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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007QMV

有価証券報告書抜粋 宝ホールディングス株式会社 研究開発活動 (2016年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは蓄積された発酵技術を基礎に、バイオテクノロジーの技術を応用し、主に宝酒造グループ、タカラバイオグループの各部門で幅広い研究活動を展開しております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は4,608百万円(セグメント間の取引消去後)であり、各セグメントにおける研究内容等は次のとおりであります。
(宝酒造グループ)
宝酒造グループにおいては、宝酒造㈱の蒸留技術部、醸造技術部および研究開発センターを中心に、機能や成分で差異化された付加価値の高い製品の開発を目的に、微生物の育種、原料・素材の解析、生産技術の研究開発を行っております。
焼酎では、近年市場が拡大し続けている赤芋や紫芋を原料にした芋焼酎として、紫芋を100%原料に用いた本格焼酎「一刻者」を限定発売したほか、「紫よかいち」1.8L紙パックを発売いたしました。また、業務用ルート専用商品として、樽貯蔵熟成酒を使用した甲類焼酎「宝焼酎「レジェンド」27度」を発売いたしました。
清酒では、スパークリング清酒「澪」シリーズの新製品として、すっきりとして爽やかでキレのある味わいの「澪」を発売いたしました。また、業務用ルート専用商品である「豪快」ブランドの強化を図るため、新たに「豪快」生酒辛口を発売いたしました。
ソフトアルコール関連では、国内市販用ソフトアルコール市場において初めて、果汁を使用し5つのゼロ(糖質、プリン体、甘味料、香料、着色料)を実現したタカラ果汁入り糖質ゼロチューハイ「ゼロ仕立て」をそれぞれ発売いたしました。また、若年層や女性に人気の「ネオ酒場」で注目を集めている「新名物サワー」に着目し、この「新名物サワー」の味わいを追求した新製品タカラ「ネオ酒場サワー」を発売いたしました。
調味料では、細口と広口の2段式キャップがついたペットボトル新容器「らくらく調節ボトル」を採用することで、家庭用ユーザーの利便性向上を図った「タカラ「国産米100%」本みりん500ml」を発売いたしました。また、加工業務用として、白麹由来のクエン酸と固形分により、食品加工で課題となる臭いをマスキングする機能を有したこうじ調味料「味しるべマスキング-4」を発売いたしました。
なお、当セグメントに係る研究開発費は329百万円であります。

(タカラバイオグループ)
タカラバイオグループにおいては、研究用試薬をはじめ、遺伝子解析、遺伝子治療、細胞医療、機能性食品素材ならびにキノコなど、広範囲の分野における幅広い研究開発活動を、タカラバイオ㈱のCDMセンター、米国のClontech Laboratories, Inc.、スウェーデンのTakara Bio Europe AB、中国の宝生物工程(大連)有限公司を中心に展開しております。
バイオ産業支援事業においては、日本国内でトップシェアを有する遺伝子増幅法関連試薬などの遺伝子工学研究用試薬をはじめ、ゲノム解析、遺伝子機能解析および遺伝子検査などに関する研究開発やiPS細胞などの幹細胞および再生・細胞医療などの研究分野に向けた新製品の研究開発を行っております。
当期においては、次世代シーケンス用の遺伝子発現解析キットやT細胞の受容体の多様性を解析するための研究用試薬、食品衛生検査用の腸管系病原菌検出用試薬、再生医療研究に適したiPS細胞培養用培地を開発いたしました。
遺伝子医療事業においては、がんなどを対象にした遺伝子治療の臨床開発を進めております。
当期においては、腫瘍溶解性ウイルスHF10について、米国で第Ⅱ相臨床試験を推進し、日本では第I相臨床試験を推進しております。また、NY-ESO-1・siTCR遺伝子治療について、タカラバイオ㈱が開発したレトロネクチン法および三重大学と共同開発したTCR遺伝子導入用レトロウイルスベクターを使用した医師主導治験が、三重大学のグループによって推進されております。その他、自治医科大学と実施しているCD19・CAR遺伝子治療の臨床研究について、国内で初めての患者に対するCD19・CAR遺伝子治療が行われました。
医食品バイオ事業においては、「医食同源」をコンセプトに、ガゴメ昆布フコイダン、ボタンボウフウイソサミジン、明日葉カルコン、寒天アガフィトース、ヤムイモヤムスゲニン、きのこテルペン等の生理活性物質の探索を行っており、これらの研究成果をもとに健康食品分野での事業展開を積極的に推進しております。
当期においては、ボタンボウフウイソサミジンとノコギリヤシの配合品に男性の排尿障害を改善することをヒト試験で明らかにし、また、ヤムイモヤムスゲニンに認知機能低下を予防・改善する作用があることや寒天アガフィトースに腸内環境の悪化を改善する作用があることを動物実験で明らかにいたしました。
また、上記の3事業に分類しきれない事業横断的な研究、あるいは、どの事業の研究開発の推進にもその成果が利用できる基礎的な研究も推進しております。同グループとしては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。
なお、当セグメントに係る研究開発費は4,275百万円であります。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00396] S1007QMV)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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