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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100W4BA (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 株式会社なとり 研究開発活動 (2025年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループの研究開発部門は、第6次中期経営計画の実現に向け、素材の風味を活かし、手軽に食べられ、楽しさを演出する独創性あるおつまみの創出と、既存品の改良を継続的に行い、おつまみの可能性を追求しております。また、時代の変化とともに多様化しているお客様の様々な楽しさにも対応した おつまみの新しい楽しさを提供し、なとりファンをさらに増やしていきたいと考えております。そのために新技術を開発・導入し、日々急激に変化するマーケット動向を見据え製品開発のスピードアップに取り組みながら、お客様にとって安全・安心でおいしいおつまみの開発を推進しております。

(1) 研究の目的及び主要課題

当社グループでは、食品総合ラボラトリーを中心に「安全・安心で高品質な製品」を生み出すべくマーケティング部門、原料部門、生産部門、営業部門等の関係部署との密なる連携により研究開発活動を展開しております。特にマーケティング部門とはさらなる連携強化のために組織を統合し、お客様ニーズに対応した新しい製品の開発と既存製品の改良を進めております。
研究開発の主要課題は、素材の持つ良さを最大限に引き出すことです。素材の味・香り・食感・色などを最大限に活かすことで、従来には無かった新たな価値を持った新製品をお客様に提供することを目指しております。また、お客様の嗜好の変化に合わせて既存品の改良を進めて、愛され続ける製品になることを目指しております。
「水産加工製品」「畜肉加工製品」「酪農加工製品」「チルド製品」を重点ジャンルと位置付け開発資源を集中的に投入し、各製品群のさらなるアイテム充実を目標として、様々なバリエーション展開を進めております。
さらに基盤研究の推進にも注力し、当社グループで取り扱っている様々な原材料や加工・保存方法に関する研究・調査を進め、データ蓄積や新技術開発を目指しております。また、基盤研究から生み出されたシーズの新製品開発への導入も強力に進めております。
なお、当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は702,644千円であります。(すべて食品製造販売事業に係るものであります。)

(2) 研究開発体制

研究開発活動の中心的役割を担う食品総合ラボラトリーは、「製品開発」・「製品評価」・「基盤研究」の3つの機能を持ち活動しております。
「製品開発」に関しては、水産、畜肉、酪農、農産の各種原材料の特性を活かし、独自の加工技術を駆使したスピーディーな新製品開発に特化しております。
「製品評価」に関しては、理化学・微生物検査を駆使し、製品・原材料の安全性確保を目的に活動しております。また、美味しさの数値化についても取り組んでおります。
「基盤研究」は新たな加工・保存技術の探求や今後取り組むべき課題の抽出等、新製品の開発や品質の向上、賞味期間の延長等に有用な情報創出を目的に活動しております。
また、食品総合ラボラトリーから独立した組織である品質保証部が中心となって工場の衛生管理・品質管理に関する監視を行い、知財表示管理室で特許・商標等の知的財産の取得・管理を行っております。


(3) 研究開発活動

研究開発成果は、以下のとおりであります。
① 製品開発
昨今、おつまみの用途が広がっており、おつまみをおやつとして食べる頻度が増えるなど、様々な使われ方が生まれていることも市場拡大に向けた大きなチャンスと捉えております。そのため、お客様の健康志向の高まりに訴求できるようなおつまみに含まれる栄養成分に着目し、おやつとして食べられる味わいで、かつ食事だけでは不足しがちな たんぱく質を補うことができる個包装タイプのドライソーセージやうずらのたまごの開発を行い、現在当社で取り組んでいる「おやつでちょこちょこたんぱく質」の啓蒙活動の推進を行っています。
従来のおつまみ用途については、「“もっと”おいしく、楽しく、ワクワクするおつまみ」を創出するため、食のおいしさや機能性に加えて、和食文化の継承や地域創生の要素を取り入れることで情緒的価値を盛り込んだ「おつまみ通の方に食べていただきたい」シリーズ製品の拡充や、和素材を使用したサラミの開発を行いました。また、ライフスタイルの変化に対応して、くつろぎながら食べられる形状で、低アルコール飲料やノンアルコール飲料に合う食感や味わいのチルドチーズ製品の開発を行いました。
さらに、地球環境や社会情勢の変化に伴う原材料の価格高騰や資源枯渇に対応するため、スルメイカの代替原料を活用し、その品質を向上させる取り組みを行いました。また、おいしさを保ちながら、使用する原材料の見直しや、原材料の一部を植物性に置き換えた酪農製品や畜肉製品の開発を行いました。

② 製品評価
新製品、既存製品の安全性担保の取り組みとして、近年の記録的な酷暑に対応すべく、過酷な温度条件下での試験など基礎となるデータ収集による安全性検証方法の見直しや、添加物、アレルギーや放射性物質の定期的な確認、当社工場や外部委託先の製造管理方法について衛生的な提言等を行っています。また、外部機関(東京農業大学食品安全研究センター研究会など)を活用した安全性確認体制の強化を進めています。
全グループ工場の品質管理のレベル向上にも取り組んでおり、社内外での検査精度・技術の確認検査、工場の環境モニタリングの実施、衛生管理をテーマとした定期的な勉強会の開催、省人化効率化につながる新しい検査・分析技術の導入も積極的に進め、工場へ水平展開しております。
おいしさ評価については、味覚センサーやアミノ酸分析等さまざまな分析を用いて、製品の特徴的なおいしさを明らかにするだけでなく、飲み物とのペアリングなどの検査も実施し、製品開発や営業活動への適切なサポートや、お客様にも楽しんでいただける情報を製品パッケージやホームページを通して発信しております。また、開発担当者の官能評価の力量を確認するために定期的な味覚のトレーニングを実施しています。

③ 基盤研究
基盤研究は、各種原材料素材に関して加工・保存時の品質変化や栄養成分の調査・研究を進め、品質向上、健康価値を持つ製品開発、食品ロスにつながる賞味期間延長等の基盤データ収集や研究を行っております。特に、環境配慮の取り組みとして、原料枯渇に対する代替原料や未利用資源を活用した研究について積極的に取り組んでおります。
また、たんぱく質を効率的に食べる健康訴求製品として、おやつ用途に特化した新製品の開発に取り組んでおります。これら課題解決につながる共同研究や他企業との協働による新しい切り口での開発など、オープンイノベーションを進めております。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00506] S100W4BA)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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