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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100TRUD (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 ヤマハ株式会社 研究開発活動 (2024年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは、ヤマハが目指すものとして「世界中の人々のこころ豊かなくらしの実現」を、企業理念として「感動 を・ともに・創る」を掲げています。これを支えるために、製品とサービス分野で新たな価値を創出するべく、コア技術の更なる高度化と拡張のための研究開発を進めております。取り組んでいる研究開発の領域は、アコースティック技術、デジタル技術を中心に、音そのものに留まらず、基礎から応用まで、音の活用を支える技術分野に大きく広がっています。
当連結会計年度は、
◆ アコースティック技術とデジタル技術の融合でヤマハならではの新たな製品を生み出す
◆ LTV戦略を加速、外部連携・UGC(User Generated Content)等を活用し音楽生活をより愉しむためのサービスを展開
◆ 豊かな感性に裏打ちされた先進的な技術で新たな感動体験を創造
をテーマに研究開発を進めました。

「ヤマハならではの新たな製品を生み出す」では、フィンガードラムパッド「FGDP-50」「FGDP-30」とミュージックプロダクションスタジオ「SEQTRAK(シークトラック)」を開発しました。フィンガードラムパッド「FGDP-50」「FGDP-30」は、本格的なドラム演奏を、指を使って手軽に楽しむことができる新開発の楽器です。軽量コンパクトなボディにスピーカーや音源、充電式リチウムイオンバッテリーを搭載し、時間や場所を選ばずに演奏をお楽しみいただけます。「SEQTRAK」は、音楽制作からパフォーマンスを行うために必要な機能を一台に集約した製品です。思い描いたアイデアを逃さず、いつでも、どこでも音楽を制作でき、パワフルなパフォーマンス機能が聴衆との一体感を生み出します。



「音楽生活をより愉しむためのサービスを展開」では、「TransVox」を開発いたしました。「TransVox」は、歌声の分析・合成とAIに関係する最新技術を駆使し、人の歌声を別人の歌声にリアルタイム変換する技術です。この技術を活用し、2022年に有名歌手とコラボレーションした「なりきりマイク」を展開し、多くのメディアに連日取り上げられるなど大きな反響をいただきました。さらに、男性アーティストの声に挑戦、かつ2音声の同時変換(デュエット機能)への対応にも相性がよいアーティストということから、有名男性アーティストグループとコラボレーションしました。彼らの楽曲をAIに学習させ、4オクターブのツインボーカルの声色の特徴を細部まで把握し、リアルタイムで両名の音声を忠実に再現することを実現しました。また、「TransVox」を活用して制作したAIボイスチェンジャーを使用し、静岡県イメージキャラクターが「しゃべれる」ようにする取り組みに協力しました。



「新たな感動体験を創造」では、「だれでもピアノ」の技術を活用した「だれでも第九」を実施いたしました。「だれでも第九」では、「ピアノを弾きたい」という熱い想いを持ちながらも障がいのために難しさを抱える3名が、「だれでもピアノ」のピアニスト(だれでもピアニスト)としてオーケストラと合唱団と共演するという夢のステージに挑戦しました。演奏会終了後、会場は大きな感動に包まれました。この演奏会の実現のため、当社は「だれでもピアノ」の技術に加えて「超・低遅延発音」をはじめとした技術を開発しました。さらに、3名のピアニストそれぞれがオーケストラ・合唱の中で輝き、等しくベストを尽くせるよう、ピアニストそれぞれの弾き方や動きの特徴を踏まえた技術も追加しました。



当社グループの研究開発体制は、楽器事業については当社楽器・音響事業本部、及びYamaha Guitar Group,Inc.の開発担当部門、音響機器事業については当社楽器・音響事業本部、NEXO S.A.、Steinberg Media Technologies GmbHの開発担当部門、その他の事業については当社電子デバイス事業部、ゴルフHS事業推進部及びヤマハファインテック株式会社の開発担当部門、全社横断のR&Dについては当社研究開発統括部が担う形で構成しております。

