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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100R4HL (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 名糖産業株式会社 研究開発活動 (2023年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


食品(菓子・飲料)につきましては食品開発部(本社内、瀬戸工場内)、連結子会社の株式会社エースベーカリー(愛知県小牧市)において、また化成品(医薬品原料、酵素)につきましては名古屋研究所(愛知県清須市)、東京研究所(東京都八王子市)において、研究開発を実施しております。
当連結会計年度の研究開発費は食品事業が454百万円、化成品事業が365百万円、総額で819百万円であります。

食品事業
食品事業におきましては、経営基本姿勢にあります「お客様重視の経営」のもとで、企業理念に掲げます「おいしさ」「たのしさ」「健康」への追求を通じ、常に安全で高品質な商品の提供を行うべく、研究開発に取組んでまいりました。
菓子部門のチョコレート類は、主力商品形態でありますファミリーサイズ(大袋)の新商品として、人気のレーズンバターサンドをイメージしたチョコレート「ひとくちパティスリーラムレーズンバター」、「アルファベットチョコレート」のブランド認知の更なる拡大を目指して、しっかりとした苺の風味が楽しめる「アルファベットチョコレートたっぷり苺」を発売し、品揃えの充実を図りました。その他、ポケットサイズ(個食)の新商品として、 人気キャラクター“ちいかわ”とコラボレーションした「ちびさくミルクチョコレート」のデザインリニューアル品や新フレーバーの「ちびさくいちごみるく」、“シェ・シバタ”のオーナーシェフ柴田武氏監修のスイーツチョコレート「シェ・シバタ パリブレスト ピスタチオ」・「シェ・シバタ 柚子レアチーズケーキ」・「シェ・シバタ クイニーアマン」を新たに発売しました。また、自社粉末飲料のロングセラー商品「レモンティー」の発売45周年を記念して新規顧客の獲得を目指したチョコレート「ぷくぷくたい レモンティー」や、キャンディ類におきましても、「レモンティーキャンディ」と「レモンティーニューラムネ」を発売しました。
子供用菓子は、「はなかっぱとつくろう!イモほりグミ」を発売し商品の拡充を図りました。
粉末飲料部門は、新たな需要の掘り起こしを目指し、フリーズドライの果肉が入った新商品「とけだす果実の紅茶 ストロベリー&ラズベリー」「とけだす果実の紅茶 アップル&ピーチ」を発売しました。販売好調な「スティックメイト」シリーズでは、さらなる販売強化のため「スティックメイト ティーラテアソート」を発売しました。若い女性をターゲットにした「カフェスタ」シリーズも、「カフェスタ 林檎ジンジャーアールグレイ」・「カフェスタ ハニー檸檬ジャスミンティー」を発売しました。
栄養食品部門は、手軽に栄養補給できる和風スイーツの素「鉄&亜鉛入り葛ゼリーの素 黒みつ風味」を発売しました。
このように、各部門とも新商品を上市して市場シェアの拡大を図るとともに、既存商品のさらなる販売の拡大を目指し、「アルファベットチョコレート」「大人の洋酒チョコレート」や「スティックメイト」などのテレビコマーシャルやSNSを活用したプロモーション、「ナッツチョコレートコレクション」「スティックメイト フルーツティーアソート」などの増量キャンペーンを実施しました。また、発売45周年を迎えた「レモンティー」では、テレビコマーシャルによるプロモーションを実施するとともに長年のご愛顧への感謝を込めて消費者キャンペーンを実施しました。
また、株式会社エースベーカリーでは、販売好調の「凍らせて食べるシャーベット」シリーズに「18個凍らせて食べるシャーベットソーダアソート」を追加し、ポーションゼリーでは、こだわりの発酵果汁を使用した「18個発酵果汁入りフルーツゼリー」、お子様向けの楽しさいっぱいの「40個わんにゃんゼリー」、産地限定シリーズ「12個長野黄金桃ゼリー」を発売しました。焼き菓子は、しっかり食感に焼き上げシュガーコーティングした「クラフトバウムクーヘン」シリーズを3品、スティックバウムクーヘンの「ピスタチオ」、「ロイヤルミルクティー」、ホールタイプ「発酵バターバウムクーヘン」、くまモンをパッケージに使用した「9個さつまいもとりんごのパウンドケーキ」(季節限定商品)、「9個バウンドケーキ チョコ&クランベリー」、「9個おとなのパウンドケーキ チーズ&ブラックペッパー」を発売しました。
当社グループは、消費者の食品への安全・安心に対する高い意識のなか、お客様にとって安心できる原材料を選択管理し、また、お客様の視点に立った適切な表示を行ってまいります。
そして、今後も国内の少子高齢化や流通再編に伴う市場の変化に対応し、消費者の健康志向や環境にも配慮した商品開発にも取り組み、企業行動憲章に則り、信頼できる「名糖」ブランドの確立に努めてまいります。


