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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100KVOF (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 キユーピー株式会社 研究開発活動 (2020年11月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは、「おいしさ・やさしさ・ユニークさ」を大切に、世界の食と健康に貢献するために、「調理・調味料」、「サラダ・惣菜」、「タマゴ」、「フルーツ ソリューション」および「ファインケミカル」の各事業に関する研究開発に取り組んでいます。

グループ研究開発として、「楽しく健やかな未来の食生活を世界に創造する」を掲げ、研究開発を行っています。研究の重点領域は、サラダ、タマゴ、食創造、未病改善と位置づけ、社外とのオープンイノベーションも積極的に取り組み、社会課題の解決につながる研究開発や食を通じて人々の健康につながる食生活を実現していきます。
今年度は「フレッシュストックTM事業」が始動し、研究開発では長年培ってきた味づくりの技術と日持ち技術を活かして、冷蔵庫にストックした商品で、手軽にアレンジしフレッシュな味わいを楽しめる商品ラインナップを開発しています。
また、社会課題の解決に向けて、資源の有効活用と環境保全の取り組みの1つである「卵殻と卵殻膜の価値探求と食と健康への貢献」が、第7回「食品産業もったいない大賞」において農林水産省食料産業局長賞を受賞しました。
生産技術部門では、これまで築き上げた豊富なコア技術の活用展開を行い、研究部門の開発商品を品質第一で具現化するための設備開発を行っています。また、新しい技術としてAIを活用した取り組みやロボットフレンドリーな環境を実現するための国の研究開発事業にも参画し、広くグループの生産効率向上や品質保証体制を高める生産環境の実現を推進しています。
なお、当連結会計年度における当社グループの研究開発費は、3,963百万円です。
また、報告セグメントにおける研究開発活動の概要とその成果は次のとおりです。

(1)調理・調味料、サラダ・惣菜、タマゴ、フルーツ ソリューション、ファインケミカル
当連結会計年度において、研究開発活動の中で創出した研究成果は、学会発表8件および論文掲載18件です。これらの取り組みを通じて、学術活動の振興にも寄与しています。



新商品の開発に加えて、既存品の改良を通じたさらなるおいしさ、機能性の追求と用途拡大に向けた提案を実施しています。
マヨネーズでは、ロングセラー商品である「からしマヨネーズ」をよりからしの風味を生かし、お好み焼き等の用途に合った仕立てに改良しました。
ドレッシングでは、基幹商品である「すりおろしオニオンドレッシング」を改良しました。また、新商品や既存品の改良以外にも、使用用途を広げる汎用性の機能に着目しました。例えば鶏肉を付け込んで調理することで、柔らかくおいしく仕上がることを研究報告し、これを「ドレテク」と称して、食卓をより楽しくする情報を発信しました。
ソースカテゴリーでは、「パン工房」シリーズの改良、パスタソースでは「あえるパスタソース香ばしバター醤油」「Italiante4種のチーズソース」を新商品として発売しました。
ベビーフードでは、「にこにこボックス」シリーズを発売しました。主食とおかずのセットを親子で楽しみながら便利に食事ができるよう、包材とデザインを工夫しています。
「サラダクラブ素材パウチ」シリーズでは、使用するパウチを植物性由来のプラスチックを使用したバイオマスの導入を開始し、環境に配慮した開発を進めています。
業務用では、新たなサラダメニューの提案として「ペイザンヌサラダドレッシング」、たれ使いも可能な「具沢山ドレッシングねぎ塩」を発売しました。また、ビュッフェメニューに新たなおいしさを提案する「スノーマン ごろごろ野菜の洋風筑前煮」「スノーマン ごろごろ野菜の柚子こしょうクリーム煮」、動物性原材料不使用の「スノーマン 白いんげん豆の煮込み」「ほしえぬ 野菜白湯スープ」を発売しました。
連結子会社であるキユーピー醸造株式会社では、業務用に「ジュレ仕立て(香味野菜&野菜酢)」を発売しました。


サラダ・惣菜では、当社研究開発本部、連結子会社であるデリア食品株式会社および株式会社サラダクラブなどと連携し、安全でおいしいサラダ・惣菜を提供する加工技術を磨き、伸張する市場に向けて商品開発を行っています。
惣菜では、業界初となる機能性表示食品のポテトサラダを「カラダ想いメニュー」シリーズとして、首都圏で販売を開始しました。GABAを配合し、「血圧が高めの方に」と表示することで、血圧を気にされている方はもちろん、健康意識の高い方々にも好評をいただいています。


家庭用市場に向けて、増加している単身世帯や共働き世帯、高齢者世帯などのお客様が冷蔵庫に簡単に常備でき、手軽にお使いいただくことができる商品として「そのままパクっと食べられるゆでたまご」のテスト販売を開始しました。フレッシュストックTM事業のアイテムの1つとして育成していきます。
また、キユーピーのたまごブランドの「たまごのスプレッド」シリーズから「ショルダーベーコン味」を発売しました。
業務用市場においては、スノーマンブランドの商品として、解凍するだけでも簡単にお使いいただける「鶏そぼろと大豆のたまごやき」「彩り野菜のたまごやき」を発売しました。昨今の社会情勢として人手不足が顕著になっていますが、さまざまなお客様から手軽に使えておいしいと好評をいただいています。


