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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100YNJP (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 河西工業株式会社 研究開発活動 (2026年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


当社グループは自動車内装トリム部品の専門メーカーとして、ユーザー及び自動車メーカー各社のニーズに積極的に応える新製品・新工法を提供するため、強力に研究開発を進めております。
なお、当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費の総額は4,863百万円であり、主に日本で発生したものであります。
主な活動は次のとおりであります。

(1) 産業廃棄物を活用した新材料の開発
当社では、環境負荷低減に貢献できる材料として、産業廃棄物となるウニ殻を活用した機能性フィラーの研究開発を進めております。現在、世界各地の沿岸地域では、ウニの大量発生が一因となり、海の砂漠化と呼ばれる「磯焼け」が発生しています。そのため、各地でウニの捕獲・畜養が進められ、陸上の3~6倍のCO2吸収が期待できる藻場の回復が促進されています。
しかし、畜養されたウニは可食部のみが食用として利用され、殻は産業廃棄物として焼却処分されています。当社は、ウニ殻が持つ多孔質構造に着目し、その材料化に取り組んでいます。
作製したウニ殻由来の機能性フィラーは、従来設備による樹脂へのコンパウンド及び成形が可能です。また、粉体のまま消臭剤としての活用についても検討を進めています。
現在、基礎開発は最終段階にあり、協力メーカー様とともに量産体制の構築を進めております。


・ 鉱産物炭酸カルシウムの補強効果に加え、多孔質構造を持つバイオミネラルをフィラーとして活用することで、VOC吸着効果や消臭効果が期待できます。
・ 増量材として利用することで、石油由来樹脂の使用量削減に寄与します。
本件は「人とくるまのテクノロジー展2025」へ出展したほか、新聞・雑誌など複数のメディアにも取り上げられました。

(2) 解析に基づいた新技術開発
①「高分子材料プレス成形と射出成形の評価手法開発」について
当社は、プラスチック成形加工学会第33回秋季大会(2025年11月11日、12日、「ポートメッセなごや」にて開催)において、「高分子材料プレス成形と射出成形の評価手法開発」をテーマに基調講演を行いました。プラスチック成形加工学会は、プラスチック成形加工に関する研究・技術の発展と産業界への貢献を目的として1988年に設立された学術団体で、当社は2015年に「高輝度・高光沢な金属調外観を有する射出成形製品の開発」で、同学会表彰の一つである「青木固技術賞」を受賞しています。高分子材料プレス成形と射出成形の評価手法の事例は、当社が既に発表している講演内容(自動車技術会2022年秋季大会、2024年春季大会及び2025年UT-mobI自動車技術に関するCAEフォーラム)を基に、社内実績の積み上げを踏まえてアップデートしたものであります。プレス成形・射出成形の評価手法は高度な解析運用を含んでおり、プロジェクト適用等の実績を多数重ねたことにより、より実践的な内容となっています。また、解析実行に関係する部門・部署が多岐にわたることから、解析運用における効率的な組織分担の在り方にも言及しています。本解析技術により、これまで根本的に解決できなかった型内で発生する現象を解明し、プレス成形・射出成形における慢性課題の解決範囲をさらに拡大できるよう、今後も取り組みを進めます。当社は、これらを含む基盤技術開発を重要分野として着実に推進しており、今後も継続的な取組により確実な実績を積み上げてまいります。

② 主成分寄与分析手法を用いたラゲッジルーム空間モデル高寄与音響モード抽出手法について
電動化・自動運転化の進展に伴い、より快適な移動空間の実現に向けて車室内の静粛性向上に貢献でき、かつ車両重量の増加による航続距離の低下を招かない、質量に頼らない効率的な騒音低減対策が求められております。当社主力製品を構成するラゲッジルーム周辺のトリム類は、車外からの騒音が車室内へ侵入する境界に位置し、重要な役割を果たしています。これらトリム類の裏面には、車体パネルとの間に、車外から侵入した音が車室内空間へ流れ込む空間経路が形成されていることが、近年の取組から明らかになってきました。騒音要因となる主たる空間経路を特定した後、トリムから効率的な騒音低減対策を行うためには、三次元の空間経路を可視化し、対策すべき部位を抽出する必要があります。そのため、大阪工業大学・吉田教授との共同研究により、実稼働伝達経路解析を利用した主成分寄与分析を適用し、空間内で対策すべき部位となる高寄与音響モードの抽出が可能となりました。
本件は「公益社団法人自動車技術会2025春季大会」にて発表し、自動車技術会論文集2026年57巻1号(p.115-120)に研究論文が掲載されました。また、2026年7月5日から10日にトルコ・イスタンブールで開催される「第32回国際音響振動学会(ICSV32)」にて、続報を発表する予定であります。

(3) 次世代車室内における高付加価値創出を目指した透光表皮加飾技術の開発完了
透光表皮加飾開発は、次世代車室内における意匠性と機能性の高度な融合を目的として、フィージビリティスタディ(FS)フェーズより検討を開始しました。既存技術では両立が困難であった柔軟な触感と均質な透光表現の実現を主要課題と位置付け、材料構成、加飾工法、評価手法の確立に段階的に取り組みました。アドバンスエンジニアリング(AE)フェーズでは、表皮裏面へのマスキング加飾、透明性と耐久性を両立する接着技術、透光性能に優れたソフト層構成の最適化を進め、環境試験及び光学評価を通じて信頼性を検証しました。これらの開発成果を基に、社内基準(KES)への落とし込みを完了し、量産適用に向けた技術的成立性を確認しました。結果として所定のCQT目標を満足すると判断し、AE-OUTとしました。本開発は、当社中期経営計画に掲げる「高付加価値製品による競争力強化」及び「次世代内装領域での差別化」を具現化する技術基盤の一つであり、今後の新規受注獲得及び事業成長への貢献が期待されます。

(4) アップサイクル活動「doacara」の取組
当社では、自動車内装部品の製造工程で発生する端材を有効活用し、新たな価値を創出するアップサイクル活動「doacara」を推進しています。自動車内装材として培われた質感や耐久性を生かし、バッグやクッションなどの生活用品として再生することで、廃棄物削減と資源循環に貢献しています。また、本活動を通じて当社の素材技術やものづくりの価値を新たな形で社会に発信するとともに、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指しています。さらに、2026年4月15日には自社公式オンラインストアを開設し、ブランド発信や消費者とのコミュニケーションコンテンツの提供、商品紹介及び販売を行い、新たな顧客接点の創出に取り組んでおります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02174] S100YNJP)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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