化成品事業
化成品事業におきましては、発酵技術および合成技術を活用して微生物の生産する酵素類および多糖類(デキストランやデキストラン発酵産物)とその誘導体について積極的な研究開発活動を行っており、食品、医薬品、化粧品原 料、飼料などの広範な分野で用途開発を進めております。
酵素部門では、主力製品であるチーズ用凝乳酵素「レンネット」のうち、次世代製品として開発した「LPシリーズ」製品は、本来の仔牛由来のカーフレンネットの同等のフレーバー、テクスチャー性能を有し、高いチーズ収量が得られる微生物レンネットとして、欧米のオーガニックチーズ市場、ベジタリアン向けチーズ市場を中心に順調に市場を拡大しており、更なる品質向上、効率生産のための研究開発に取り組んでおります。
脂肪分解酵素の「リパーゼ」につきましては、各種リパーゼ製品がそれぞれの特性により、エステル交換技術による油脂加工や機能性油脂製造、脂肪酸製造、ミルクフレーバー展開、サプリメント用途、臨床検査薬、また、有機化合物の合成用触媒として使用されるなど、食品、医薬品、化学と各分野で多様な用途で使用されており、その潜在的な能力を活用したさらなる用途の拡大と新規の用途の創出や酵素の特性の改良による付加価値の高い製品の開発に取り組んでおります。近年、環境意識の高まりやSDGsへの関心などから、グリーンケミストリーとして酵素の産業利用への関心が高まっており、リパーゼ製品の需要増に対応する効率生産のための製造方法の改良にも注力しております。また、海外市場での展開を強化するため食品用酵素類の米国でのGRAS自己認証取得、GRAS通知の推進、欧州、中国などへの食品規制への登録、輸出先国の宗教的制約に対応するためのハラール、コーシャ認証の取得に積極的に取り組んでおります。
薬品部門では、自社発酵工場で生産される「デキストラン」や、デキストランをベースとした化学的誘導体を医薬品や医療機器の原料(原薬・部材)、化粧品素材や臨床検査用試薬等として開発し、国内外に供給しております。このうち、主要な製品である「デキストラン」、「デキストラン硫酸」、「カルボキシメチルデキストラン」等については既存品に加えて、ライフサイエンス等の分野からのニーズを取り入れた製品ラインを拡充により新たな用途開拓も目指しております。さらに、当社の強みである多糖類合成というニッチな分野に特化して、化学的誘導体製造の技術を活かした受託製造にも対応しております。医療分野では、デキストラン他、多糖類の誘導体で、医療機器部材としての需要が増えており、手術や治療をサポートする体内の止血材や癒着防止材の原料開発を進めております。
デキストランの化学的誘導体を原料とする肝臓癌診断用のMRI造影剤『リゾビスト』の原薬「フェルカルボトラン」につきましては、国内だけでなく海外への原薬供給にも注力しており、癌転移検出用医療機器用途での供給拡大も順調に進んでおります。品質や物性が国内外の多くの研究者から注目されている「デキストランマグネタイト類」については、新たな磁性粒子撮像法であるMPI分野での応用研究等が進められており、これらを含めた用途拡大を目指した幾つかの共同開発・研究を他機関・企業等と推進しております。
また、デキストラン発酵産物から製造される混合飼料「ヘルシーフレンド」や「デキストランと相性の良い乳酸菌」およびこれらを結み合わせて付加価値を高めた 「シンバイオティクス飼料」は家畜の健康増進や感染予防に効果のある商品として高い評価を受けております。今後もお客様に安心してお使い頂けるように品質の向上に取り組んでまいります。
いずれの部門ともに国内外からの安全で高品質な製品に対する要請が強まっておりますので、薬品部門におきましては原薬と動物用医薬品GMPに加えて飼料GMP、酵素部門におきましてはFSSC22000 に基づいた生産管理、品質マネジメントシステムの維持、向上及びDX化に取り組み、事業基盤の強化に努めてまいります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00376] S100R4HL)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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