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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10081PI

有価証券報告書抜粋 日本パーカライジング株式会社 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績

当連結会計年度(2015年4月1日から2016年3月31日まで)における世界経済は、米国においては緩やかながら景気回復が継続し、欧州についても景気の持ち直しがみられましたが、中国をはじめとするアジア新興国では、景気減速が継続するなど厳しい状況で推移いたしました。また、国内経済は、日銀による金融政策などにより緩やかな回復基調で推移しておりましたが、年明け以降の急激な円高や海外景気の下振れ懸念などで景気回復は足踏み状態となり、予断を許さない状況が続いております。
当社グループを取り巻く事業環境は、主要な供給先であります自動車業界では、米国での自動車生産は堅調に推移しましたが、国内では依然厳しい状況で推移しております。もう一つの柱である鉄鋼業界も、中国の供給過剰は依然継続しており、同様に厳しい状況で推移しております。
このような状況において当社グループでは、ユーザーニーズであります高品質、低コストに繋がる高付加価値技術の提供に努めるとともに、海外需要を着実に捉えるため、北米、メキシコ、中国、タイなどを中心に生産設備の増強を図ってまいりました。さらには将来の市場優位性を確保するべく、さらなる新技術の創出を目指し基礎研究を強化するなど、研究開発活動にも注力しております。
この結果、当連結会計年度の連結業績は次のとおりとなりました。
売上高は109,063百万円と前期比6,549百万円(6.4%)の増収となり、前連結会計年度(以下、前期)に引き続き1千億円を越えるとともに、過去最高の売上高を達成いたしました。国内では金属表面処理剤の販売は伸び悩みましたが、海外では為替の影響もあり全ての事業が増収で推移いたしました。事業の種類別セグメント毎の売上高は、前期に比べ薬品事業が0.9%、装置事業が7.8%、加工事業が8.6%、その他が58.8%の増収となりました。所在地別セグメント毎の売上高は、国内が1.2%、アジア地域が13.6%、欧米地域が20.3%とそれぞれ増収となりました。この結果、総売上高に占める海外売上高は45.7%と前期比1.9ポイント増加いたしました。
営業利益は15,766百万円と前期比915百万円(6.2%)の増益となり、過去最高益となりました。売上総利益は40,436百万円と前期比2,701百万円(7.2%)の増益となりましたが、販売費及び一般管理費は24,669百万円と前期比1,785百万円(7.8%)の増加となりました。その内訳は人件費が7.5%、経費が8.2%それぞれ増加いたしました。
経常利益は17,921百万円と前期比468百万円(2.7%)の増益となりました。営業外収益から費用を差し引いた営業外の収支は、前期の為替差益から為替差損に転じたことなどにより、2,154百万円の収入と前期比△447百万円(△17.2%)の減少となりました。この結果、総資産経常利益率(ROA)は9.5%と前期比△0.4ポイント減少いたしました。
親会社株主に帰属する当期純利益は10,320百万円と前期比345百万円(3.5%)の増益となり、過去最高益となりました。1株当たりの純利益は83.24円と2.79円(3.5%)増加いたしました。この結果、当期の自己資本利益率(ROE)は8.9%と前期比△0.5ポイント減少いたしました。


セグメントの業績は、次のとおりであります。

①薬品事業

外部顧客に対する売上高は43,741百万円と前期比369百万円(0.9%)の増収となり、営業利益は8,529百万円と△52百万円(△0.6%)の減益となりました。当事業部門は、金属などの表面に耐食性、耐摩耗性、潤滑性など機能性向上を目的とする表面改質を施し、素材の付加価値を高める薬剤などを中心に製造・販売しております。国内では低調に推移し減収となりましたが、海外では円安の影響もあり中国、インドなどの売上拡大に伴い比較的堅調に推移いたしました。収益面では、アジア地域での人件費増加等の影響により減益で推移いたしました。

②装置事業

外部顧客に対する売上高は22,430百万円と前期比1,626百万円(7.8%)の増収となり、営業利益は1,403百万円と353百万円(33.7%)の増益となりました。当事業部門は、輸送機器業界を中心に前処理設備及び塗装設備や粉体塗装設備などを製造・販売しております。国内では減収で推移しましたが、中国、インドネシアでは大型の設備物件が検収され、売上高は過去最高を記録するとともに、営業利益も増益となりました。

③加工事業

外部顧客に対する売上高は38,923百万円と前期比3,084百万円(8.6%)の増収となり、営業利益は6,977百万円と1,043百万円(17.6%)の増益となりました。当事業部門は、熱処理加工、防錆加工、めっき処理などの表面処理の加工サービスを提供しております。熱処理加工事業については、海外では中国で自動車部品向けの熱処理加工の売上高が大幅な増収となり、米国、ベトナムでも堅調に推移いたしましたが、インドネシアでは自動車生産の減産から厳しい状況が続きました。国内では、熱処理事業が自動車部品の海外シフトの影響により低調に推移いたしましたが、防錆加工事業については、比較的堅調に推移いたしました。

④その他

外部顧客に対する売上高は3,968百万円と前期比1,469百万円(58.8%)の増収となり、営業利益は269百万円と65百万円(32.4%)の増益となりました。当事業部門は、ビルメンテナンス事業、運送事業、太陽光発電事業などを営んでおります。ビルメンテナンス事業が堅調に推移するとともに、ボルト製品の製造・販売を営む連結子会社1社が加わり増収増益となりました。


(2) キャッシュ・フローの状況の分析

営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ6,365百万円収入が増加し19,034百万円の収入となりました。税金等調整前当期純利益は17,900百万円であり、主な調整は減価償却費4,633百万円、たな卸資産の減少額1,109百万円、利息及び配当金の受取額1,113百万円、持分法による投資利益△1,012百万円及び法人税等の支払額△4,836百万円であります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ526百万円支出が増加し9,391百万円の支出となりました。主な支出は、有形固定資産の取得による支出が9,730百万円であります
財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ359百万円支出が増加し1,747百万円の支出となりました。収入の主な内訳は、長期及び短期借入による収入が純額で1,505百万円、主な支出は、配当金の支払額1,892百万円であります。
当連結会計年度では、現金及び現金同等物に係る換算差額により1,537百万円減少しております。
以上の結果、現金及び現金同等物は、期首に比べ6,359百万円増加し、38,519百万円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00898] S10081PI)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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