有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100W7Z5 (EDINETへの外部リンク)
東京計器株式会社 研究開発活動 (2025年3月期)
当社グループの研究開発は、独創技術による独創的な商品の開発を基本姿勢としており、基礎研究及び比較的長期的視野に立った応用研究、商品開発を当社の研究開発センタが主として担当し、短期的な商品開発は各カンパニー及び関係会社が行っております。コア技術は、マイクロ波技術、ジャイロ技術、超音波技術、計測技術、制御技術、油圧技術、信号処理・画像処理技術等であります。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は2,716百万円であり、事業の種類別セグメント毎の研究開発目的、主要課題、成果及び研究開発費は次のとおりであります。
(1)船舶港湾機器事業
当事業における研究開発活動は、情報技術の革新に対応する次世代航海計器の研究開発及び国際海事機関(IMO)による国際規格改定への対応等を主な目的としております。具体的には、ジャイロコンパス、オートパイロット、電子海図情報表示装置等について研究開発を行っております。また、特に顧客の課題である「安全と省エネ」や「省力化」に貢献できる製品開発にも注力しております。さらに将来の自動運行船実用化に向けての研究開発にも取り組むとともに、外部との共同研究にも参画しております。外部との共同研究としては、日本財団が推進する無人運航船プロジェクトMEGURI2040)における「無人運航船の社会実装に向けた技術開発助成プログラム」)に参加しており、当連結会計年度は、陸上での性能評価試験を行いました。
当事業に係わる研究開発費は690百万円であります。
(2)油空圧機器事業
当事業における研究開発活動は、建設機械、産業機械のニーズに対応した油空圧機器・システム及びそれらの電子制御に関する研究開発を主な目的としております。具体的には、各種ポンプ、各種制御弁、油圧ユニット、油圧制御システム、電子制御装置であります。中でも、省エネに優れた回転数制御ポンプシステムなどの油圧と制御技術を応用した油圧システム製品と、建設車両の高度な電子制御を可能とする電子機器製品、及び画像処理応用製品の開発に注力しております。また水素社会の実現に向けた取り組みとして、小型水素圧縮機の研究開発に取り組むとともに、外部研究機関との共同研究としてギ酸分解式高圧水素製造装置の開発にも参画しております。この結果、当連結会計年度は、建機市場向け汎用コントローラでは、標準的なC言語の他に世界で最も使用されているCODESYSバージョンを市場投入しました。
当事業に係わる研究開発費は389百万円であります。
(3)流体機器事業
当事業における研究開発活動は、上下水道、農業用水、発電所、プラント等で求められる超音波流量計及び電波レベル計等の流体管理用計測器やシステム商品の研究開発を主な目的としております。具体的には、超音波流量計では市場拡大に向けた新商品の開発に、電波レベル計ではマイクロ波からミリ波レベル計までの製品拡充に取り組んでおります。システム商品では防災向けの流量や水位計測システムを開発しております。この結果、当連結会計年度は、設置工事が不要な超音波流量計UC-1、計測距離100m、狭小空間計測も可能なミリ波レベル計MWシリーズを市場投入いたしました。
当事業に係わる研究開発費は397百万円であります。
(4)防衛・通信機器事業
当事業における研究開発活動は、官需市場では、マイクロ波関連機器、測位・航法関連機器等の防衛向け装備品や海上保安庁向けVTS(船舶通航業務)装置関連機器の、将来製品に向けた技術開発やQCDの改善を主な目的としております。具体的には、航空機向けを中心とする電子戦装置、潜水艦及び護衛艦の航海機器、海上交通センター用関連機器、高分解能固体化レーダー装置について研究開発を行っております。民需のセンサ機器市場では、慣性センサ及び光計測を応用した地震計関連機器、道路関連機器、トンネル掘進機関連機器、農業関連機器向けのセンサ及びシステムの研究開発を主な目的としております。具体的には、トラクタや田植機等の自動操舵装置の研究開発を行っております。
民需のRF・通信制御機器市場では、マイクロ波応用機器及び放送関連機器の研究開発を主な目的としております。具体的には、半導体製造装置用プラズマ電源、高出力マイクロ波発振器、人工衛星用マイクロ波製品、アンテナ自動指向装置、車載型カメラ防振装置の研究開発を行っております。
この結果、当連結会計年度は輸出時の手続きを簡素化できる海外向けトンネル掘進機用光ファイバジャイロコンパスを開発し、市場投入しました。
当事業に係わる研究開発費は1,016百万円であります。
(5)その他の事業
検品機器事業は当社が中心となって、印刷関連産業向けの印刷図柄および無地シートの検査装置の開発及び機能拡充を行っております。この結果、当連結会計年度は、印刷版に起因する欠陥を検査する印刷絵柄照合装置S-CAPを市場投入しました。
鉄道機器事業は主に東京計器レールテクノ㈱が中心となって、鉄道保線用計測機器/装置の研究開発を行っております。
この結果、当連結会計年度は、手押型の画像式超音波レール探傷器PRD-500を市場投入しました。
当事業に係わる研究開発費は225百万円であります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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