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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1009I67

有価証券報告書抜粋 くら寿司株式会社 業績等の概要 (2016年10月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度(2015年11月1日から2016年10月31日まで)におけるわが国経済は、有効求人倍率が25年ぶりに高水準となり、完全失業率も低下傾向にあるなど、雇用情勢は引き続き改善傾向がみられました。しかしながら、雇用者に占めるパートタイム労働者の比率が上昇傾向にあることなどから、世帯あたり実質可処分所得は前年比減少し、個人消費は盛り上がりに欠け推移いたしました。消費単位の細分化やデフレ傾向から、コンビニエンスストアや付加価値が高い低価格の商品を販売する郊外型専門店が売上を伸ばしました。
外食産業におきましては、競合他社の積極的な出店による影響や、労働需給ひっ迫による人件費の上昇など、当社グループにとって引き続き厳しい環境が継続しております。
このような状況のもと、当社グループは『食の戦前回帰』を企業理念とし、添加物を含まない、素材そのものの味わいを求め、「食」が安心・安全だった戦前のバランスの取れた理想的で健康的な食生活を取り戻すという理念のもと、創業以来全食材から『四大添加物(化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料)』を完全に排除した商品を開発・提供してまいりました。
新鮮でおいしく、安全なお寿司を安心して味わっていただけるよう、当社グループは素材や製法にこだわりを持っております。
寿司酢は日本全国から厳選した生酢に天日塩・砂糖・天然だしなどの素材を使い「自社工場」で独自の製法で作り上げた『四大添加物』無添加です。一般的なツンとした香りの「尖った味」の酢ではなく、そのままでも飲めるほどのまろやかな酢を使用し、「やさしく、やわらかい味」とお客様にご好評をいただいております。
また、厳選された国産米に寿司酢を合わせたシャリを「寿司ロボット」で握りますが、コーヒーメーカーやIT技術同様に「寿司ロボット」も進化を遂げております。箸でつまむことができるが、口にいれるとほろりとほどけるのが良いシャリと言われますが、寿司職人が何年もかけて体得する技術を、「寿司ロボット」を使うことにより、一般の従業員が手を直接触れることなく、均質かつ衛生的なシャリを大量に製造できます。「寿司ロボット」メーカーに当社グループの要望やアイデアを伝え、常に最新機種を導入し、お客様においしいお寿司を届けるよう日々努めております。
このように、当社グループの行動指針の一つであります「見えないところを大切に」を積み重ね、従業員自身が店舗や商品に誇りを持ち、家族や友達を呼びたいと思う店づくりに努め、誠実に商品提供させていただいております。このような取り組みが少しずつお客様に浸透し、サービス産業生産性協議会が総計12万人以上の利用者に実施する日本最大級の「顧客満足度調査(JCSI)」におきまして、2016年度レストランチェーン部門において「顧客満足度1位」という評価をいただきました。
商品開発におきましては「その価格で最高の味を実現する」考えのもと、年間3,000種類以上の試作品を作成し、専門店に負けないメニューの開発に努めております。
2016年7月には「すしやのシャリカレー」シリーズ第二弾、「シャリカレーうどん」「シャリカレーうどん(甘口)」(各税抜350円)を新発売いたしました。注文を受けてから店内で揚げるちくわ天、たまご天、そしてアメリカ店舗向けメニューとして開発した「揚げシャリ」をトッピング、外はカリカリ、中はもちもちとした食感が新しいと、ご好評いただいております。また、「すしやのシャリカレー」シリーズ第三弾として「揚げたてパン」を用いた「シャリカレーパン(税抜150円)」を新発売いたしました。
さらに、世界初となる米麹から製造した甘酒を原料に自社開発した炭酸飲料「シャリコーラ(税抜180円)」を新発売いたしました。お米の自然由来のやさしい甘みと、まろやかな口当たりがおいしいと大好評をいただいております。
2015年4月に「天然魚プロジェクト」を開始、2016年10月より大阪府貝塚市にて総額27億円を投入した天然魚加工工場「貝塚センター」の運用を開始しております。『1船まるごと買い上げ』を旨とし、朝、漁港で揚がった天然魚を、最短3時間半で「貝塚センター」に持ち込み、効率的に処理した新鮮な魚を寿司用として関西を中心とした約200店舗に配送しております。
また、隣接して、当社グループとして初めてとなる鮮魚店「くら天然魚市場(てんねんぎょいちば)」をオープンし、国産天然魚のみを販売するコンセプトで『魚市場』を開設しております。当日店舗で販売する魚を朝8時にウェブで配信し、「本日のおすすめ」など魚の入荷状況を発信しております。新鮮な天然魚が割安に買えると評判を呼び、遠方からのお客様や飲食店を営む方のご来店もあり、予想を大きく上回るにぎわいとなっております。