各セグメントにおける研究開発費の金額は以下の通りであります。

セグメントの名称研究開発費(百万円)
楽器11,582
音響機器10,654
その他4,667
合計26,903


当社グループの当連結会計年度末における特許及び実用新案の合計所有件数は2,035件であります。当社は、英国・クラリベイト社による「Clarivate Top 100 グローバル・イノベーター 2024~世界の革新的な企業トップ100社~」に選出されました。当社の選出は7度目となり、今回初めて発表されたランキングにおいて、82位にランクインしました。当社は、評価基準のなかの「影響力」「成功率」「地理的投資」「希少性」の4つの要素のうち、「成功率」「地理的投資」「希少性」が特に高く評価されました。

当連結会計年度における主な成果をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

(1) 楽器事業
当セグメントでは、幅広い技術を融合し、個性際立つ商品を開発しております。

ピアノ関連では、アコースティックピアノならではの音やタッチ感はそのままに、デジタル技術との融合により音量調節や消音が可能な「トランスアコースティックピアノ」に、コンパクトなアップライトピアノ「bシリーズ」向けの「TC3」タイプを開発いたしました。「TC3」タイプは「bシリーズ」専用のトランスデューサーを搭載し、アコースティックピアノならではの豊かな響きのまま音量調整が可能です。また、愛着のあるピアノをずっと大切に、いつでも演奏できるよう、ご愛用のピアノに消音機能を追加するサイレントピアノ後付けユニット「RSC3 シリーズ」と、お手持ちのサイレントユニットの機能・性能を最新のものにアップグレードするサイレントピアノアップグレードユニット「VSH3 シリーズ」を開発いたしました。「RSC3シリーズ」は1965年以降に製造されたほとんどのヤマハ アップライトピアノに、「VSH3 シリーズ」はこれまでに製造されたほとんどのヤマハ サイレントピアノに取り付けが可能です。これにより、ライフスタイルの変化にあわせて「もっと長く・深くピアノ演奏を楽しみたい」というニーズに寄り添い、長期に渡るピアノライフをサポートします。

管弦打楽器関連では、金管楽器用消音システム「サイレントブラス」の新ラインアップ「SBJシリーズ」を開発しました。「サイレントブラス」は、金管楽器の演奏音をささやき声程度に軽減する「ピックアップミュート」(消音器)と、小さくした演奏音を普段の演奏音のようにイヤホンなどで聴くことができる「パーソナルスタジオ」(ヘッドホンアンプ)からなる金管楽器用消音システムです。およそ10年ぶりにモデルチェンジした新モデルの「パーソナルスタジオSTJ」に搭載される心地よい響きを実現する当社独自のデジタル音響技術「Brass Resonance Modeling(TM)(ブラス・レゾナンス・モデリング)」がさらに進化し、従来モデルに比べて、より自然な音色で演奏できるよう音質が向上し、さまざまな音響環境を再現できる無段階のリバーブコントロールが新たに備わりました。さらに、演奏音をプレーヤー自身の席(プレーヤーモード)、もしくは客席(オーディエンスモード)で聴いているかのような音空間を再現する2つのサウンドモードを実装し、個人練習や演奏の録音などのシーンに最適な音空間を提供します。

また、フィンガードラムパッド「FGDP-50」「FGDP-30」を開発いたしました。「FGDP-50」「FGDP-30」のパッドは、人間工学に基づき、フィンガードラムの演奏に最適となるようレイアウトされており、フィンガードラムの初心者から経験者まで、最高のパフォーマンスを引き出します。パッドの硬さや感度もフィンガードラムの演奏に最適化されており、繊細な強弱の表現はもちろん、フラムやロールといったドラム特有の奏法による表現をも可能にします。当社の電子ドラム「DTXシリーズ」で好評なアコースティックドラムサウンドをフィンガードラム用にチューニングして搭載したほか、新たにデザインしたエレクトロニックサウンドも多数搭載しました。あらゆる音楽ジャンルに応え、フィンガードラムの経験者だけでなく、DJや楽曲制作者、ドラマーなど様々なお客様にフィンガードラムの演奏を楽しんでいただけます。

