有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AKMR
株式会社ソラシドエア 業績等の概要 (2017年3月期)
(1) 業績
当事業年度における我が国経済は、個人消費や設備投資に持ち直しの動きが見られる等、景気は緩やかな回復基調が続きました。今後も引き続き緩やかに回復することが期待されますが、中国を始めアジア新興国や米国経済の先行き、政策の動向や金融資本市場の変動の影響により、我が国の景気が下押しされるリスクに留意する必要があります。航空業界においては、原油価格が低位で推移し収支面で恩恵をもたらす一方、LCCを含めた各社間での価格競争が激化しました。また、4月に発生した「2016年熊本地震」は、九州全体の旅客需要に大きな影響を及ぼすこととなりました。
このような環境において当社は、九州に本社を置く公共交通機関として熊本地震に対する各種支援等社会への責務を果たすとともに、「2015-2016年度経営計画 ローリングプラン2016」で掲げた目標を達成するため、増収及び成長に繋がる挑戦を続けました。初めての試みとして、8月には沖縄(那覇)― 東京(羽田)線の臨時運航便を、1月には東京(羽田)― 韓国(仁川)線の深夜・早朝国際チャーター便を運航しました。
運航面においては、那覇空港整備拠点の強化及びオペレーションコントロール機能の整備により、更なる運航品質向上を図りました。運航実績は、熊本地震の影響による4月中旬から5月末にかけての欠航(132便)が大きく影響し、結果的に332便(前事業年度比4.1%増)が欠航となり、就航率は98.7%(前事業年度98.7%)となりました。定時出発率は、熊本地震や混雑空港である羽田・那覇両空港の影響を受け、88.7%(前事業年度90.5%)となり前事業年度を下回りました。
営業面においては、九州各就航路線の需要喚起を図るため、「九州ふっこう割」の活用や支援運賃の設定・搭乗促進キャンペーンを展開しました。その他、ソラシドエアカードの会員様向け「ソラシドカード割」を販売開始するとともに、販売期間限定・WEB専用のお得な「ソラシドスペシャル」を設定する等、運賃ラインナップを充実させました。輸送実績は、熊本地震の影響はありましたが、全路線の提供座席数が2,650,734席(前事業年度比0.2%減)、有償旅客数が1,752,713人(同5.7%増)、有償座席利用率が65.9%(前事業年度62.3%)となり、前事業年度を上回るお客様にご利用いただくことができました。
サービス面においては、機内サービスや羽田空港カウンターのリニューアル、接客スタッフ等を対象としたサービス介助士サポート制度の導入、ソラシドファーストメンバーズサービスの開始等、ソラシドエアだからこそ出来るサービスの提供に努めました。また、異業種企業とのコラボレーションの実施や同業他社との合同プロモーションを行う等、一層の認知度向上を図り、より多くのお客様にご利用いただく取り組みを展開しました。
以上により、当事業年度の業績は、営業収入が38,153百万円(前事業年度比0.2%増)となりました。事業費は、30,164百万円(同6.5%減)、販売費及び一般管理費は4,006百万円(同6.7%増)となり、この結果、営業利益は3,982百万円(同97.8%増)となりました。
営業外収益25百万円及び営業外費用580百万円を加減した経常利益3,427百万円(前事業年度比106.2%増)は、前事業年度に比べ1,765百万円増加しました。税引前当期純利益は3,427百万円(同106.2%増)、当期純利益は2,374百万円(同155.1%増)となり、営業収入、当期純利益ともに過去最高益を達成し、10期連続黒字となりました。
輸送実績は次のとおりです。
項目 | 前事業年度 (自 2015年4月1日 至 2016年3月31日) | 当事業年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) |
有償旅客数 (人) | 1,658,149 | 1,752,713 |
提供座席キロ (千席・キロ) | 2,787,794 | 2,783,543 |
有償旅客キロ (千人・キロ) | 1,736,359 | 1,833,422 |
有償座席利用率 (%) | 62.3 | 65.9 |
(注)上記には、全日本空輸株式会社への座席販売分を含めておりません。
路線別有償旅客利用率は次のとおりです。
路線 | 前事業年度 (自 2015年4月1日 至 2016年3月31日) | 当事業年度 (自 2016年4月1日 至 2017年3月31日) |
宮 崎 - 東 京 | 63.7% | 66.2% |
熊 本 - 東 京 | 69.4% | 73.3% |
長 崎 - 東 京 | 71.4% | 73.4% |
鹿児島 - 東 京 | 50.1% | 55.4% |
大 分 - 東 京 | 56.2% | 60.9% |
沖 縄 - 東 京 | - | 62.4% |
宮 崎 - 沖 縄 | 73.6% | 74.3% |
鹿児島 - 沖 縄 | 81.2% | 79.6% |
神 戸 - 沖 縄 | 49.6% | 58.7% |
名古屋 - 沖 縄 | 71.8% | 59.8% |
石 垣 - 沖 縄 | 59.6% | 77.3% |
(注)上記には、全日本空輸株式会社への座席販売分を含めておりません。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、航空機材部品のたな卸資産の増加353百万円、法人税等の支払額1,717百万円、航空機リース契約に基づく預託金等の差入保証金の差入による支出1,370百万円等はあったものの、税引前当期純利益3,427百万円(前事業年度比106.2%増)の計上、長期借入れによる収入1,050百万円等により、前事業年度末に比べ588百万円増加し、5,064百万円(同13.1%増)となりました。(営業活動におけるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は2,184百万円と前事業年度に比べ1,325百万円減少(前事業年度比37.7%減)しました。
これは主に、税引前当期純利益の計上3,427百万円(同106.2%増)はあったものの、航空機材部品のたな卸資産の増加353百万円(同295.2%増)、法人税等の支払額1,717百万円(同262.0%増)等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は1,676百万円と前事業年度に比べ162百万円増加(前事業年度比10.7%増)しました。
これは主に、前事業年度と比べ航空機リース契約に基づく預託金等の差入保証金の差入による支出1,370百万円(同7.4%減)等の支出項目が減少しているものの、差入保証金の回収による収入151百万円(同64.9%減)等の収入項目の減少がそれを上回ったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、獲得した資金は80百万円と前事業年度に比べ868百万円増加(前事業年度は787百万円の支出)しました。
これは主に、長期借入れによる収入1,050百万円等によるものであります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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