発本部とともに取り組んでいます。
当連結会計年度の主な成果として,「広域的な小型水門の操作支援の実証試験」に係る覚書の締結,大雨時の水門操作を遠隔化・自動化する運転支援システムの開発開始,脱炭素社会と新たな価値創造を実現する建設新材料ジオポリマーコンクリート「セメノン™」の開発などが挙げられます。
当セグメントに係る研究開発費は11億円です。
(3)産業システム・汎用機械
産業システム・汎用機械事業領域では,既存の需要の確実な取り組みを進めています。産業システム・汎用機械事業領域主導で,工場等における環境負荷の低減に向けた取り組みが進む中,回転機械事業や,医療・航空・装飾分野での更なる成長が見込まれる表面処理事業に注力するとともに,事業領域全体ではお客さまのバリューチェーン全体を見据えたライフサイクルビジネスを拡大する事を目指しています。
当連結会計年度の主な成果として,自動車に搭載される燃料電池の耐久性能向上と低コスト化を実現するインラインコーティング装置の開発などが挙げられます。
当セグメントに係る研究開発費は94億円です。
(4)航空・宇宙・防衛
航空・宇宙・防衛事業領域の航空エンジン・ロケット事業は,民間,防衛のいずれの分野でも強化と拡大を進めるとともに,デジタル基盤の活用等により世界トップレベルの生産効率の実現を目指すなど,事業の変革に取り組んでいます。航空・宇宙・防衛事業領域と新たな事業の創出に向けて,軽量化や電動化などカーボンニュートラルを見据えた次世代航空機に関する技術の開発を戦略技術統括本部,並びに技術開発本部と連携して進めるとともに,ロケットシステム・宇宙利用事業では,固体ロケット(イプシロン)の競争力強化に加え,多様な打上げニーズに対応できるロケットラインナップの確立を進めつつ,中小型衛星の打上げサービス事業の確立を目指しています。
当連結会計年度の主な成果として,世界初の航空機ジェットエンジン後方に搭載可能なメガワット級電動機の開発,軽量・小型で世界最高レベル出力の電動ターボコンプレッサの開発,航空機燃料電池向け世界最高レベルの大容量水素再循環装置の実証成功,月面着陸に成功した小型月着陸実証機(SLIM)への位置及び高度測定カメラの提供などが挙げられます。
当セグメントに係る研究開発費は87億円です。
(5)その他
本社部門である戦略技術統括本部,技術開発本部,高度情報マネジメント統括本部,並びに事業開発統括本部は,相互に密接に連携・協力し,基礎的な研究開発から事業拡大・創造の足掛かりとなる研究開発を推進しています。
当連結会計年度の主な成果として,CO₂排出量の大幅な削減につながる天然ガス熱分解による水素製造試作機での実験の開始,モータの大出力化・小型化・軽量化につながる航空機・車載システム向け超高速モータ用高磁束プラスチック磁石ロータ(回転子)の開発の成功,社会に新しい選択肢を増やすための研究開発への取り組みなどが挙げられます。
当セグメントに係る研究開発費は140億円です。
(注)この項に記載の金額は単位未満を切捨て表示しています。
「グループ経営方針2023」では,成長事業として航空エンジン・ロケット分野,育成事業としてアンモニアなどのクリーンエネルギー分野,中核事業として資源・エネルギー・環境,社会基盤,産業システム・汎用機械分野の3つの区分を定義し,リソース配分を最適化しながら,研究開発に取り組んでいます。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は393億円であり,そのうち,成長事業と育成事業創出に向けた研究開発費は250億円です。なお,成長事業と育成事業に係る研究開発費は,事業との関連状況に応じて,関係する事業部門及び本社部門を横断して発生しています。
各セグメント別の主な研究開発の成果及び研究開発費は次のとおりです。
(1)資源・エネルギー・環境
資源・エネルギー・環境事業領域では,グループの中核を担うカーボンソリューション,原動機,原子力の各分野において,ライフサイクルやバリューチェーンを意識した事業の拡大を目指しています。資源・エネルギー・環境事業領域と事業開発統括本部,戦略技術統括本部並びに技術開発本部では,今後,成長が期待されるクリーンエネルギー分野への投資を進めており,特に燃料アンモニアについては,既存の石炭火力発電設備のアンモニア燃料転換への実証を進め,アンモニア専焼ガスタービンの開発なども含め,早期の実現に向けて取り組んでいます。