ギター関連では、アコースティックギターの新製品として、「FG9」を開発いたしました。「FG9」は、歌の伴奏としてアコースティックギターを使用するシンガーソングライターの表現力の追求のために、妥協なく開発したドレッドノートスタイルのハイエンドモデルです。表板には、「アディロンダック・スプルース」をヤマハで初めて採用し、力強い音量と明瞭さを両立しました。裏板は厚さを増したことで、ボディ全体から発する音の力強さを強化し、シンガーソングライターに理想の表現力を提供します。ステージのプレーヤーを引き立てるシンプルさとハイエンドらしい高級感を兼ね備えたデザインも特長です。また、エレキギターの新商品として「Pacifica Professional」「Pacifica Standard Plus」を開発しました。これまでの「Pacificaシリーズ」をさらに進化させ、理想のサウンドを表現したいギタリストのために設計された新モデルです。当社独自の科学的設計プロセス「アコースティック・デザイン」による新しいボディ構造とRupert Neve Designs社と共同開発した新ピックアップ「Reflectone(リフレクトーン)」により、低音の力強さと高音のきらびやかさを併せ持つバランスの取れた音色を実現しました。

電子楽器関連では、デジタル楽器の新製品として、ヤマハ ミュージックシンセサイザー「MONTAGE」の後継シリーズとなる「MONTAGE Mシリーズ」(「MONTAGE M6」「MONTAGE M7」「MONTAGE M8x」)を開発いたしました。音源システム「Motion Control Synthesis Engine(モーション・コントロール・シンセシス・エンジン)」の核となる「ハイブリッド音源」に、新たにアナログシンセサイザーの微細な振る舞いまでを全てデジタルで完全再現したバーチャルアナログ音源「AN-X」を搭載しました。デジタルシンセサイザーならではの表現力を持つ「FM-X」、アコースティック楽器のリアリティーを持つ「AWM2」と合わせて、3つのサウンドエンジンで音の表現力を大幅に強化しました。ユーザーインターフェースの中心には、旧シリーズ同様、視認性・操作性に優れたタッチパネルを配置した他、新たにセカンド・ディスプレイを左上に配置。オシレーターやフィルター、エンベロープ・ジェネレーターなどシンセサイザーの重要なパラメーターに瞬時にアクセスできるようになり、素早いサウンドエディットを実現しました。また、「MONTAGE M8x」には、当社として初めて88鍵ポリフォニックアフタータッチ対応鍵盤を搭載し、プレーヤーの表現力をより高い次元に引き上げます。
また、ミュージックプロダクションスタジオ「SEQTRAK」を開発いたしました。「SEQTRAK」本体は、ドラムマシン、シンセサイザー&サンプラー、サウンドデザイン&エフェクターを操作できる3つのユーザーインターフェースで構成されています。さまざまな楽器の音色や効果音など2,000種類以上もの豊富なプリセットや、直感的でシームレスな音楽制作を可能にする独自のユーザーインターフェースとシーケンサーが、クリエイターの創造性を解き放ちます。サウンドエンジンには、アコースティック楽器からシンセサイザーまで多彩な音色を再現・合成する「AWM2」音源と、個性的なデジタルサウンドを生み出す「FM」音源を搭載。多様なエフェクトと組み合わせたり、専用アプリケーションを用いたディープなエディットでオリジナルサウンドを作成できます。さらに、軽量コンパクトなボディにスピーカーやマイク、音源、充電式リチウムイオンバッテリーを搭載しているため、時間や場所を選ばず音楽制作と演奏をお楽しみいただけます。
電子ピアノをより楽しめるアプリの「Smart Pianist」も進化を続けています。当連結会計年度のバージョンアップでは、「オーディオ トゥー スコア」機能を進化させました。「オーディオ トゥー スコア」機能とは、楽曲のオーディオデータからコード進行を解析し、自動で伴奏譜を生成するものです。従来は、伴奏譜生成時に伴奏パターン(4つ打ちやアルペジオなど)をユーザーが指定する必要がありました。新バージョンでは、原曲の伴奏パターンの特徴を抽出する学習モデルを開発し、曲の雰囲気に合った伴奏パターンでの伴奏譜を自動生成できるようになりました。また、PDF楽譜のインポートや、楽譜上で弾いている箇所がハイライトされる機能なども追加し、練習からポピュラー曲の演奏まで、幅広いニーズに応えています。
カジュアル管楽器「Venova」は、2023年度全国発明表彰において「特許庁長官賞」を受賞いたしました。さらに、「Venova YVS-140」は、アメリカ・インダストリアル・デザイナー協会が主催する国際的なデザイン賞「インターナショナル・デザイン・エクセレンス賞(IDEA 2023)」で銀賞を受賞いたしました。また、電子ピアノ クラビノーバ「CSP-295」と、エレキギターのコンセプトモデル「アップサイクリングギター」は、「iFデザイナワード2024」を受賞いたしました。ステージキーボード「CK61」は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2023年度グッドデザイン賞」を受賞いたしました。

