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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100OHVE (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 日清食品ホールディングス株式会社 研究開発活動 (2022年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

(1)日清食品
「EARTH FOOD CREATOR」というグループ理念に基づき、即席めんを中心とした商品開発、健康と栄養に関する基礎・応用研究及び環境保全対策の研究を行っております。
即席めんでは「カップヌードル」らしい味わいと食べ応えはそのままに、たんぱく質を15g配合し、「低糖質三層フライ製法」によって糖質50%OFFを実現した「カップヌードルPRO高たんぱく&低脂質」3品を発売しました。
健康関連では見た目や美味しさはそのままにカロリーや塩分、糖質、脂質、たんぱく質などがコントロールされ、日本人の食事摂取基準で設定された必要な33種類の栄養素をバランスよくすべて摂取できる完全栄養食の開発を進めております。
環境関連ではカップヌードルの容器をバイオマスECOカップに全て切り替え、更に今期はフタ止めシールを廃止し、「Wタブ」に切り替えすることによりプラスチックの年間使用量を33t削減いたしました。その他、将来的な食糧危機や地球温暖化解決の一助と期待される代替肉の開発や「培養肉」の研究(東京大学と共同研究)、パーム油を代替する酵母生産油脂の研究にも取り組んでおります。
グローバルイノベーション研究センターでは、この他にも菓子類の開発や、商品開発を支える取り組みとして本格的な美味しさを低コストで実現するために調味料や天然香料の研究開発を行っております。今後も新しい技術開発を進め、お客様のニーズに迅速に応えるべく付加価値の高い商品開発を行ってまいります。

(2)明星食品
サステナビリティ企業を目指し、即席めんの開発を主軸とした商品開発に加え、環境保全対策のための研究を推進致しました。
まず即席めんの開発では、明星食品の強みでありますノンフライめんの更なる品質向上に取り組みました。めんに塩麴を練り込むことでめんを噛んだ時の味わいをアップし、従来のノンフライめんで課題であった調理感不足の改善を進め、タテ型ノンフライめん「明星 麺神カップ 濃香醤油/濃香味噌」のリニューアルに、この技術を反映しました。即席ノンフライ袋めんでは、チルドめんに近い食感と香りを目標として「明星 麺神 つけ麺 極旨魚介醤油(袋)」を開発。従来品にない圧倒的なチルド感のめん質を表現しました。また、フライめんの品質強化も推進しました。フライ和風めんでは、うどんにおいては食べ応え、そばではそば風味の向上を目指し、その技術を「明星 濃いぜ!一平ちゃんBIG 豚たまごうどん/豚ねぎそば」に反映し発売致しました。
新しいスープの形態の提案として、だしパックを使用した「明星麺とスープだけ 黄金鶏油中華そば」を発売。香り高い原料をだしパックに詰め込むことで、麺とスープのおいしさに特化した特長のある商品でお客様の新しいニーズに応えました。
新しい即席めん「かやく」の提案として、本物の明太子にそっくりな「明太子風かまぼこ」を開発し、「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 明太子味」に使用しました。消費者の皆様から、まるで本物のような食感と風味にご好評を頂きました。
環境保全対策として、石化資源の使用量削減を目指し、バイオマスインキの使用を焼そば湯切り蓋やタテ型カップの蓋に加え、袋めん個食包装にも拡大しました。2022年3月より「明星 チャルメラしょうゆラーメン」を始め、順次変更しております。また、「明星 中華三昧タテ型 赤坂榮林 酸辣湯麺」を始めとしたタテ型大盛用段ボールの材質を変更することで、紙の使用量を削減し環境負荷低減に対応しました。

