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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100W09C (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 株式会社ブルボン 研究開発活動 (2025年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

(1) 研究開発の目的
当社グループは「安全・安心・安定および健康」をお客様にお届けすることを目指し「品質保証第一主義」に徹した活動を行っております。新しい時代のニーズや少子高齢化への対応、生活習慣病予防のための商品開発、新素材開発の研究、おいしさと楽しさの追求、消費者ニーズや流通からの要請への迅速な対応、独創機械開発、新カテゴリーの創造、エリアの拡大、新チャネルの流通開拓を目的としております。

(2) 研究開発の課題と成果
・研究分野
先端研究所では、健康増進総合支援企業を目指し、「食の健康科学」「再生医療」「IoT推進・AI活用」に焦点を当てた先端研究と事業開発を進めております。
食の健康科学の研究については、順天堂大学に共同研究講座「先進老化制御学講座」を設置し、ボイセンベリーのヒトに対する有効性検証に取り組み、「健常成人のボイセンベリー果汁摂取による褐色脂肪細胞活性化に関する予備的研究」と題する論文発表を行いました。また、スポーツにおける炭水化物摂取による運動パフォーマンスへの影響について研究をしております。武蔵丘短期大学との共同研究により、ゴルフラウンド中における高炭水化物グミの摂取が血糖値を維持し、エネルギー不足の抑制や疲労予防につながる可能性があることを明らかにして学術論文発表を行いました。
再生医療領域の研究については、信州大学医学部との共同研究を継続しており、糖による細胞の増殖制御を応用した細胞培養用の研究試薬「Xyltech™」シリーズの開発を進め、新製品としてヒト間葉系幹細胞用のアニマルフリー培養液をグループ会社にて2024年4月に販売開始しました。さらに同シリーズを応用したアプリケーション開発や新たな試薬開発に向けた基礎研究に取り組みました。
IoT推進・AI活用研究については、工場の製造現場における品質と生産性の向上を目的として、オープンソースソフトウエアを用いた自社製のプログラムとシングルボードコンピュータを活用し、多様な製造現場に柔軟に対応するシステムの研究開発に取り組んでおります。製造設備の状態や検査機器からの測定データを収集し、その結果の可視化と設備の自動制御に取り組みました。また、プログラミング言語を用いて社内製のツールの開発に取り組み、これら研究開発で得た技術と知見を基に社内勉強会を実施し業務改善やビッグデータ分析による新規利益機会の発見に取り組みました。加えて生成AIと対話できるチャットシステムの構築と、その利用についての社内規程の制定に取り組みました。

・新製品開発分野
製品開発部では「品質保証第一主義」を掲げ、“食”に対する安全・安心・安定を基に、お客様の健康と環境に配慮した商品設計を行うよう開発を進めております。社会環境やライフスタイルの変化に伴い、多様化するお客様のニーズにいち早く対応し、市場から求められる実質価値観の高い製品の開発に取り組みました。
独自の製造技術開発としては、手作り要素をプラスしたクラフト製法を開発し、新潟駅のコンセプトショップ「Un BOURBON(アン・ブルボン)」にて「クラフトルマンドクリスプ」と「クラフトルマンドショコラ」を発売しました。
独自の焙焼方法を開発しカリカリの食感に仕上げた「コメノチップス」、新成型技術により可食物とチョコレートを食べやすいひとくちタイプに仕上げたクランチチョコ「ザクループ」を発売しました。また、サクサクでくちどけの良い高アルファー化パスタスナックを開発し、ポップコーンやプレッツェル等と組み合わせたミックス菓子を発売しました。
配合・組み合わせ技術として、高齢者に向けて焼菓子に和風あんこ味クリームを組み合わせた「和やかロアンヌ」、限定ショップでの販売として、グミとチョコレートを組み合わせた「フェットチーネグミ濃厚グレープザショコラ」、生クリームを使用してしっとり感を高めた「生濃厚チョコブラウニー」を開発しました。
素材開発の研究では、包装形態としてアフターユースにも使える小箱形態を開発し「プチ幸せひきだす」として発売しました。原料素材の開発として地域のこだわり素材の活用に取り組み、長崎県五島列島産の安納芋、塩、あおさを使った商品や、鹿児島県産の神バナナを使用した商品の開発、また、新潟県産の本わさび、枝豆を使用した地域限定商品を開発しました。
機械化製造技術としては、新規チョコレートプラントの導入により「ミニビットアソート」の品質と生産性の向上を図りました。また、ビスケットではラングドシャ生地をルマンド成型技術により量産化した「ラングレイス」を開発しました。

新分野への取り組みとしては、飲料分野へのお菓子を利用したドリンクの展開を図り、ルマンド生地を使用した「ルマンドココアドリンク缶」を開発しました。
健康食品の研究開発では、美肌効果が確認されたイヌリンを使用した「肌サポココア」、低糖質菓子カーボバランスシリーズの用途拡大として「ちょこっとカーボバランス」を開発しました。

・その他
設備開発管理部では、新製品のための新しい機械及び装置の研究・開発とその軌道化、基幹設備更新時の新しい機構・機能の導入研究および機械開発とその軌道化、品質向上のための設備の根本的な見直しと研究・検証活動や設備改善、安全・安心のための各種検査装置等の開発および導入検証、省人化・収益性改善のための設備開発などに取り組みました。
マーケティング部では、営業活動を最適化・効率化できるツールや手法の構築、営業管理手法や作業効率の改善などを担う守りのDXからお客様インサイト・ニーズを解析し、データに基づく販売戦略・ブランド戦略・商品化戦略を立案する攻めのDXまでを実践しております。
チャネル営業部では、当社の新しい成長軸の開発・軌道化を目的に、新しい小売事業開発に取り組んでおります。その一環として、JR新潟駅の商業施設「CoCoLo新潟」にオープンしたコンセプトショップ
「Un BOURBON(アン・ブルボン)」は、クラフトならではの特別な商品を楽しめると様々なメディアや著名人に取り上げて頂き、多くのお客様にご来店頂いております。特に一番人気の「クラフトルマンドクリスプOp.001シュガーバター」は、新潟のお土産としてご好評を頂いております。また、複合食品自動販売機「プチモール」の設置活動に併せて、お土産商材に特化したお土産自動販売機、当社の代表商品のデザインを施したラッピング自動販売機等の販路拡大に努めました。加えて、環境対策機能やエンターテイメント性など付帯機能を付けた自動販売機の実現に向け、継続的に試作検証を行っております。通信販売事業では、経済産業省が所管する「割賦販売法(後払い分野)に基づく監督の基本指針」において、同法に規定するセキュリティ対策義務の「実務上の指針」として位置づけられたクレジットカード不正利用の対策として、EMV3-Dセキュア(カード決済時に本人認証を行うサービス)の導入を進め、運用を開始しました。

以上の結果、当連結会計年度の研究開発費は1,248百万円(対前期比106.7%)となりました。

(3) 研究開発の体制
当社グループでは、以下の部署において取り組んでおります。

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事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00380] S100W09C)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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