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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007QMV

有価証券報告書抜粋 宝ホールディングス株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、輸出関連企業を中心とした企業収益や雇用・所得環境の改善が進み、景気は緩やかに回復を続けておりますが、個人消費にその効果を及ぼすまでにはいたっておりません。
一方、海外においては、米国・欧州は緩やかな景気拡大を続けておりますが、中国をはじめとするアジア新興国の景気減速や資源価格の下落などもあり、世界経済は依然として先行きが不透明な状況が続いております。
このような経済状況のもとで、当社グループは、長期経営ビジョン「宝グループ・ビジョン2020」の達成に向けた第2ステップとしての「宝グループ中期経営計画2016」のもと、さらなるグループ企業価値の向上を目指し、国内では収益力の向上、海外では事業の拡大・伸長に取り組むとともに、バイオ事業の成長加速により、環境変化に強いバランスのとれた事業構造に変革していくことを目指し、着実な事業活動に努めました。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高は前期比102.7%の225,364百万円、売上総利益は前期比105.2%の89,495百万円、営業利益は前期比105.3%の11,680百万円、経常利益は前期比108.6%の12,840百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比123.6%の7,055百万円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前期比較については、前期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。(以下、「2 生産、受注及び販売の状況」及び「7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」においても同じ。)
〔宝酒造グループ〕
国内では人口減少や高齢化に伴う酒類消費の減少、消費者の嗜好の多様化や節約志向の継続、それらに伴う販売競争の激化など依然厳しい状況が続いておりますが、一方では女性の社会進出や高齢者世帯・単身世帯の増加による中食市場の拡大など、新たな機会も存在しています。
また、海外においても、日本食への注目が高まり、世界規模で日本食レストランが増加するなど、日本食市場の一層の拡大が期待されます。
このような環境のもと、宝酒造グループでは、技術で差異化された高品質商品の開発・育成による国内事業の収益力の向上と、欧州を中心とした海外日本食材卸網の充実・拡大による海外事業の伸長などに取り組みました。
当セグメントの売上状況などは次のとおりであります。
(酒類)
焼酎
焼酎では、甲類焼酎の一部のアイテムに「糖質ゼロ」を商品ラベルにわかりやすく表示することによって、市場での話題喚起と新たなユーザーの獲得に取り組むなど宝焼酎ブランドの拡売に努めました。また、本格焼酎では、紫芋100%の“一刻者<紫>”を限定出荷で新発売するなど一刻者ブランドの活性化に努めました。
しかしながら、焼酎市場の減少の影響を受け、焼酎全体の売上高は、前期比93.4%の59,376百万円となりました。
清酒
清酒では、国内清酒市場は、消費量の減少傾向が続く厳しい状況にありますが、最重点戦略商品と位置付けて、注力しております“松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒”に加え、爽やかでドライな味わいに仕上げた“松竹梅白壁蔵「澪」<DRY>スパークリング清酒”を発売し、さらなるファンの獲得に努めました。また、業務用市場では、業務用専売商品の松竹梅「豪快」の拡売に引き続き努めました。
一方、海外では日本食市場の広がりを背景に、TAKARA SAKE USA INC.(米国)の清酒の売上高が引き続き増加しました。
しかしながら、国内では年末最需要期の暖冬の影響もあり、松竹梅「天」や松竹梅「1.8L壜」などは減少しました。
以上の結果、清酒全体の売上高は、前期比99.3%の24,736百万円となりました。
ソフトアルコール飲料
ソフトアルコール飲料では、基幹ブランドと位置付け、さらなる拡売に取り組んでおります辛口チューハイ“タカラ「焼酎ハイボール」”は引き続き増加しました。6月には糖質をはじめ、プリン体、甘味料、香料、着色料もゼロと、5つのゼロを実現した “タカラ果汁入り糖質ゼロチューハイ「ゼロ仕立て」”を新発売し、「焼酎ハイボール」と並ぶブランドとなるよう育成に取り組んでおります。また、その他のブランドにも各種フレーバーを積極的に投入するなど拡売に努めました。
以上の結果、ソフトアルコール飲料全体の売上高は、前期比107.4%の27,815百万円となりました。

その他酒類
その他酒類では、国内では株式会社ラック・コーポレーションの販売する輸入ワインが引き続き好調に推移し、海外でも、AGE INTERNATIONAL,INC.(米国)がバーボンウイスキーの売上高を伸ばしましたので、その他酒類の売上高は前期比105.0%の14,170百万円となりました。
以上の結果、酒類全体の売上高は前期比98.6%の126,097百万円となりました。
(調味料)
調味料では、家庭用、業務用に加え、今後ますます伸長が見込まれる加工・惣菜メーカーや外食チェーンへ向けて、ユーザーニーズに基づいた商品や独自技術で差異化された高い機能性を持つ商品などの開発・育成に取り組みました。
本みりんは、消費税増税前の駆け込み需要の反動の影響が一巡したこともあり増加しました。その他調味料では、食塩ゼロ品質訴求を徹底した「料理のための清酒」が牽引役となり、料理清酒が引き続き好調に推移し、だし調味料などの拡売に注力した食品調味料も増加しました。
以上の結果、調味料全体の売上高は前期比104.0%の24,419百万円となりました。
(原料用アルコール等)
原料用アルコール等では、円安などの影響による粗留アルコールの価格変動への対応を図るため、抜本的な価格改定に引き続き取り組みました。
その結果、受託アルコールは増加しましたが、工業用アルコールや添加アルコールなどが減少し、原料用アルコール等の売上高は前期比96.8%の7,197百万円となりました。
(物流)
物流事業では、主力の運送事業などに注力することで外部顧客への売上高の拡大に取り組みました結果、売上高は前期比100.9%の12,204百万円となりました。
(海外日本食材卸)
海外日本食材卸事業では、欧州を中心として、日本食レストランなどの外食市場や、テイクアウトや惣菜などの中食市場、スーパーマーケットや食料品店などの小売市場などへの展開を強化するとともに、地理的な展開も合わせ、海外日本食材卸網のさらなる充実・拡大に取り組んでおります。それらの結果、FOODEX S.A.S.(仏国)、COMINPORT DISTRIBUCIÓN S.L.(スペイン)、TAZAKI FOODS LTD.(英国)がいずれも増収となり、売上高は前期比117.2%の20,668百万円となりました。
(その他)
その他の売上高は前期比93.5%の1,436百万円となりました。
以上の結果、宝酒造グループ全体の売上高は前期比101.0%の192,025百万円、売上総利益は前期比102.5%の71,138百万円、販売費及び一般管理費は人件費や販売促進費などの増加がありましたので、前期比101.9%の62,728百万円となり、営業利益は前期比107.3%の8,410百万円となりました。

