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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100R1ZC (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 大建工業株式会社 研究開発活動 (2023年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

長期ビジョン『GP25』のもと、“エコ”と“空間の質的向上”への取り組みを通して、SDGs(持続的な開発目標)の達成にむけた社会課題の解決に貢献する研究開発を進めるとともに、将来の国内新設住宅着工に影響されない市場・分野に向けて、その土台となる技術の開発を進めております。
具体的には、当社保有技術の強みを活かし、循環利用可能な木材・木質材料を広く、多く利用するための技術開発や、住宅での快適性、安全性を追求しながらも生活のエネルギー消費を抑える技術開発、ユーザー目線でデザインを発想し、「くらしの価値(美しさ、使いやすさ、心地よさ)」を創造する製品開発を進め、住宅リフォーム市場、公共・商業建築分野や建築以外の市場・分野向けの新提案へとつなげております。
研究開発活動に直接携わる研究開発員は134名で、支出した研究開発費の総額は1,717百万円であります。なお、当社グループの研究開発活動は、主に素材事業と建材事業で実施しておりますが、研究開発内容は事業分野を跨り相互に関連していることから、研究開発員の人員数及び研究開発費については、セグメントに関連付けて記載しておりません。

(素材事業)
重点市場である公共・商業建築分野で販売実績を拡大してきた「グラビオルーバー」シリーズに、金属工事や軒天工事に適したボルト固定式とクリップ固定式の2つの施工方法を追加いたしました。現場加工が可能な従来の直付式に加え、固定方法を簡略化したボルト固定式とクリップ固定式を追加することにより、幅広い業種での施工を可能とし、提案の幅が広がりました。今後も幅広いグレード、豊富なラインアップ、多彩な機能、さらには優れた施工性を強みとして、お客様のニーズに応じたご提案を進めてまいります。

(建材事業)
様々な建築音響製品の開発・製造・販売を手掛ける「音響事業」が今年度で40周年を迎えました。音響事業のさらなる拡大に向け、WEBサイト内の新規コンテンツとして、暮らしにおける様々な”音”に関するお悩みを40のテーマに分類して当社製品を使った解決策を提案する「40の音物語」や、新たな防音プランとして、多目的な用途に使える簡易防音室の「サウンドマルチルーム」など、積極的なプロモーションを展開いたしました。また、新製品として、室内の反響音を低減できる音響調整部材の「サウンドトロン」、音漏れを配慮した「防音ドアWタイプ[G35]片開き/[G30]片開」、当社初となる吊戸機構の「音配慮吊戸・片引」を発売いたしました。さらに、公共・商業建築分野では「point0」を活用した共創活動を継続しており、「音環境改善」として、他社との共創によりオーダーメイドで自由なデザインが可能となった「OFF TONE マグネットパネルN インクジェット特注対応」の発売や、欄間オープン会議室での音環境改善ソリューションの構築に向けた検証を行っております。また「内装木質化」では、内装ドアの提案として同柄の不燃壁材をドア周りにコーディネートし意匠性を高める「Wall&Door」を開始しました。
今後も、建築音響製品の開発・提案などを通して、幅広いお客様のご要望にお応えし、より多くの方が快適に過ごせる空間の普及に貢献してまいります。

(エンジニアリング事業)
様々な空間の快適性向上に向け、室内の空気質や温熱環境などの基礎研究に取り組む当社は、近年、ふく射の力で空調を行う冷暖房システム「ユカリラ」の提案を積極的に行い、「ユカリラ」のバリエーション拡充として、省施工化を実現した「ユカリラYHPタイプ」と、コンクリート土間への施工を可能とした「ユカリラYRCタイプ」を発売いたしました。これら2タイプの追加により、特性の異なる全3タイプをラインアップすることで提案力の強化を図り、誰もが健康で心地よく過ごせる環境づくりを目指してまいります。


(その他の活動)
オープンイノベーションによる研究開発の促進にも積極的に取り組んでおり、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した助成事業 「炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー(CNF)関連技術開発」 において、利昌工業㈱を共同提案者として「CNFを利用した住宅・非住宅用内装建材の開発」を提案し、2020年度より検証を進めています。最終年度の成果として、建材業界初のCNFを使用した複合フローリングの試作品を作製し、㈱スギノマシンの労働組合事務所にて施工テストを開始いたしました。助成事業終了後も継続してCNFの実用化検討及びオープンイノベーションを活用した新しい価値を持つ製品の創出を継続してまいります。
また、「社内ベンチャー制度」を活用した第一号の新規事業案件として、ビルの屋上などで手軽に野菜が栽培できる菜園システム「みんなのエコ菜園」を正式に事業化することが決定いたしました。「みんなのエコ菜園」は、ビルの屋上やマンション・オフィスの共用部など、未活用のオープンスペースへ簡単に導入できる菜園システムで、野菜等を育てる培地には、手が汚れにくく、燃えるゴミとして手軽に廃棄でき、軽量さによって建物の耐荷重内での設計がしやすい当社の木質培地「グロウアース」を使用しております。本システムを普及させることで、「都市部で手軽に植物を育てる」という”コト”提案を通して、人が集まり、緑あふれる開放的なコミュニケーションが図れるスペースの創出を目指します。今後も、国産材活用の推進や循環型社会の形成に貢献する取り組みとして、本菜園事業をはじめとする、様々な社会課題解決に向けた事業展開を進めてまいります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00619] S100R1ZC)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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