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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10082GW

有価証券報告書抜粋 株式会社ワコールホールディングス 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績
当社グループでは3ヵ年中期経営計画(平成25~27年度)の最終年度を迎え、引き続き主力事業会社である㈱ワコールを中心に、多様化する国内レディスインナーウェア市場への対応による売上シェアの拡大と、レディスインナーウェア事業以外の体制整備、また海外事業の積極的な展開による成長力・収益力強化に取り組みました。
これらの結果、当社グループの当連結会計年度の連結業績は、国内事業については、主に水着事業を展開する㈱Ai(アイ)の業績が加わったことや、直営店の出店を拡大したことにより、売上は前期を上回りました。海外事業につきましても、円安により売上が嵩上げされ、全体の売上高は前期を上回りました。利益面では、ピーチ・ジョン事業において、前期に計上した減損損失の影響がなくなり、全体の営業利益は前期を大きく上回りました。
・売上高 2,029億17百万円 (前期比 5.8%増)
・営業利益 138億65百万円 (前期比 95.8%増)
・税引前当期純利益 149億57百万円 (前期比 31.9%増)
・当社株主に帰属する当期純利益 111億59百万円 (前期比 32.2%増)
オペレーティング・セグメントの実績を示すと次のとおりであります。
① ワコール事業(国内)
国内事業においては、外部環境の変化に対応できる体制構築を中心に、拡大するインバウンド消費対策や地方・空白エリアでのチャネル横断的な取り組みによって顧客接点の拡大に取り組みました。また、商品面では、ブラジャー着け始め世代やミセス・シニア向け商品の展開拡大に取り組みました。
㈱ワコールのワコールブランド事業本部につきましては、主力アイテムであるブラジャーやシニア向けブランドが順調に推移しました。また、都心部の百貨店チャネルにおけるインバウンド需要は引き続き旺盛で、下期には縁起物の赤の下着が話題となりましたが、事業本部全体の売上は前期並みとなりました。
ウイングブランド事業本部につきましては、ティーン向けブランドの展開店舗が拡大したことや、主力アイテムのブラジャーが定番品を中心に堅調に推移し、事業本部全体の売上は前期並みとなりました。
小売事業本部につきましては、直営店「AMPHI(アンフィ)」では、会員向けの限定イベントや月ごとの様々な販促策が奏功したことと他社ECサイト売上が大幅に増加したことにより売上は順調に推移しました。また、アウトレットモールで展開する「ワコールファクトリーストア」も空港周辺エリアでのインバウンド需要が大きく寄与し、事業本部全体の売上は前期を大きく上回りました。
ウエルネス事業部につきましては、スポーツコンディショニングウェア「CW-X(シーダブリュ-エックス)」は、スポーツチェーン店を主力とした既存チャネルで新規顧客を増やすことができず売上が苦戦しましたが、デイリーユース向けの新商品の展開拡大などもあり、事業部全体の売上は前期並みとなりました。
通信販売事業部につきましては、カタログ販売については、収益性を高めるため掲載品番の集約や主要カタログの発行部数を減らしたこともあり、売上は前期を下回りました。また、ウェブストアについては、スマートフォンからの動員策強化により来訪客数が増加し、前年のサイト閉鎖の影響もなくなったことから好調に推移しましたが、事業部全体の売上は前期を下回りました。
当期に三愛グループから事業譲受しました水着事業と下着直営事業を展開する㈱Aiについては、水着事業は、夏場の天候不順の影響を受け売上計画を下回りました。下着事業も苦戦し、売上計画を下回りました。
以上の結果、主力事業会社ワコールの売上の増加と㈱Aiの売上が新たに加わったことにより、ワコール事業(国内)セグメント全体の売上高は、前期を上回りました。利益面につきましても、㈱ワコールの売上の増加により営業利益は前期を上回りました。
・売上高 1,205億70百万円 (前期比 7.5%増)
・営業利益 88億10百万円 (前期比 4.3%増)
② ワコール事業(海外)
