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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100G5AJ (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 株式会社ケー・エフ・シー 研究開発活動 (2019年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループの研究開発は技術部を中心に行っておりますが、各事業部門、管理部門、子会社からの情報を基に営業担当者も研究開発活動に参加し、協力してスピーディに技術開発・改良を行い、社会的ニーズに応えることをモットーとしております。
現在の研究開発は、ファスナー事業、土木資材事業、建設事業の3事業分野における新商品開発のみならず、新規分野も含め、材料と施工は常に一体であるとの基本理念の下で、効率的な施工方法の研究、関連する施工機器開発、点検診断機器開発にまで及んでおります。
建設投資の軸足が新設からメンテナンスへと移行しつつある現実を踏まえ、当社グループは保有技術をベースにした、将来の核となるべき新技術・新工法の開発や知的財産の有効活用等も視野に入れ、全社を挙げた総合的な取り組みを行っております。特に、技術革新の必要性がより高まっている現状に対しては、従来から推進してまいりましたオープンイノベーションの活用が極めて重要との認識の下、優れた技術を保有する異業種企業、大学、研究機関との技術交流・関係強化を図りつつ、研究開発を推進しております。
なお、当連結会計年度末におけるグループ全体の研究開発費は、124,858千円であります。
当連結会計年度末における主要な研究開発課題、研究成果及び研究開発費は、次のとおりであります。

(1)ファスナー事業
あと施工アンカーは、当社の基盤となる重要技術であり、アンカー単体はもとより、付属する部材や関連機材についても保有技術を応用した研究開発を行っております。その中でも構造物せん断補強工法「RMA工法」に注力し「適用範囲を拡大し、かつ施工性や有効率を高めた」建設技術審査証明の更新取得を目指し、研究開発を継続しております。これまで積み重ねた建設技術審査証明範囲の拡大によって着実に適用市場が広がり、競争力の高さも相まって、引き続き業績に貢献することができました。また、建設技術審査証明の適用範囲をさらに広げるための研究開発、大型実験を進め、来期の審査・更新に向けた準備を完了しました。今後も「RMA工法」のみならず、今後拡大が予想される新しい耐震補強需要にタイムリーに応えることができるよう、土木・建築両分野で研究を継続してまいります。
道路トンネルの維持管理において市場から求められているあと施工アンカーが関係する各種の安全対策(緩み止め機能、フェイルセーフ機能等)製品の開発・改良、施工性・確実性・長期耐久性に着目した研究とともに、アンカー点検診断機器開発や施工上のうっかりミスを未然に防ぐプリベンション機能付きの製品の研究開発を継続しております。前期の「ホーク・タイワイヤーアンカーCN」「ホーク・カクテイタイワイヤーアンカーZ」の上市に続き、今期は「ホーク・タイワイヤーアンカーZ TypeⅢ」を上市致しました。
また、プリベンション機能付き製品の第一弾であるトルク管理機能付き緩み止めナット「トルシアナットK」「トルシアナットKP」のサイズバリエーション拡大とともに、座付きタイプの「トルシアナットZK」の上市にも目処が立ちました。
今後も市場の声をいち早く製品に反映することに傾注し、順次新商品を上市してまいります。
(ファスナー事業研究開発費 40,357千円)
(2)土木資材事業
主力製品である山岳トンネル向けのロックボルト、各種補助工法、防水シートの改良開発を、プロジェクトでの対応を中心に継続しております。これらは、売上に直結した研究開発活動であります。
今期は注入式ロックボルト施工に適した可塑性ドライミックスモルタル「Plamモルタル」を上市し、売上に貢献することができました。このほかにも、大型プロジェクト向けの研究開発・製品改良を幅広く継続しており、順次上市を進めて参ります。
新規事業分野においては、ガードレール支柱補強工法「GPR」にΦ114.3タイプを追加し、お客様の要望にさらにお応えできる体制を整えました。また、様々なコンクリート打設工事やトンネル背面空洞充填工事、あるいはトンネル補助工法等において、確実かつ経済的に注入材、定着材の到達・充填確認を行える「シグナルファイバー:光ファイバーと光センサを用いた充填検知システム」を上市し、実施工に供することができました。
これまでのご報告の通り、様々な土木工事に伴って発生する重金属を含んだ掘削ずり処理技術の研究開発を継続しておりますが、今期は異業種企業との共同開発の成果として、効率的な施工を可能にする吸着層工法用シートの上市に目処が立ちました。一方、着手3年を経過したバクテリアを用いたセレンの無害化工法の共同研究も概ね順調に進捗しております。実用化までの課題は少なくありませんが、引き続き研究を継続してまいります。
来期も、各種の新設・補修プロジェクトにおいて求められる技術開発、既成品の改良に加え、新規事業分野の有望技術の研究開発に取り組んでまいります。
(土木資材事業研究開発費 48,003千円)

(3)建設事業
トンネルの内装工、耐火工、背面空洞充填工、コンクリート補修補強工等に適用する材料、工法、機器の改良開発、トンネル維持管理補修工事の安全対策ソリューション開発のほか、点検診断の省力化につながるシステムの研究開発を継続しております。
今期は、小規模背面空洞充填システム「MAI440FC」を上市することができました。本システムは、トンネル背面空洞充填だけでなく、気泡モルタルを用いる各種の小規模工事に最適なシステムであり、機材販売のほか、自社受注工事へも積極的に活用してまいります。
最重要分野と位置付けておりますコンクリート補修・補強工法については、既存製品・工法の改良と新工法開発を並行して研究開発に注力しております。新工法開発、工法改良の成果がトンネル補修補強工事の元請け受注や他社への技術提供につながり、継続して業績に貢献しました。引き続き、施工品質と長寿命化をキーワードに改良と新工法開発を進め、順次上市を推進してまいります。
IoTに関する取り組みでは、複数の試行テーマで、試験施工段階へと移行することができました。長期的なインフラ維持管理に欠かせないIoT技術、またその活用に必要となるAIの適用研究にオープンイベーションを通じて取り組んでまいります。
来期も「既設トンネル・橋梁等の補修補強工事、点検診断維持管理」に総合的に取り組む事業体制をさらにバックアップするための研究開発のほか、橋梁下部工や斜面、盛り土等の「基礎分野」の補修補強、維持管理技術等の新規分野においても、研究開発・保有技術の応用展開を継続してまいります。
(建設事業研究開発費 36,496千円)

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02876] S100G5AJ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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