(3)低温・飲料事業
(チルド食品)
チルドめんならではの本格感を訴求した商品に加えて、コロナ禍で変化するニーズ、環境に対応した商品開発にも取り組んでいます。食品ロスやプラスチック原料の削減の為に、賞味期限延長や常温麺の開発、エコ包装に取り組みました。
弊社独自の「おいしさ長持ち製法」での賞味期限延長に加え、生めんなのに常温50日保存できる家系ラーメン有名店監修「王道家 豚骨醤油」や「鍋焼日清ラ王 豚骨醤油/チャンポン」を開発致しました。また、「日清のラーメン屋さん」では、包装形態を見直すことでトレーの使用を廃止し、プラスチック原料の削減を行いました。
新製品では、内食化による外食品質のニーズの高まりから「食べログ百名店 中華そば 多賀野/らぁ麺 飛鳥/麺屋 ようすけ/むさしのエン座」を、アレンジを楽しめる素材めんとスープパック商品「麺の達人」「スープの達人」、若年層向けの「贅沢な冷し中華 特濃ごまだれ」「最強のラーメン ニンニク旨辛味噌」、ご当地の味「行列のできる店のラーメン 宮崎辛麺」「日清の太麺焼そば 世界の山ちゃん監修 幻の手羽先風味」などを新発売しました。
今後も、外食品質の本格的な商品や環境に配慮した地球にやさしい商品の開発、多様化するお客様のニーズに応える新価値の創造など、新技術や新製品の研究・開発に努めてまいります。
(冷凍食品)
冷凍食品の強みを活かした「簡単に調理できる本格的な美味しい料理」を、中華めん、パスタ、和物、米飯ジャンルからバラエティ豊かな商品の開発に取り組んでいます。
中華めんでは、弊社独自の、ゆでたて直後の麺のおいしさをそのまま冷凍する新技術「生麺ゆでたて凍結製法」で、ゆでたて麺ならではの中華めんの“生きた食感”や“風味”が味わえる、日清が本気で創ったうまい麺「日清本麺 こくうま醤油ラーメン/濃厚味噌ラーメン/柚子塩ラーメン」を開発致しました。また麺に直にスープを充填し、レンジ調理でお湯を注ぐだけで出来る「日清中華 辣椒担々麺/白胡麻担々麺」や、拡大している汁なし麺の新メニュー「日清中華 ビャンビャン麺」など、調理の簡便性の向上と環境に配慮した商品や、インパクトある商品を発売しました。
パスタでは、「生パスタ 香味醤油」「スパ王プレミアム トマトとニンニク」、和物では、汁なしうどんメニュー「あぁ濃厚 汁なしデミグラス牛カレーうどん/汁なし明太クリームうどん」、米飯では、カップヌードル炒飯から「チリトマト炒飯」、ラーメンの有名店AFURI監修「柚子塩炒飯」などの新メニューの開発を致しました。
これからも、「本格的な美味しさ」と「調理の簡便化」の研究開発を続け、お客様のニーズにお応えしてまいります。

(飲料)
日清ヨーク㈱においては、開発研究所が関東工場内にあるという立地を生かし、スピード感をもった新商品開発やリニューアル品開発を行うと共に、乳酸発酵に関する研究を行なっております。
開発商品群としては、発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料、清涼飲料があり、「みんなイキイキ!」のコーポレートスローガンのもと、主力の「十勝のむヨーグルト」、「ピルクル」ブランドの一層の強化とともに、当社のコア技術である発酵技術を生かした高付加価値製品の開発にも注力し、美味しく健康に役立つ商品の開発を行っております。
発酵乳の十勝のむヨーグルトはコップ一杯 (180g) あたり乳酸菌NY1301株を400億個含んだ "腸内環境を改善" する機能性表示食品です。「プレーン」「ブルーベリー」「いちご」の定番フレーバーに加えて、季節ごとに「白桃」「レモン」「巨峰」「みかん」といった期間限定フレーバーを発売し、ブランドに鮮度感をもたせました。また、糖質を気にされるお客様向けの「糖質オフ」も含めてブランドとしての品揃えを充実させました。
乳酸菌飲料、清涼飲料では、グルコサミン塩酸塩を1,500mg (65ml×2本あたり) 配合した手軽においしくひざのケアができる機能性表示食品の「ひざアクティブ」、1本で7種のビタミンを1日分補給することができる「ビタミンレモンウォーター」シリーズなど、様々なユーザー層向けの商品を発売いたしました。
ますます高まるお客様の健康意識と嗜好に対応するとともに、乳酸菌の発酵技術を生かした商品開発を今後も行なってまいります。

(4)菓子事業
日清シスコ㈱は、「もっと楽しく、健やかに。」のスローガンのもと、品質的価値や健康機能的価値をもつ付加価値の高い商品開発と、既存ブランドの強化に取り組んでおります。
開発研究所は、「シリアル」、「菓子(ビスケット、チョコレート菓子)」、「包装資材」、「表示」の4部門で、各種商品の研究開発を行っております(2022年3月、表示部門は開発研究所から品質保証部へ組織変更しました)。
シリアルカテゴリーでは、「ココロもカラダも温まる温活用シリアル」をコンセプトに、ホットシリアルシリーズを発売しました。話題のオートミールに着目し、味付きタイプのオートミール「トマトクリームリゾット風」、「チーズクリームリゾット風」、当社のコア技術であるフレーク製造技術を活かした「オートミールフレーク」を商品化しました。ごろグラシリーズでは、ナッツの王様マカダミアナッツを配合したごろっとグラノーラリッチ「カカオ香るチョコナッツマカダミアmix」を商品化しました。また、ごろっとグラノーラのブランド名を一新して「ごろグラ」とし、シスコーンBIGシリーズは、「シスコーン」としてリニューアルしました。
ビスケットカテゴリーでは、発売56周年を迎えたココナッツサブレブランドで、ニューレトロを切り口とした「レモネード」、「焼き芋」、「あんバター」、輸入レトロシリーズとして「チーズケーキ」を商品化しました。若年層へのアプローチを行い、ブランドの活性化に努めました。
チョコレート菓子カテゴリーでは、日清食品のロングセラーブランドとコラボした「チキンラーメンチョコフレーク」を商品化、ロカボアーモンドチョコスナックmixをリニューアルし、ブランドとしての品揃えを充実させました。
今後もグループの研究機関と連携を図りながら、お客様にもっと笑顔で元気になっていただける、日清食品グループならではのオリジナリティーの高いシリアル及び菓子の商品開発に取り組んで参ります。

