有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100U4EX (EDINETへの外部リンク)
河西工業株式会社 研究開発活動 (2024年3月期)
当社グループは自動車内装トリム部品の専門メーカーとして、ユーザー及び自動車メーカー各社のニーズに積極的に応える新製品・新工法を提供するため、強力に研究開発を進めております。
なお、当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費の総額は1,069百万円であり、主に日本で発生したものであります。この他に新車開発及び既存製品の改良等で発生した研究開発関連の費用は3,329百万円であります。
主な成果は次のとおりであります。
2023年4月から2024年3月までの主な活動を報告します。
(1)3R(Reduce Reuse Recycle)
当社は、米国自動車研究センター(CAR)とALTAIRが主催するALTAIR ENLIGHTEN AWARD 2023 サステナブルプルプロセス部門において、奨励賞(Honorable Mention)を受賞しました。自動車産業界で採用されている当社の省資源技術であるハイパピア(Kasai Hi-Papia:通称KHP)について、リサイクル性・サステナビリティが評価されました。
KHPの6つの利点
✓ リサイクル市場からの再生プラスチックを100%使用可能
✓ 製品端材の再利用を可能とする工程内リサイクル技術
✓ 成形性・剛性・リサイクル性に優れた独自配合によるサステナブル材料
✓ 産業廃棄物ゼロを目指したサステナブル材料
✓ 地域特性にあわせた最適なサステナブルプロセス設計
✓ 最大0.7mmの薄板により射出製品に比べて製品の軽量化を実現
(2)製造工程改善
従来は、実物の製品でシワ発生の判断と対策を行っていましたが、新たなシミュレーション技術でデジタル段階にて表皮シワの発生を予測することが可能になりました。併せて、統計解析を行うことで表皮シワの発生を抑制する造形手法も確立しました。これらにより、不良発生の未然防止を図ることが可能となり、開発スピードの向上にも貢献できます。
(3)軽量化技術
当社は、今までも車両の軽量化に貢献できる技術研鑽を続けてきましたが、新たに薄肉高発泡成形の開発に成功しました。
これは使用するプラスチック材料の削減と製品性能を両立させる技術で、更なる車両の軽量化、CO2削減へ貢献します。これにより、業界トップレベルの製品軽量化が可能となり、2023年発売の新型車両のフロントドアトリムとスライドドアトリムに採用されました。(従来品比較20%軽量化に貢献)
(4)快適製品
当社は、高性能インシュレータを新開発し、2023年発売の新型車両に採用されました。
当製品は断熱性・吸音性・遮音性を備えた高性能インシュレータです。当社従来品に対して、約110%の断熱性能、最大約120%の吸音性能を達成しています。また、最大約105%の遮音性能を車両相当で達成しています。更に、素材はPET繊維のみを組み合わせたモノマテリアルとすることで、リサイクルが容易となり、環境に配慮した製品となっています。
(5)カーボンニュートラル
当社は、自社から排出する生産工程端材を使用したリサイクル材を、当社工場内で使用する輸送用コンテナボックスに2024年3月より採用を開始しました。
当社ではウレタン天井の生産工程端材を丸ごと粉砕して樹脂に混ぜ、リサイクル材として活用する検討を進めてきました。端材に含まれるガラス繊維は、ポリプロピレン樹脂の強度を底上げする効果があり、またウレタンやPET繊維などの成分により、ポリプロピレン樹脂の使用量を低減することができます。このリサイクル材を使用することにより、材料製造時のCO2発生量を28%削減することが可能です。今後は自動車部品への採用拡大を視野に開発を進めて参ります。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02174] S100U4EX)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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