ジャム・スプレッド類の商品開発においては、「アヲハタ 55ジャム」発売50周年にあたりリニューアルを実施し、おいしさにこだわった改良とパッケージの一新を行いました。さらに春には「白桃&グアバ」「4種のベリー」、秋には「イチジク&ドライプルーン」「アップル&クランベリー」を季節限定発売しました。
また、肉料理への用途展開として「アヲハタ お肉をおいしくする果実のソース」として「ベリーミックス」「りんご(レーズン入り)」2品を発売しました。
ヴェルデブランドでは、ホイップシリーズの「カスタードホイップ バナナ味」、個食タイプのスプレッドシリーズ「ブルーベリー&はちみつオリゴ」の2品を発売しました。


ファインケミカルでは、独自の分子量コントロール技術を磨き、海外向け医薬用発酵ヒアルロン酸の開発を進めました。低分子の化粧用ヒアルロン酸(HAbooster)を含む6つの独自ヒアルロン酸を配合したスキンケア商品「ヒアロワン」では、新たに乾燥による小ジワを目立たなくさせる効果を確認しました。
タマゴ成分においては、卵殻膜の加水分解技術を見直し、新たな化粧用原料として加水分解卵殻(EMlastic)の発売を開始しました。
マヨネーズの原料であるお酢を生産する酢酸菌が持つ新たな健康機能として、「花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減すること」を明らかにしました。本研究成果をもとに開発した機能性表示食品「ディアレ」の販売を開始しました。

海外においては、現地での食と健康に貢献するため、学術を通じた健康栄養情報の発信と、商品開発を通じて、サラダを中心とした健康的な食生活を提案しています。
中国では、上海市食品学会の中に「食・健康研究会」を設立し、キユーピーが培ってきた食と健康に関わるエビデンス情報をもとに、中国のお客様に向けて健康的な食生活を提案する土台作りを行いました。マヨネーズ全商品のパッケージを網目のデザインに変更したことに伴い、甘いタイプのマヨネーズである「丘比沙拉醤(香甜口味)」(日本名:スイートマヨネーズ)を現代の嗜好に合わせ、リニューアルを実施しました。また、さらなるドレッシング市場の拡大のため、中国全土で人気となっている麻辣風味を効かせた「丘比沙拉汁(藤椒口味)」(日本名:藤椒ドレッシング)を家庭用、業務用の両市場に向け発売しました。業務用市場専用では、特に中華系の料飲業態に向けて中国の伝統的な嗜好性を取り込んだ「丘比沙拉醤(咸蛋黄口味)」(日本名:塩漬け卵黄マヨネーズ)「丘比調味醤(腐乳風味)」(日本名:腐乳風味調味ソース)を発売しました。
東南アジアでは、タイで、ドレッシングで健康的な食生活を実現してもらうことを目的とし、カロリーなどを制限した商品に与えられる認証「Healthier choice logo」を冠した「Kewpie Dressing Balsamic」(日本名:キユーピー・バルサミコドレッシング)および「Kewpie Japanese Dressing Yuzu shoyu」(日本名:キユーピー・ゆず醤油ドレッシング)の2品を発売しました。マレーシアでは、お客様が手軽に惣菜系パンを食べることができるソースとして、「Tuna Mayo Spread」(日本名:ツナマヨスプレッド)など3品を発売しました。ベトナムでは、深煎りごまドレッシングのシリーズに金柑風味を加えた「Kewpie DRESSING ROASTED SESAME YUZU& KUMQUAT TASTE」(日本名:キユーピー焙煎ごまドレッシング柚子金柑風味)「Kewpie DRESSING GRATED ONION」(日本名:キユーピーすりおろしオニオンドレッシング)を発売しました。インドネシアでは、業務用市場向けに具沢山フィリングを開発しました。「Crunchy Rich Filling Japanese Curry」(日本名:具沢山フィリングカレー)など3品を発売し、レストランやベーカリーへの付加価値提案につなげました。
アメリカでは、日本から輸出されるキユーピーマヨネーズの人気が高まっていることもあり、現地で製造しているキユーピーマヨネーズ(Kewpie Mayonnaise)の風味をさらに日本製に近づけるリニューアルを行いました。
ポーランドでは、ドレッシングをさらに強化するために既存品3品のリニューアル「Mosso Impression sauce for Salad Sesame」(日本名:ごまドレッシング)「Garlic Onion」(日本名:ガーリックオニオンドレッシング)「Wasabi Flavor」(日本名:ワサビ風味ドレッシング)と追加で2品「Basil」(日本名:バジルドレッシング)「Honey Mustard」(日本名:ハニーマスタードドレッシング)を発売しました。お客様の健康ニーズにお応えするために、添加物を抑えました。

(2)共通、物流
該当事項はありません。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00464] S100KVOF)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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