〔タカラバイオグループ〕
タカラバイオグループでは、長年培われたバイオテクノロジーを活用し、バイオ産業支援事業、遺伝子医療事業、医食品バイオ事業の3つの領域に経営資源を集中し、業績の向上に努めました。
バイオ産業支援事業
バイオテクノロジー関連分野の研究開発活動がますます広がりを見せるなか、タカラバイオグループでは、こうした研究開発活動を支援する製品・商品やサービスを中心に展開する当事業をコアビジネスと位置づけております。
バイオ産業支援事業では、主力の研究用試薬が、円安の影響もあり、前期比で大きく増加いたしました。また、受託サービスおよび理化学機器も前期比で増加いたしました。
以上の結果、バイオ産業支援事業の売上高は、前期比115.8%の27,320百万円となりました。
遺伝子医療事業
遺伝子医療事業では、高効率遺伝子導入技術レトロネクチン法、高効率リンパ球増殖技術であるレトロネクチン拡大培養法、siTCR等の自社技術を利用した、がん等の遺伝子治療の早期商業化を進めております。
当期は遺伝子医療事業の売上の実績はありませんでした。

医食品バイオ事業
医食品バイオ事業では、食から医という「医食同源」のコンセプトに基づき、当社グループ独自の先端バイオテクノロジーを駆使して日本人が古来常食してきた食物の科学的根拠を明確にした機能性食品素材の開発、製造および販売を行っており、ガゴメ昆布フコイダン関連製品、ボタンボウフウイソサミジン関連製品、明日葉カルコン関連製品、寒天アガフィトース関連製品、ヤムイモヤムスゲニン関連製品およびキノコ関連製品等を中心に事業を展開しております。
医食品バイオ事業の売上高は、キノコ関連製品が前期比で減少いたしましたが、健康食品が前期比で増加いたしましたので、前期比101.3%の2,408百万円となりました。
以上の結果、タカラバイオグループ全体の売上高は前期比114.5%の29,729百万円、売上総利益は前期比118.0%の16,323百万円、販売費及び一般管理費は研究開発費や人件費などの増加により前期比118.5%の13,655百万円となり、営業利益は前期比115.8%の2,667百万円となりました。

〔宝ヘルスケア〕
宝ヘルスケアでは、健康食品市場が、高齢化に伴う健康増進ニーズの高まりや機能性表示食品制度の定着などを背景に、今後さらに拡大することが予想される状況のもと、ガゴメ昆布「フコイダン」シリーズを中心に、積極的かつ効率的な広告宣伝による通信販売事業の新規顧客の獲得やリピート率向上に取り組みました。また、ボタンボウフウ「イソサミジン」シリーズを「フコイダン」に次ぐ事業の柱として育成すべく拡売に努めました。
以上の結果、フコイダン関連製品やイソサミジン関連製品などが増加しましたので、宝ヘルスケアの売上高は前期比112.9%の1,865百万円となり、売上総利益は前期比114.5%の972百万円、販売費及び一般管理費は広告宣伝費の増加などがありましたので前期比112.0%の907百万円となり、営業利益は前期比168.7%の64百万円となりました。

〔その他〕
その他のセグメントは印刷事業などの機能会社グループであり、売上高は前期比96.8%の5,809百万円、売上総利益は前期比98.5%の729百万円、販売費及び一般管理費は前期比100.7%の671百万円となりましたので、営業利益は前期比78.6%の58百万円となりました。

なお、当連結会計年度より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 2013年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。

(2)キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益12,548百万円、減価償却費5,179百万円、たな卸資産の増加2,171百万円、未払消費税等の減少1,747百万円、法人税等の支払額4,664百万円などで10,373百万円の収入と前年同期に比べ828百万円の増加となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の払戻による収入19,717百万円、定期預金の預入による支出16,813百万円、有価証券の取得による支出13,112百万円などにより10,864百万円の支出となり、前年同期に比べ610百万円の支出増加となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の償還による支出5,000百万円、配当金の支払額2,014百万円、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出2,022百万円などにより9,482百万円の支出となり、前年同期に比べ16,301百万円の支出増加となりました。
以上の結果、現金及び現金同等物に係る換算差額を含めた当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より10,212百万円減少し、32,536百万円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00396] S1007QMV)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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