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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004F4W

有価証券報告書抜粋 株式会社フィスコ 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2014年12月期)


研究開発活動メニュー株式の総数等

(1)当連結会計年度の財政状態の分析
ⅰ.資産の増減
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比して4,491百万円増加し、10,615百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比して3,248百万円増加いたしました。これは現金及び預金が2,793百万円増加したこと、受取手形及び売掛金が310百万円増加したことが主たる要因であります。
固定資産は、前連結会計年度末に比して1,242百万円増加いたしました。これは、連結子会社が増加したことにより、のれんが484百万円増加したこと、土地が326百万円増加したこと、投資有価証券が175百万円増加したことなどが主たる要因であります。
ⅱ.負債の増減
負債につきましては、前連結会計年度末における負債総額が2,383百万円だったのに対し、当連結会計年度末は3,342百万円増加し5,725百万円となりました。これは、株式会社ネクスが発行した転換社債型新株予約権付社債が615百万円増加したこと及び連結子会社となった株式会社シヤンテイの社債が336百万円増加したこと、さらにはグループ各社の資金ニーズに対応するため長期借入金が1,064百万円増加したことが主たる要因であります。
ⅲ.純資産の増減
純資産につきましては、前連結会計年度末に比して1,148百万円増加し4,890百万円となりました。これは当期純利益の計上により利益剰余金が730百万円増加したこと及び少数株主持分が431百万円増加したことが主たる要因であります。
(2)当連結会計年度の経営成績の分析
売上高につきましては、前期比1,749百万円増加の8,430百万円となりました。これは当連結会計年度において、連結の範囲に含めた株式会社ネクス・ソリューションズ及び株式会社フィスコIRの売上を計上したことが主たる要因です。
売上原価は、円安による為替相場の影響を受けて、株式会社ネクスの製品原価が高騰したこと等により、前期比1,503百万円増加の6,299百万円となり、売上総利益は246百万円増加の2,131百万円となりました。
販売費及び一般管理費は、株式会社ネクス・ソリューションズ及び株式会社ジェネラルソリューションズを連結したこと、及びのれんの償却費が増加した影響を受け、前期比276百万円増加の1,807百万円となりました。
営業利益は、上記の原価高騰の影響を受け、前期比30百万円減少の323百万円となりました。一方で、経常利益は、円安対策のヘッジ手段として行っていた外国為替証拠金取引のポジション解除に伴う為替差益634百万円等を営業外収益に計上したことにより、前期比322百万円増加の903百万円と大幅増益となりました。
なお、次期以降は、ヘッジ手段として為替予約等を採用してリスクヘッジを行う方針であり、売上高営業利益率を高めてまいります。
当期純利益は、特別損失22百万円を計上した一方で、特別利益200百万円を計上したことにより、前期比171百万円増加の730百万円となりました。

(3)キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの状況につきましては、1「業績等の概要」に記載しております。
(4)経営戦略の現状と見通し
当社は創業以来一貫して、中立・公正を是とした金融情報配信事業を、金融機関向けを中心に行ってまいりました。現在では、金融機関、インターネット金融商品取扱業者並びに機関投資家だけでなく、ヤフーをはじめとするポータルサイトへの情報配信やスマートフォンアプリ『FISCO』により個人投資家に対しても金融情報を提供しており、インターネット空間における金融情報配信業者として圧倒的な知名度を誇っています。
当社は、企業IR支援サービス及びスマートフォンアプリ『FISCO』を情報サービス事業における新たなビジネスの中核となすべく位置付けております。
企業IR支援サービスにつきましては、顧客拡大の観点から「企業調査レポート」の営業主体を株式会社フィスコIRに移管することを予定しております。これにより、統合報告書、アニュアル・レポート、株主通信、企業調査レポートなどの制作業務を同社に集約することで企業IR・PRサービスの一気通貫で請け負うことが可能となるとともに、当社は情報配信業務に専念することにより、チャイニーズウォールをより強固なものとすることができます。
今後ますます多様化するニーズに対応し、企業IR・PRの総合的なサービスを重層的に提供してまいります。
一方で、スマートフォンアプリ『FISCO』は、アナリストの企業分析ノウハウや銘柄選定テクニックが詰まった企業情報や分析機能を、投資家に対して提供するもので、インターネット上に分散した企業情報をワンストップで簡単に収集することが可能になるものです。当社は本アプリを無料で提供することにより、投資家層の需要に対応するとともに、ビッグ・データの活用によって新たな収益源を確保するツールとして活用してまいります。
これらの事業の推進により、「フィスコ」のインターネット空間での圧倒的な知名度が梃子となり、投資家と企業IRを齟齬なくつなぐという、唯一無比の情報配信業者となることを目指しております。これは、企業のみならず投資家や消費者を含む巨大なネットワーク化を可能とするため、金融情報だけでない様々なコミュニケーションが行われることとなり、単なるIRや情報配信を超えた様々なサービス・事業の機会を内包したものとなります。
そしてグループ全体としては、これまでも、金融情報配信事業で培ったブランド力及び迅速かつ正確な情報の分析力・編集力・配信力を中核とする戦略資産を、能動的に各事業会社へ転用し収益化することと、その事業が持つノウハウの吸収を目的として、周辺事業のポートフォリオの構築を行っており、業界内で一定以上の競争力を有する事業でポートフォリオ構築に成功しております。これらポートフォリオ企業と進化するフィスコ本体事業とのシナジーは、お互いに高めあい、高い収益率を生むことになります。
今後、フィスコは、より変化の激しい社会において、人々の投資、経済行動における意思決定に必要とされる最適なインテリジェンスを提供するため、常に創造・変革を求道する企業グループを目指してまいります。中長期目標として売上高300億円以上、営業利益45億円以上、税引後利益30億円以上、時価総額450億円~800億円を達成することを目標とする。ビジネスとしては、金融情報配信事業に加え、上場企業のIR受託業務のトップランナーとなり、「上場企業の経営課題ソリューション企業」へと転身を図ってまいります。
売上の向上には、自律成長の他、M&Aを積極的に推進する予定ですが、M&Aにおいては低PBRや高キャッシュフロー企業の買収を堅持し、企業価値の大幅な向上を目指してまいります。当該中期経営計画の達成のためには、当社自体の成長と傘下のポートフォリオ企業の成長の両輪が必要になると考えております。また、上記計画の達成を機に、当社及び株式会社ネクスも東京証券取引所第一部への指定替えを目指してまいります。