(2) 音響機器事業
当セグメントでは、社会の変化にも対応しながら、多様なニーズに応える商品を開発しております。

ホームシアター・オーディオ関連では、当社初のハイエンド ヘッドホンアンプ「HA-L7A」を開発いたしました。およそ70年に渡り培ってきたHiFiコンポーネントの高音質技術とAVレシーバーの音場創生技術を融合し、アーティストが込めた想いの全てを表現し人の感情を動かす音=「TRUE SOUND」に徹底してこだわり、音を作り上げました。特許技術「フローティング&バランス・パワーアンプ」をヘッドホンアンプ用に最適化し、ESS社製のDAC「ES9038PRO」をはじめ高剛性コンストラクションや2つのトロイダルトランスの搭載など数々の高音質技術を実装しています。さらに、コンテンツに合せて最適な音場が選べる「サウンドフィールド」モードも搭載しました。

業務用音響機器関連では、軽量・コンパクトなデジタルミキシングコンソール「DM3」「DM3 Standard」と、拡張性の高いオールインワンのデジタルミキシングコンソール「DM7」「DM7 Compact」を開発いたしました。「DM3」「DM3 Standard」は、ライブなどのイベント会場や、様々な固定設備、スタジオや自宅での録音や音楽制作・配信に至るまで幅広い用途に対応するデジタルミキシングコンソールです。最大96kHzのサンプリングレートに対応し、高品位な18種類のエフェクトを2系統搭載、豊富なプリセットによる短時間でのセットアップのサポート、9インチのタッチスクリーンによるシンプルで直感的な操作性など卓越した性能を、軽量・コンパクトな筐体に凝縮しています。「DM7」「DM7 Compact」は、ライブなどのイベント会場や、劇場・放送・音楽制作スタジオなどの固定設備に最適なデジタルミキシングコンソールです。豊富な入出力端子を備え、最大96kHzのサンプリングレートや、多チャンネルを1本のケーブルで伝送可能なオーディオネットワーク規格「Dante」に対応しました。ゲインをリアルタイムで最適化し自然な音量制御を実現する「Dan Dugan オートマチックミキサー」を標準装備し、台本のないスピーチなどでもハウリングを抑制したミキシングも可能です。さらに、1台の「DM7」「DM7 Compact」を2台の別々のミキサーのように機能させる「Split Mode」や準備の時間を短縮できる「Assist」機能を新たに搭載しました。

音楽制作・配信機器関連では、配信やコンテンツ制作、テレワークでの遠隔コミュニケーションに適したUSBマイクロフォン「YCM01U」を開発いたしました。「YCM01U」は、USB Type-Cに対応し、PCやiOSデバイスと接続して使用するUSBマイクロフォンです。マイク後部からの不要な環境ノイズを抑制し明瞭な声を届けるカーディオイド型の指向特性を採用し、シンプルな操作で音量調節も行えます。また、ゲームストリーミングオーディオミキサーのコンパクトモデル「ZG02」を開発いたしました。2022年にゲームプレイ動画の配信やボイスチャットを使ったオンラインゲームのプレイに最適なインターフェースとして開発した「ZG01」と同様に、独立した各ツマミによる直感的な操作を採用し、独自の音声処理技術も搭載しました。接続端子や操作部を厳選したことで「ZG01」よりコンパクトになりました。さらに、当社と Steinberg Media Technologies GmbH は、USBオーディオインターフェース「IXO シリーズ」を共同開発いたしました。「IXOシリーズ」は、軽量・コンパクトな筐体で持ち運びしやすく、場所を選ばず音楽制作やレコーディングが可能な、iPad/iPhone/Mac/Windowsで動作する24bit/192kHz対応のUSBオーディオインターフェースのエントリーモデル「IXO12」「IXO22」を中心としたシリーズです。両モデルとも2in/2outの入出力を備え、高品位なマイクプリアンプを「IXO12」は1基、「IXO22」では2基搭載しています。また、マイクや楽器とPC上の音源をミックスして配信できる「ループバック機能」も搭載しています。