今後、提供店舗と天然魚の種類を順次拡大し、海に囲まれた日本の天然魚の魅力をお届けするとともに、日本漁業の活性化にも貢献してまいります。
販売促進面におきましては、人気寿司ネタの「ふぐ」「かに」「サーモン」「熟成まぐろ」の極上ネタをご提供するフェアを毎月実施いたしました。また、フェアに合わせて「妖怪ウォッチ」「ワンピース」「名探偵コナン」等とタイアップし、それぞれオリジナルグッズが当たるキャンペーンを実施し大好評をいただきました。
以上のような諸施策を行いました効果もあり、既存店売上高につきましては前年比101.6%となり、既存店売上高前年比が4年連続で100%を超え好調に推移いたしました。
日本国内の店舗開発につきましては、西日本地区で15店舗、東日本地区で7店舗の計22店舗を新規出店し、2店舗を移転により閉店した結果、国内店舗数は385店舗(「くら天然魚市場」1店舗、「無添蔵」4店舗を含む)となりました。
米国子会社「Kula Sushi USA,Inc.」におきましては、2016年2月、カリフォルニア州北部シリコンバレーに米国9号店「クパチーノ店」をオープンいたしました。また、今期よりカリフォルニア州以外で初めてとなる、米国南部テキサス州に進出いたしました。2016年5月、テキサス州北東部のダラス市近郊プレーノ市に、米国10店舗目となる「プレーノ店」、7月にはテキサス州2店舗目、米国11店舗目となる「キャロルトン店」をオープンいたしました。いずれも日本式システム(タッチパネル、ビッくらポン、鮮度くん、オーダーレーンなど)を導入しており、オープン以来、しばしばウェイティングが発生するなど、好調に推移しております。引き続き米国におきましても日本式システムの店舗を順次出店してまいります。
この結果、当連結会計年度末の店舗数は、全て直営で401店舗(「くら天然魚市場」1店舗、「無添蔵」4店舗、米国11店舗、非連結子会社の台湾5店舗含む)となりました。
また、当社グループはさまざまな事業リスクに対応するため、財務戦略を重視してまいりました。当連結会計年度におきまして、一定の現預金残高を維持しつつ、銀行借入残高はゼロとなり、実質無借金にて運営しております。自己資本比率は当連結会計年度末64.9%と、引き続き財務の健全性を維持しております。良好な財務内容を背景に、原材料の安定調達を担保すると同時に、快適な飲食環境を提供するため、国内外におきまして戦略的な投資を実行してまいります。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は1,136億26百万円(前期比7.9%増)、営業利益65億27百万円(同11.1%増)、経常利益68億8百万円(同6.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は44億30百万円(同6.8%増)となり、いずれも過去最高となりました。
なお、当社グループは飲食事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが85億65百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが52億1百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが21億34百万円の支出となりました。この結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)残高は、102億93百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は85億65百万円(前年同期比0.9%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が66億45百万円となり、減価償却費が32億87百万円あった一方で、法人税等の支払額が22億14百万円あったこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は52億1百万円(前年同期比17.1%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が38億63百万円、関係会社株式の取得による支出が8億63百万円、貸付けによる支出(建設協力金等の支出)が5億7百万円あったこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は21億34百万円(前年同期比5.7%減)となりました。これはリース債務の返済による支出が15億38百万円、配当金の支払が3億95百万円、長期借入金の返済による支出が2億円あったことによるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E03375] S1009I67)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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