なお、次期のセグメント別の見通しは以下のとおりであります。
情報サービス事業におきましては、上場企業の顧客拡大の観点から「企業調査レポート」の営業主体を株式会社フィスコIRに移管することを予定しております。これにより統合報告書、アニュアル・レポート、株主通信、企業調査レポートなどの制作業務を同社に集約することで、企業IR・PRサービスの一気通貫で請け負うことが可能となり、クライアント企業の企業IR・PRの様々なニーズに対応し総合的なサービスを重層的に提供してまいります。
デバイス事業につきましては、今期の活動成果をベースに事業ドメインを拡大、その裾野を広げるとともに当社が培ってきた開発資産を有効に活用し、異業種と通信機器とを融合させ、新事業への取り組みも進めてまいります。
具体的には引き続きM2M市場の分野へ注力、これまで通信を必要としなかった産業分野への通信機能組み込みによる利便性の向上、遠隔制御の高度化による人件費コスト削減など様々なソリューションを提供してまいります。
また、得意とする車載向け製品につきましても、注目される自動車テレマティクスと株式会社ネクスの持つ技術資産との融合により、車両の状態監視や、様々な車両情報の入手、また、株式会社ネクス・ソリューションズで、走行情報から収集したデータを蓄積するサーバーや、そのデータを活用し役立てるためのアプリケーションの開発を行うことで、今までにない新たなサービスの提供を目指してまいります。
さらには、デバイス製品のハードの提供だけにとどまらず、株式会社ネクス・ソリューションズによるソフトウェア開発や、アプリケーションの開発を行うことで、M2M市場に対してバリューチェーンの垂直統合を進め、M2M市場への参入を加速させてまいります。併せて、コンシューマ市場についても、M2M製品開発において得られたノウハウをコンシューマ製品群にも反映させることで、新製品を効率的に開発し、グループシナジーにより多様化する需要を迅速に解析して、その需要に適合した製品を市場へ投入できるよう取り組みを進めてまいります。
農業ICTにつきましては、ソフトウェアのユーザビリティの向上を行いながら引き続き受注拡大を目指し、既存農業に対する効率化、収益性の改善ができるICT化を普及するとともに、農業だけでなく観光も含めて地域振興にも貢献できるよう取り組みを進め、知名度の向上にも努めてまいります。また、当期より取り組みを開始したヴイストン株式会社と協業して実施している介護ロボット開発につきましては、株式会社ネクスの通信の技術資産を組み込むことで、将来的に介護ロボットの遠隔制御や状態監視、高齢者の見守り、音声や画像の送信、ロボットのソフトウェアのアップデート等を目指し、介護の現場に最適な介護ロボットの早期製品化を目指してまいります。
インターネット旅行事業につきましては、新たなトラベルコンシェルジュの採用や研修によりスキルアップして、拡充を図るとともに、「こだわりの旅」の提案により、ホスピタリティ精神あふれる質の高いオーダーメイド旅行サービスの提供に努めてまいります。また、円安を背景に増加する訪日外国人をターゲットにしたインバウンド業務に着手することで、収益の機会を積極的に取り込んでまいります。
さらに、これまでは旅行業に特化したクラウドソーシング事業※を推進してまいりましたが、今後はこれを旅行以外の分野に拡張し、個人だけでなく法人からも様々な業務を受託する総合型クラウドソーシングのプラットフォーマーとして業容の拡大を目指してまいります。

※ クラウドソーシングとは、不特定の人(クラウド=群衆)に業務委託(ソーシング)するという意味で、特定の人々に作業を委託するアウトソーシングに対比した用語で、矢野経済研究所の試算によれば、2012年度に100億円規模だったクラウドソーシングサービスの流通金額は、2018年度には1,820億円に達することが見込まれ、6年間で約18倍になる成長市場です。
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コンサルティング事業につきましては、株式会社バーサタイルを中核として、引き続き国内外における新たな金融ソリューション、ファンド関連事業、大学生の就職活動における企業調査レポートの活用などリクルート分野の開拓をしてまいります。また、ファンド等の運営を通じて、業界再編や事業分離などに伴う顧客企業の多様な資金ニーズに合わせた資金の提供等の事業にも取り組んでまいります。
広告代理業につきましては、当連結会計年度に株式会社ダイヤモンドエージェンシーが株式取得した販売促進物&ノベルティ制作会社である株式会社シヤンテイとともに、当社グループの既存顧客並びにインターネットを中心とした配信媒体を複合的に活用して、積極的に新規クライアント企業の開拓に努めてまいります。
以上により、2015年12月期の業績見通しにつきましては、売上高15,188百万円、営業利益1,729百万円、経常利益1,683百万円、当期純利益952百万円を計画しております。

研究開発活動株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05457] S1004F4W)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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