ネットワーク機器関連では、多拠点ネットワークを構築するためのセンタールーターに最適な10ギガアクセスVPNルーター「RTX3510」を開発いたしました。「RTX3510」は、従来モデルである「RTX3500」「RTX5000」の多対地VPN収容という特長を継承しつつ、10ギガビットに対応したセンター用のVPNルーターです。現在普及しつつある10ギガビット光回線を使った高速インターネット接続や、10ギガビットに対応したスイッチなどと接続しLAN/WANの高速化を実現します。

なお、ヘッドホン「YH-L700A」「YH-E700B」「YH-5000SE」とビデオコラボレーションシステム「CS-800/CS-500」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2023年度グッドデザイン賞」を受賞いたしました。中でもヘッドホン「YH-L700A」は、特に高い評価を得たデザインに与えられる「グッドデザイン・ベスト100」に選出されました。また、完全ワイヤレスBluetoothイヤホン「TW-E7B」が、ドイツのデザイン賞「Red Dotデザイン賞プロダクトデザイン2023」を受賞いたしました。また、ヘッドホン「YH-5000SE」は、「iFデザイナワード2024」を受賞いたしました。さらに、当社は株式会社 日経BPによる「日経コンピュータ 2024年3月7日号 パートナー満足度調査 2024ネットワーク機器部門」において2年連続で第1位を獲得しました。

(3) その他の事業
電子デバイス事業関連では、ヤマハブランドの車載オーディオシステムが三菱自動車工業株式会社に採用されました。当社は、三菱自動車工業株式会社との協業を通じて、ヤマハブランドの車載オーディオシステムが搭載される車種の音響デザインを担当します。2社で共同開発したオーディオシステム「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」を搭載した車両が、第30回インドネシア国際オートショーで世界初披露されました。また、車載用ツイーターユニットおよびスコーカーユニットが、トヨタ自動車株式会社の最上級モデルとなる「新型センチュリー」に採用されました。今回開発した車載用スピーカーユニットは、ポリプロピレン樹脂とZYLON(R)繊維を独自の配合比で組み合わせた「ZPP振動板」を搭載しています。「ZPP振動板」は、反応速度と減衰率を両立した理想的な特性を持ち、ボーカルの歌声や、ピアノやバイオリンなど中高域の楽器の音を忠実に再現します。

ゴルフ事業関連では、全てのアスリートゴルファーのパフォーマンスを引き出すゴルフクラブとして誕生した新モデル「RMX VD」を開発いたしました。ドライバーは、アスリートゴルファーの志向に合わせた、特徴の違う3タイプのヘッドを用意しています。それらに共通する新テクノロジーとして、飛びの三要素(ボール初速・打ち出し角・スピン量)を最適化する「Bull's-eye Face」を搭載しました。また、ゴルファーがより最適なロフト選択・打ち出し角の調整ができるようロフト可変幅を±2度まで拡大した新スリーブを採用し、最大飛距離を引き出します。アイアンは、ツアープロからのフィードバックを受けて形状・重心などすべてを刷新した「RMX VD/R」、飛距離、安定性、形状を高いバランスで備えるツアー系ディスタンスアイアン「RMX VD/M」、4,000g・cm²の大慣性モーメントに驚きの飛距離性能をプラスした「RMX VD/X」のラインアップを開発いたしました。

事業等のリスク株式の総数等


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