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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100W12R (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 株式会社日本トリム 研究開発活動 (2025年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


当社グループは、事業を拡充していくためには科学的エビデンスが不可欠であるとの考えのもと、ウォーターヘルスケア事業におきましては、水を電気分解して得られるアルカリ性で水素を豊富に含んだ「電解水素水」の研究及びそれを生成する「整水器」等の機器開発を行っております。また、医療関連事業では、電解水素水を血液透析に応用した「電解水透析」に関する研究並びに機器開発を、再生医療関連事業におきましては、「さい帯血」や「さい帯」等の周産期組織由来の細胞を利用した新しい医療の実現を目指した共同研究等を実施しております。

(1) ウォーターヘルスケア事業

① 飲用分野
電解水素水は、医療効果の認証を得ている「胃腸症状の改善」だけでなく、溶存する水素の抗酸化作用による様々な効果が期待されております。神戸大学との共同研究講座「エッセンシャルヘルスケア科学共同研究講座」を始め、理化学研究所、東北大学、早稲田大学、東海大学等と、電解水素水の効果とその機序解明とともに新たな事業シーズ探索を目的とした共同研究を引き続き進めております。
現在、新たに4報の論文を投稿中、2報を投稿準備中です。

② 農業分野
農業分野では、農作物の栽培に電解水素水を応用することにより、生産効率向上、抗酸化性や糖度の高い機能性作物生産への寄与など高品質・高付加価値農業の実現に向けて取り組んでおります。
農作物栽培に関する電解水素水の効果については、その機序解明を目的に、遺伝子レベルでの解析を行う共同研究を理化学研究所と進めております。効果の機序を明らかにし、国内のみならず世界にも目を向け、農業分野事業拡大に向けて研究開発に取り組んでまいります。

(2) 医療関連事業

① 電解水透析分野
電解水透析では、昨年6月の「第69回日本透析医学会学術集会・総会」において電解水透析関連で9演題が発表され、また、ランチョンセミナー「電解水透析~Breakthrough~」には、医師や臨床工学技士など透析治療に関わる総勢300名以上が出席されるなど、電解水透析の認知は着実に向上しております。また、7月に開催された第1回電解水透析研究会・学術集会では、患者へのメリット、透析スタッフのメリット、透析施設経営上のメリットにつき15演題が発表されました。本年も6月開催予定の「第70回日本透析医学会学術集会・総会」でのランチョンセミナーや第2回電解水透析研究会・学術集会の開催が予定されており、その他、透析に関連する各団体主催の学術集会にも積極的に参加することを計画しております。
論文では、本年2月に東北大学と聖路加国際病院の共同研究の成果として、電解水透析による透析の疲労の改善に関する論文がNature出版グループが発行する英国科学誌「Scientific Reports」に掲載されました。また、日本透析医学会雑誌では、電解水透析研究会が行った5年間の実態調査の結果として、1年後の生命予後のリスクが低減していることが報告されました。
引き続き、臨床データを蓄積していくとともに、今後、当システムの医療機器化や海外展開も視野に、更なる開発を推進し、次世代のグローバルスタンダード療法としての普及拡大を目指してまいります。

② 再生医療分野
再生医療分野では、ステムセル研究所において、「さい帯血」や「さい帯」等の周産期組織由来の細胞を利用した再生医療、細胞治療の新たな治療法や製品、サービスの開発を目的とした研究開発に取り組んでおります。
「さい帯血」の臨床研究におきまして、大阪公立大学大学院医学研究科発達小児医学教室との「自閉症スペクトラム障害(ASD)に対する自家さい帯血有核細胞を用いた治療法の開発」の臨床研究が始まりました。ASDは100人に1人の割合で診断されると言われており、当臨床研究においても被験者募集開始と同時に多くの参加希望があり、すでに第一次の投与枠は締め切りとなっております。高知大学医学部附属病院小児科における脳性麻痺児に対する臨床研究では、これまでに投与を受けた患者において運動能力の改善などの効果が確認されております。ある症例では、さい帯血の投与後に転倒の回数が減少、両手でおもちゃを掴めるようになるなどの変化が見られ、また他の症例でも、運動機能だけでなく発達状態や知的能力の改善にも寄与する可能性が示されました。現在高知大学ではさらに多くの症例を対象とした臨床研究を計画しており、さい帯血を用いた再生医療の可能性が広がることが期待されております。また、大阪公立大学大学院医学研究科発達小児医学教室を中心としたグループとの低酸素性虚血性脳症(HIE)児に対する臨床研究が引き続き進められております。
「さい帯」につきましては、大阪大学大学院医学系研究科スポーツ医学教室と設立した「運動器スポーツバイオメカニクス学講座」において、新たな半月板治療法の開発を推進しており、また、東京大学医科学研究所セルプロセッシング・輸血部及び東京大学医学部附属病院ティッシュ・エンジニアリング部との小児形態異常等の先天性疾患に対する治療法の開発も継続して進めてまいります。

(3) その他の分野

昨年10月に、東京大学との共同研究の成果として、新しい電極触媒開発に関する論文が英国王立化学会が発刊するJournal of Materials Chemistry A 誌に掲載されました。今後、新製品開発のほか、エネルギー分野への事業展開も視野に、高効率な水素製造技術への応用に取り組んでまいります。

(4) 製品開発

上記の様々な研究成果を反映して、水の質をより高めるための機能向上は勿論、業務用機器、電解水透析用機器、農業用機器を始め、新たな事業開拓を目指した製品、技術開発にも取り組んでおります。また、再生医療分野でも独自の技術によるユニークな製品開発に取り組んでまいります。

このように、当社グループでは、電解水素水の機能の解明、普及促進への後押しとなるエビデンスの取得、並びに農業分野、電解水透析分野、再生医療分野等での新たな事業軸の構築に向け、研究開発及びより高機能な製品開発に注力し、更なる企業価値向上に取り組んでおります。
以上の結果、ウォーターヘルスケア事業における研究開発費は235百万円、医療関連事業における研究開発費は39百万円となりました。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02333] S100W12R)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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