当連結会計年度の主な成果として,碧南火力発電所における大規模な燃料転換技術の確立に向けたアンモニア転換実証事業の着手,2030年までにアンモニア専焼ガスタービン燃焼システム技術開発を目指すIHIとGE Vernova間の協業合意,インド火力発電所におけるアンモニア燃焼技術適用に向けた燃焼試験の開始,火力発電用ボイラ向け専焼バーナのアンモニア火炎可視化の成功などがあります。また,CO₂の有効活用としてマレーシアにおけるバイオマスを活用したe-メタン製造事業の詳細検討開始,タイの石油化学プラントにおけるカーボンニュートラルな低級オレフィン合成技術の実証開始が挙げられます。
当セグメントに係る研究開発費は60億円です。
(2)社会基盤
社会基盤事業領域では,橋梁・水門などの各事業において国内トップクラスの市場シェアを有しています。橋梁事業では,設計から維持管理まで一気通貫した技術力を強みに国内での受注確保に取り組み,トルコやアジア各国を拠点に海外事業展開も進めています。水門事業では激甚化する自然災害への対策として,戦略技術統括本部と連携しながら,治水・利水施設管理の最適化の取り組み,事業の拡大を進めています。また,これまで取り組んできた保全工事などのライフサイクルビジネスに加え,デジタル基盤を活用したインフラの維持管理の最適化などに,技術開発本部とともに取り組んでいます。
当連結会計年度の主な成果として,「広域的な小型水門の操作支援の実証試験」に係る覚書の締結,大雨時の水門操作を遠隔化・自動化する運転支援システムの開発開始,脱炭素社会と新たな価値創造を実現する建設新材料ジオポリマーコンクリート「セメノン™」の開発などが挙げられます。
当セグメントに係る研究開発費は11億円です。
(3)産業システム・汎用機械
産業システム・汎用機械事業領域では,既存の需要の確実な取り組みを進めています。産業システム・汎用機械事業領域主導で,工場等における環境負荷の低減に向けた取り組みが進む中,回転機械事業や,医療・航空・装飾分野での更なる成長が見込まれる表面処理事業に注力するとともに,事業領域全体ではお客さまのバリューチェーン全体を見据えたライフサイクルビジネスを拡大する事を目指しています。
当連結会計年度の主な成果として,自動車に搭載される燃料電池の耐久性能向上と低コスト化を実現するインラインコーティング装置の開発などが挙げられます。
当セグメントに係る研究開発費は94億円です。
(4)航空・宇宙・防衛
航空・宇宙・防衛事業領域の航空エンジン・ロケット事業は,民間,防衛のいずれの分野でも強化と拡大を進めるとともに,デジタル基盤の活用等により世界トップレベルの生産効率の実現を目指すなど,事業の変革に取り組んでいます。航空・宇宙・防衛事業領域と新たな事業の創出に向けて,軽量化や電動化などカーボンニュートラルを見据えた次世代航空機に関する技術の開発を戦略技術統括本部,並びに技術開発本部と連携して進めるとともに,ロケットシステム・宇宙利用事業では,固体ロケット(イプシロン)の競争力強化に加え,多様な打上げニーズに対応できるロケットラインナップの確立を進めつつ,中小型衛星の打上げサービス事業の確立を目指しています。
当連結会計年度の主な成果として,世界初の航空機ジェットエンジン後方に搭載可能なメガワット級電動機の開発,軽量・小型で世界最高レベル出力の電動ターボコンプレッサの開発,航空機燃料電池向け世界最高レベルの大容量水素再循環装置の実証成功,月面着陸に成功した小型月着陸実証機(SLIM)への位置及び高度測定カメラの提供などが挙げられます。
当セグメントに係る研究開発費は87億円です。
(5)その他
本社部門である戦略技術統括本部,技術開発本部,高度情報マネジメント統括本部,並びに事業開発統括本部は,相互に密接に連携・協力し,基礎的な研究開発から事業拡大・創造の足掛かりとなる研究開発を推進しています。
当連結会計年度の主な成果として,CO₂排出量の大幅な削減につながる天然ガス熱分解による水素製造試作機での実験の開始,モータの大出力化・小型化・軽量化につながる航空機・車載システム向け超高速モータ用高磁束プラスチック磁石ロータ(回転子)の開発の成功,社会に新しい選択肢を増やすための研究開発への取り組みなどが挙げられます。
当セグメントに係る研究開発費は140億円です。
(注)この項に記載の金額は単位未満を切捨て表示しています。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02128] S100TTMU)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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