株式会社カーメイト 研究開発活動 (2022年3月期)

当社グループの研究開発活動は、未来開発センターなどの次世代製品研究部門と11ジャンルの製品開発部門の二本立てで進めており、製品開発は日本と中国での二極体制で行っております。

①車内小物用品、オートスポーツ用品
② ワイパー
③ チャイルドシート、ジュニアシート、チャイルド用品
④ 自動車メーカー向け純正用品
⑤ ルーフキャリア、ルーフボックス、ロッドホルダー
⑥ タイヤチェーン
⑦ 芳香剤
⑧ ケミカル用品、消臭剤、エアコンフィルター
⑨ エレクトロニクス用品(エンジンスターター、ドライブレコーダー、GPS端末)
⑩ ライティング用品(HID、LEDバルブ、ハロゲンバルブ)
⑪ スノーボード、バインディング、ブーツ

当社の研究開発部門には「機械系」「ケミカル系」「繊維系」「エレクトロニクス系」「ソフトウェア系」「光学系」および「知財系」「開発サポート系」の技術者が総勢100数名所属しており、市場競争力のある製品をスピーディーに生み出すため体制は年度毎に見直しております。一方、当社連結子会社である中国の快美特汽車精品(深セン)有限公司では日本人および中国人技術者総勢30数名の体制で、中国国内ならびに日本国内向けの製品開発を行っております。

製品開発は「ユーザーニーズ・ウォンツを取り込むこと」を主体に、製品毎にプランナー・デザイナー・エンジニアがそれぞれに関わり合った形で行われ、いずれの製品ジャンルにおいても競争力の高い製品に仕上げるために、「安全・安心品質」と「お客様が認める価値の創出」をテーマに、「技術融合でオンリーカーメイトな新用品」の開発を目指しております。新製品は「車内小物用品」「芳香剤」「消臭剤」「ケミカル用品」を中心として毎年春と秋に発売しており、当連結会計年度も多数の新製品を発売しました。

「車内小物用品」は、車種専用設計であるセンターコンソール取付ドリンクホルダーを各種投入し、順調に推移しております。また、車の中で足を伸ばして寝転がれる全く新しいスタイルの休息グッズ、車内用ハンモック「シャーミング(車眠具)」シリーズを発売し、各種メディアにも取り上げられました。オートスポーツはクロスオーバースタイルを演出する「クロスエディションペダル」シリーズが好調です。「チャイルド用品」は、新安全基準R129に適合した「クルットR」を発売しました。同製品では取り付けミスを音で通知するなど最新の安全性と更に向上させた快適性を両立し好評を得ています。

「ルーフキャリア」は、国内外のアウトドアブームによりルーフラック、ルーフボックスが好調です。また、脚立を垂直方向に積載可能とした今までにない業務用リアキャリアを発売し、屋根に載せおろしするタイプに比べて労力を大幅に軽減することができました。

「芳香剤」は、香りの強さをコントロールできることで昨年ヒットした「噴霧式フレグランスディフューザー」をモデルチェンジし、エンジンONで自動噴霧するほか耐久性も向上するなどユーザーニーズを反映させて進化しました。「消臭剤」は二酸化塩素を使用したヒットシリーズ車用「Dr.DEO(ドクターデオ)」から家庭用途への可能性を追求し、住宅用洗浄剤市場へ向けて「ドクターデオ 部屋干しの除菌」「ドクターデオ トイレの除菌」を発売しました。「ケミカル用品」は、増える洗車需要に対応し、更にラクラク拭けるよう進化した、内窓用「エクスクリアプレミアム360ワイパー」を発売しました。



「エレクトロニクス用品」は、車両バッテリー交換時に使う電源バックアップ製品として、従来の乾電池ではなくモバイルバッテリーが使えるSA203を発売しました。また、業界初の新構造360度+前後カメラを搭載したドライブレコーダー「d'Action 360 D(DC4000R)」を発売し、「ARF」をキャッチコピーにテレビCMも放映いたしました。「ライティング用品」は、ハロゲンバルブと交換するLEDヘッド&フォグバルブ「C3600シリーズ」を発売しました。簡単交換、長寿命をコンパクトサイズで実現しました。

「スノーボード関連用品」は、主力ブランドの「FLUX」にて、新発売のバインディング「CV」で販売予定数量を予約完売する好評を得ました。さらに来期モデルチェンジを発表した「DS」も予定数量を大幅に上回る受注を得ております。「FLUX」はスノーボード・ブーツを含めたスノーボード用品の総合ブランドとして、グローバルマーケットにおいて高い評価を得ております。

特許や実用新案の出願も積極的に進めており、当連結会計年度における出願件数は35件(国内21件、海外14件)、登録済み件数は127件(国内94件、海外33件)となっております。また、意匠並びに商標の登録件数は851件(国内549件、海外302件)となっております。当連結会計年度における研究開発費の実績は、車関連事業で1,907,159千円、アウトドア・レジャー・スポーツ関連事業で21,734千円、合計1,928,894千円であります。