米国ワコールにつきましては、高級品市場でのシェア拡大とともに「b.tempt‘d(ビー・テンプテッド)」ブランドの販売強化による収益改善に取り組みました。売上面では、米国内における百貨店の在庫抑制などもありましたが、主力のワコールブランドが堅調に推移したことやECサイト及び周辺国(カナダ)が好調に推移した結果、全体の売上は前期を上回りました。利益面では、PR費は抑制したものの人件費増により販管費が増加し、現地通貨ベースでは前期を下回りましたが、邦貨換算ベースでは前期を上回りました。
ワコールヨーロッパにつきましては、欧州・豪州におけるワコールブランドの認知促進と売上拡大に取り組みました。売上面では、英国は前期並みに推移し、米国や豪州では順調に推移しました。しかし、ユーロ圏では、不安定な政治・経済状況下で消費意欲が回復せず、フランスを中心に苦戦したことに加え、「Huit(ユイット)」ブランドの不振も重なり、前期を大幅に下回りました。その結果、全体の売上は現地通貨ベースでは前期を下回ったものの、邦貨換算ベースでは前期並みとなりました。利益面では、売上の減少とドル高により仕入れ原価が上昇したことなどから、営業利益は前期を大きく下回りました。
中国ワコールにつきましては、中間層市場向けブランドの拡大や収益体制の確立に取り組みました。売上面では、上期(1~6月)は好調に推移しました。景気の減速感が強まった下期(7~12月)は中間層向けブランド「LA ROSABELLE(ラ・ロッサベル)」の出店を抑制したことや11月の他社ECサイトイベントが計画未達に終わったこともあり売上の伸びが鈍化しましたが、全体の売上は前期を上回りました。利益面では、売上の増加に伴い営業利益が前期を大きく上回りました。
以上の結果、ワコール事業(海外)セグメント全体の売上高は前期を上回りましたが、営業利益は前期を下回りました。
・売上高 518億69百万円 (前期比 7.8%増)
・営業利益 44億33百万円 (前期比 7.2%減)
③ ピーチ・ジョン事業
㈱ピーチ・ジョンにつきましては、3ブランド体制による既存顧客接点維持と出店による新規顧客との接点拡大に努めました。主力の通信販売については、ECサイトへの集客が減少し、前期を大きく下回りましたが、国内直営店の売上は、週替わりのMD展開による鮮度維持に加え、インバウンド需要も寄与し、前期を大きく上回りました。また、海外事業につきましては、香港は店頭売上が苦戦しましたが、中国では、他社ECサイトでの大幅な売上拡大が不採算店舗撤退による売上の減少をカバーし前期を大きく上回りました。
以上の結果、ピーチ・ジョン事業セグメント全体の売上高は、前期を下回りました。利益面では、価格設定の見直しやセールの抑制による売上利益の改善、中国事業の営業損失の減少と併せて、前期計上した減損損失の影響がなくなった結果、営業損失から大きく改善しました。
・売上高 111億90百万円 (前期比 3.8%減)
・営業利益 2億58百万円 (前期は営業損失62億96百万円)
④ その他
その他セグメントにおいては安定した収益構造の確立や経営基盤の強化に取り組みました。
㈱ルシアンにつきましては、新販路開拓や生産基盤の整備に取り組みました。主力のインナーウェアを展開するインナー事業部は、大手得意先向けの商品が好調に推移しましたが、アパレル事業部が苦戦し、ルシアン全体の売上は前期を下回りました。利益面については、原材料費の削減や納入価格の見直しにより前期からは改善したものの営業損失となりました。
㈱七彩につきましては、レンタル事業の維持拡大及び、工事事業の新規獲得による売上拡大に取り組みました。レンタル事業については前期を下回り、工事事業についても新規の商業施設やアパレルブランドからの注文を受けましたが、前年の大型案件がなく前期を下回りました。物販事業については、工事受注に伴う什器納品が拡大し、前期を大きく上回りました。その結果、全体の売上は前期を上回りました。利益面については、売上の増加により前期を大きく上回りました。
以上の結果、その他セグメント全体の売上高は前期を下回りましたが、営業利益は前期を大きく上回りました。
・売上高 192億88百万円 (前期比 2.7%減)
・営業利益 3億64百万円 (前期比 130.4%増)
地域別セグメントの実績を示すと次のとおりであります。
① 日本
