データリンクス株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2016年3月期)

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
<売上高>
[システムソリューションサービス事業]
主力とするWebアプリケーション開発業務は、電力やオムニチャネル関連業務の新規ビジネス獲得による販路の拡大を図り、データサイエンス業務は、通信や医療機関などの既存顧客の深耕に努めるとともに、BIツールに対応するダッシュボード製品の開発等を推進するなどの事業運営に取り組んだことにより堅調に推移しました。
[BPOサービス事業]
人材派遣サービスは、不採算案件からの撤退や、派遣スタッフ確保難による売上高の減少が進み、低調に推移しましたが、アウトソーシングサービスにおいて、当期受注した神奈川県警のアウトバウンドサービス及び公衆電話撤去に関わる受託案件などの獲得や、効率的な運営による利益改善に取り組みましたが低調に推移しました。
<売上総利益>
売上総利益は、前事業年度と比較し22.7%増加し、991百万円となりました。
これは、売上高の増加及び売上総利益率の増加によるものであります。
<営業利益>
営業利益は、前事業年度と比較し17.4%増加し、322百万円となりました。
これは、販売管理費及び一般管理費が増加したものの、売上総利益の増加によるものであります。
<経常利益>
経常利益は、前事業年度と比較し17.0%増加し、324百万円となりました。
<当期純利益>
当期純利益は、前事業年度に比べ23.2%増加し、204百万円となりました。

(2)財政状態の分析
(総資産)
総資産は、前事業年度末と比較し123百万円増加し、3,899百万円となりました。
(流動資産)
流動資産は、前事業年度末と比較し、146百万円増加し、3,753百万円となりました。
その主な要因は、現金及び預金108百万円、売掛金16百万円、仕掛品6百万円及び繰延税金資産16百万円が増加したことによります。
(固定資産)
固定資産は、前事業年度末と比較し、22百万円減少し、146百万円となりました。
その主な要因は、投資有価証券2百万円が増加しましたが、建物6百万円、ソフトウェア17百万円及び繰延税金資産1百万円が減少したことによります。
(流動負債)
流動負債は、前事業年度末と比較し、42百万円減少し、973百万円となりました。
その主な要因は、買掛金27百万円、未払費用4百万円、未払法人税等29百万円、預り金1百万円及び賞与引当金52百万円が増加しましたが、未払金24百万円、未払消費税等128百万円及び前受金4百万円が減少したことによります。
(固定負債)
固定負債は、前事業年度末と比較し、3百万円増加し、17百万円となりました。
その主な要因は、役員退職慰労引当金3百万円が増加したことによります。
(純資産)
純資産は、前事業年度末と比較し、161百万円増加し、2,909百万円となりました。
その主な要因は、当期純利益204百万円及び配当金の支払額45百万円によるものであります。


(3)キャッシュ・フローの分析
当事業年度のキャッシュ・フローにつきましては、以下のとおりであります。
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の期末残高は、前事業年度末に比べ108百万円増加し、2,602百万円となりました。
当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況と、主な要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果得られた資金は、170百万円となりました。
収入の主な内訳は、税引前当期純利益324百万円、減価償却費37百万円、賞与引当金の増加52百万円、役員退職慰労引当金の増加3百万円、仕入債務の増加27百万円、未収入金の減少1百万円、預り金の増加1百万円、未払費用の増加4百万円及びその他の増加6百万円であり、支出の主な内訳は、売上債権の増加16百万円、たな卸資産の増加6百万円、未払金の減少23百万円、未払消費税等の減少128百万円、前受金の減少4百万円及び法人税等の支払112百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果使用した資金は、15百万円となりました。
支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出9百万円及び無形固定資産の取得による支出7百万円等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は45百万円となりました。
これは、配当金の支払額45百万円であります。