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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100W2GK (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 シキボウ株式会社 研究開発活動 (2025年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


当社グループでは、中期経営計画「TG25-27」において“繊維で培った技術・経営資源をもとに、新たな価値を創造し更なる成長を実現する”とし、基本方針にある「新中核事業の成長・拡大」では、新たな成長の芽の育成・研究開発推進を掲げており、既存事業の発展と新規事業の育成を推進すべく、積極的に研究開発を進めております。

(繊維セグメント)
繊維セグメントでは、紡績糸の開発は富山工場、㈱ナイガイテキスタイルで行い、織・編・加工並びに各種繊維製品の研究開発は㈱シキボウ江南内にある当社開発技術部で行っております。
抗ウイルス加工「フルテクト®」については、様々な繊維製品に対応した加工開発を進めております。㈱シキボウ江南は、NITE(ナイト)「独立行政法人製品評価技術基盤機構」より、JNLA「産業標準化法試験事業者登録制度」におけるJIS L1902抗菌性試験、ならびにJIS L1922繊維製品の抗ウイルス性試験を行う試験事業所として2022年6月に認定されており、抗菌性試験や抗ウイルス性試験を行っております。
消臭剤「デオマジック®」については、臭気対策として大手製紙工場、畜産現場、産業廃棄物処理場やバイオマス発電所で採用されており、使用済み紙おむつのマテリアルリサイクルに関わる消臭技術の開発にも共同で取り組んでおります。
また、女性従業員で構成するフェムテックプロジェクトチームと連携し、女性の快適性を追求して開発した経血対応の防臭加工「フェミュー®」や防汚加工「ノアード®」も好評を得ております。更なる快適性を追求し開発を進めてまいります。
環境配慮型素材としては、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取組みとして、バイオプラスチックペレット「コットレジン®」の開発を進めております。「コットレジン®」は、廃棄されるコットンの繊維製品や端材を微粉末化し、リサイクルセルロースマイクロファイバーとしてプラスチックに混練することにより、従来のプラスチックよりも強度が向上したバイオマス素材配合プラスチックです。2025年3月に㈱シキボウ江南にコットンの繊維製品・端材を微粉末化する設備を導入し量産化が可能となりました。2024年10月に幕張メッセ、2025年5月にインテックス大阪で開催された「サステナブルマテリアル展」にも出展し、自動車部品、建材、電化製品、日用品などの用途向けにバイオマス素材配合プラスチックとして様々な業界から反響をいただき、取組みを進めております。あいちサーキュラーエコノミー推進プロジェクトチームにも参画し、産官学連携・共創により新たな循環の創出に取り組んでおり、加えてプラスチック成型メーカーなど異業種との取組みにより製品開発や販促を進めてまいります。
繊維セグメントの当連結会計年度の研究開発費は、190百万円であります。

(産業材セグメント)
産業資材部門では、研究開発は敷島カンバス㈱の研究開発部で行っております。
ドライヤーカンバス事業では、製造工程で生じる端材の再資源化プロセスの確立を進め、資源循環させたリサイクル原料を配合した原糸を開発中です。また、石油由来である主原料のPET使用量と使用済み製品の廃棄量の削減両方にメリットがある軽量カンバスの開発と実用化を進めております。
コルゲーターベルト分野では、乾燥効率のアップ、使用期間の延長や騒音の低減が期待出来るニードルベルト「N-Dry®10」の採用実績が増えつつあり、今後更なる拡販に向け、量産対応と生産効率アップに向けた開発を進めてまいります。
フィルタークロス事業では、近年 微細な粒子の捕捉に対するニーズが高まっており、当社では極細繊維を使用し高密度に織り上げた「脱水機用緻密クロス」を開発、販売を開始しました。また環境配慮商品として、ケミカルリサイクルPETとマテリアルリサイクルPETの組合せによりリサイクル率が50%以上となるベルトプレス用クロスや、マテリアルリサイクルPPを使用したフィルタークロスを開発し、エコマーク認定の申請準備を開始しております。
空気清浄装置分野では、顧客ニーズへの対応取り組みとして小型オイルミスト除去装置の改良・販売や自動巻取型防虫フィルター装置の開発を強化してまいります。
製造業各社からのニーズに応えるべく、既存製品の改良・新製品の開発に努めるとともに、リサイクル製品の開発など、地球環境へ配慮した製品開発を強化してまいります。
機能材料部門では、化成品事業については㈱シキボウ堺を拠点に、複合材料事業については中央研究所を拠点に開発を行っております。
化成品事業では、食品用増粘安定剤(食品添加物)の用途拡大に向けた研究開発を進めております。食物繊維素材として利用されるサイリウムシードガムは、主に整腸機能などの健康食品として利用されており、アレルゲン物質を含まないゲル化剤として、高齢者向けの嚥下剤としての使用や、加工食品などの用途では保水機能を活かした離水防止剤として利用できるように開発を進めております。また増粘多糖類の脱臭品では、これまでに豆由来の臭気を低減した商品を開発し、冷菓や飲料用途向けに採用を頂いていることから、新たな豆類でも臭気物質を分離する研究を行い、商品開発に取り組みます。
複合材料事業では、航空・宇宙分野やエネルギーインフラ分野などに向けて繊維強化複合材料の研究開発を行っております。航空・宇宙分野では、航空機エンジンの熱効率向上や軽量化を目的に、セラミック繊維を用いた複合材料用基材(CМC基材)の開発に取り組むとともに、軽量化が求められる構造物では特殊繊維を用いた部材の開発などを進めております。また、エネルギーインフラ分野では、耐熱性を有する樹脂や加工方法の開発を進めております。当事業では、国内の企業に限らず、海外のユーザー企業、大学や研究機関との連携も強めながら、各用途に最適な材料の開発に取り組んでまいります。
産業材セグメントの当連結会計年度の研究開発費は201百万円であります。

以上の結果、当連結会計年度の研究開発費は392百万円であります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00530] S100W2GK)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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