㈱湖池屋は、「湖池屋プライドポテト」、「じゃがいも心地」、「湖池屋STRONG」、「KOIKEYA The」等の高付加価値ブランドを中心として、社会変化・生活変化・意識変化に対応した新市場創造型の商品開発に取り組んでおります。
“ 食でくらしをゆたかに。”をテーマに、2021年9月に減プラスチックをはじめ環境に配慮した取り組みとして「紙」を使用するパッケージを採用した「KOIKEYA The のり塩」・「KOIKEYA The 麹塩」を発売しました。
2018年2月より展開を続ける「JAPANプライドポテト」シリーズでは、「日本の誇り」である風土・文化やそれらが生み出す素材を商品に活かすだけでなく、それらを育む「宗像」、「小豆島」、「今金」、「神戸」、「金沢」、「熊本」の各地域の取り組みに賛同し、商品を通じて地域貢献につなげたいとの想いから展開しています。
当連結会計年度は、宗像において“海の環境保全”に取り組むべく、海洋プラスチックの削減へつなげる取り組みを展開。また、小豆島においては、小豆島オリーブをはじめとした小豆島の魅力に触れていただきたいとの想いから、独自のオンラインツアーを企画するなど、各地域の貢献・振興に沿った企画を地域とともに実施しています。
また、2021年10月からはSDGs推進活動の一環として、みんなが楽しくSDGsについて学べるアニメーション湖池屋SDGs劇場「サスとテナ」(全13話)をテレビ放映する等、SDGsにつながる活動についても積極的に展開しています。


(5)食品安全や環境経営への取り組み
グローバル食品安全研究所では、食品安全に関する先進研究として新規危害物質の探索・合成・分析法や、健康影響を評価する細胞試験法などを確立してきました。
また、2021年12月に開催された東京栄養サミットにおいて、食物アレルゲン推奨表示項目の一斉分析法の開発とその運用をコミットメントの一つとして発表いたしました。
さらに、日清食品グループの事業分野拡大やグローバル化に対応し、国内事業を対象に実施していた各工場と研究所による製品検査の二重管理体制、及び分析技術の精度管理試験を通じた集中管理体制について、新規事業や海外事業へも拡大しております。今後も、海外・新規事業での品質保証体制への支援強化を継続し、新規分析法や迅速検査法の確立によりグループ事業全体の食品安全向上に貢献してまいります。
製品や原料の生産現場における調査・監査体制につきましては、独自に定めた日清食品 食品安全監査基準NISFOS(Nissin's Inspection Standards for Food Safety)による製造環境の調査を通じて改善を図っております。2020年度に、官能検査、原料の受入れに関する詳細確認、外国人従業員の増加、食品偽装への対応を強化するためにNISFOSを改訂しました。これを用いた監査により、今後も各工場における品質・食品安全管理を強化してまいります。
さらに、持続性のある地球環境を維持するためのCSV経営推進のための取り組みとして、日清食品独自の環境活動検査基準RISEA(Food Safety Research Institute's Inspection Standards for Environmental Activities)による調査を通じて、グループ工場における環境関連法規への遵守状況や、省エネルギーによる温室効果ガス削減および資源3R(抑制:Reduce、再利用:Reuse、再資源化:Recycle)などに関連する環境活動を評価しながら改善を図っています。
加えて、日清食品グループの環境戦略であるEARTH FOOD CHALLENGE 2030の目標達成に向け設置されたサステナビリティ委員会および同・環境ワーキンググループの事務局としての活動もその重要度を増しています。CO2削減、プラスチック、水資源保全、食品廃棄物など様々な環境課題に対し、データ解析など研究所としての視点と、工場や製品開発部門などの現場とも連携し、目標達成のロードマップ策定と施策を立案・実行にすることにより、日清食品グループのCSV経営の推進に寄与できるよう取り組んでまいります。
グローバル食品安全研究所での上記の様々な活動により、新たな危害物質分析法やリスク評価手法開発について大学や公的機関と共同研究を推進し、2021年度には学会発表2件、学術論文1報の学術的成果も創出しております。

当連結会計年度の研究開発費は10,127百万円であります。
なお、当社の研究開発費用は、報告セグメント別に区分することが困難であるため総額で記載しております。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00457] S100OHVE)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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