㈱ワコールにつきましては、消費税増税後の節約志向が続くなか、一部都心部の百貨店チャネルや空港周辺のアウトレットなどのインバウンド需要が引き続き旺盛だったことと、直営店舗の出店拡大が寄与したことにより、売上は前期を上回りました。利益面でも、原価上昇の抑制に努めたことと売上の増加により、営業利益は前期を上回りました。
当期に三愛グループから事業譲受しました水着事業と下着直営事業を展開する㈱Aiについては、夏場の天候不順なども影響し、計画を下回りました。
㈱ピーチ・ジョンにつきましては、国内直営店は、インバウンド需要も寄与し好調に推移しましたが、主力の通信販売では、ECサイトへの集客が減少したことから売上が減少しました。その結果、全体の売上は前期を下回りました。利益面では、価格設定の見直しやセールの抑制による売上利益の改善と、前期計上した減損損失の影響がなくなったことにより、営業損失から大きく改善しました。
㈱ルシアンにつきましては、主力のインナー事業部は好調に推移しましたが、アパレル事業部が苦戦し、全体の売上は前期を下回りました。利益面では、原価改善に取り組みましたが円安による仕入原価の上昇を吸収できず営業損失となりました。
㈱七彩につきましては、新規取引による物販事業が大きく拡大したことにより、全体の売上は前期を上回りました。利益面では、売上の増加により前期を上回りました。
これらの結果、売上高は1,506億73百万円で、前期に比し5.2%の増加となりました。
② アジア・オセアニア
中国事業につきましては、上期(1~6月)は、順調に推移しましたが、景気減速感が強まった下期(7~12月)は、中間層向けブランド「LA ROSABELLE」の出店を抑制したことや他社ECサイトイベントが計画未達に終わったこともあり売上の伸び率が鈍化しましたが、全体の売上は前期を上回りました。利益面では、売上の増加と不採算店舗の閉鎖により、営業利益は前期を大きく上回りました。
㈱ピーチ・ジョンの海外直営店は、香港での店頭売上が苦戦しましたが、中国では不採算店舗を撤退し、他社ECサイトに売上を集中させたことにより前期を上回りました。
これらの結果、売上高は179億6百万円で、前期に比し10.1%の増加となりました。
③ 欧米
米国ワコールは、主力のワコールブランドが堅調に推移したことや、ECサイトや周辺国(カナダ)が好調に推移した結果、全体の売上は前期を上回りました。また、利益面では、人件費増により販管費が増加した結果、営業利益は、現地通貨ベースでは前期を下回りましたが、邦貨換算ベースでは前期を上回りました。
ワコールヨーロッパは、売上面では英国は前期並みに推移し、米国や豪州では順調に推移しましたが、ユーロ圏、特にフランスを中心に苦戦しました。加えて「Huit」ブランドの不振も重なった結果、全体の売上は、現地通貨ベースでは前期を下回りましたが、邦貨換算ベースでは前期並みとなりました。また、利益面では、売上の減少とドル高により仕入原価が上昇したことなどから、営業利益は前期を大きく下回りました。
これらの結果、売上高は343億38百万円で、前期に比し6.5%の増加となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比し43億51百万円減少し、340億59百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、当期純利益114億72百万円に減価償却費や繰延税額などによる調整を加えた金額に対して、資産及び負債の増減などによる調整を行った結果、126億35百万円の収入(前期に比し17億2百万円の収入減)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得や事業譲受による取得などにより、114億7百万円の支出(前期は1億64百万円の収入)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払などにより、45億47百万円の支出(前期に比し38億44百万円の支出減)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00590] S10082GW)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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