有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100W63T (EDINETへの外部リンク)
住友ファーマ株式会社 研究開発活動 (2025年3月期)
次世代の成長の種を確保し、継続的な研究開発を進めると同時に、研究開発費用を圧縮するため、開発プログラムの選択と集中を行い、上市が近いがん領域の2品目および再生・細胞医薬に注力しました。また、遂行能力の向上を目指し、2024年12月にリサーチディビジョン、開発本部および技術研究本部を統合してR&D本部を発足させました。
当連結会計年度における主な開発の進捗状況は、次のとおりです。
(1) 精神神経領域
① 他家iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞(開発コード:CT1-DAP001/DSP-1083)
日本において、京都大学医学部附属病院が非凍結細胞(CT1-DAP001)を用いて実施した医師主導治験のデータを基に、2025年度のパーキンソン病を適応症とした承認申請に向けた準備を進めました。
米国において、カリフォルニア大学サンディエゴ校が非凍結細胞(CT1-DAP001)を用いたパーキンソン病治療に関するフェーズ1/2試験(医師主導治験)を推進しました。
また、米国において、凍結細胞(DSP-1083)を用いたパーキンソン病治療に関するフェーズ1/2試験(企業治験)を推進しました。
② 他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞(開発コード:HLCR011)
日本において、網膜色素上皮裂孔を対象としたフェーズ1/2試験を推進しました。
③ 他家iPS細胞由来網膜シート(立体網膜)(開発コード:DSP-3077)
米国において、網膜色素変性治療に関するフェーズ1/2試験を開始しました。
(2) がん領域
① enzomenib(開発コード:DSP-5336)
米国および日本において、急性白血病を対象としたフェーズ1/2試験を推進しました。
② nuvisertib(開発コード:TP-3654)
米国および日本において、骨髄線維症を対象としたフェーズ1/2試験を推進しました。
③ SMP-3124
米国および日本において、固形がんを対象としたフェーズ1/2試験を開始しました。
(3) その他領域
①「オブジェムサ」(一般名:ビベグロン)
欧州において、提携先が過活動膀胱を適応症とした承認を2024年6月に取得しました。
②「ジェムテサ」(一般名:ビベグロン)
米国において、前立腺肥大症を伴う過活動膀胱に対する適応追加承認を2024年12月に取得しました。
中国において、過活動膀胱を対象としたフェーズ3試験を実施していましたが、期待した結果が得られなかったため、当社における開発を中止しました。
③ ユニバーサルインフルエンザワクチン(開発コード: fH1/DSP-0546LP)
ベルギーにおいて、当社が開発したTLR7アジュバント(免疫強化剤)を添加して作製した新規のユニバーサルインフルエンザワクチンのフェーズ1試験を開始しました。
このような研究開発活動の結果、当連結会計年度の研究開発費の総額は、499億円(前連結会計年度比55.7%減)となりました。なお、当該金額は、当連結会計年度に計上した事業構造改善費用14億円を含んでいることから、これを除いたコアベースの研究開発費は、485億円(前連結会計年度比46.7%減)となりました。また、当社グループは、研究開発費をグローバルに管理しているため、セグメントに配分していません。
当社グループにおける開発状況は、以下のとおりです。
1.精神神経領域 | (2025年5月13日現在) | |||
製品名/一般名/コード名 | 予定適応症 | 地域 | 開発段階 | |
低分子 | ラツーダ/ルラシドン塩酸塩 | (新用法:小児)統合失調症 | 日本 | フェーズ3 |
DSP-0038 | アルツハイマー病に伴う精神病症状 | 米国 | フェーズ1 | |
DSP-0187 | ナルコレプシー | 日本 | フェーズ1 | |
DSP-3456 | 治療抵抗性うつ | 米国 | フェーズ1 | |
DSP-0378 | 進行性ミオクローヌスてんかん、発達性てんかん性脳症 | 日本 | フェーズ1 | |
DSP-2342 | 未定 | 米国 | フェーズ1 | |
再生・細胞医薬 (株式会社RACTHE RAとの連 携) | CT1-DAP001/DSP-1083 (他家iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞) | パーキンソン病 | 日本 | 申請準備中 |
米国 | フェーズ1/2 (医師主導治験) | |||
フェーズ1/2 (企業治験) | ||||
HLCR011 (他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞) | 網膜色素上皮裂孔(RPE tear) | 日本 | フェーズ1/2 | |
DSP-3077 (他家iPS細胞由来網膜シート) | 網膜色素変性 | 米国 | フェーズ1/2 |
2.がん領域 | (2025年5月13日現在) | ||
製品名/一般名/コード名 | 予定適応症 | 地域 | 開発段階 |
enzomenib/DSP-5336 | 急性骨髄性白血病 | 米国・日本 | フェーズ2 |
nuvisertib/TP-3654 | 骨髄線維症 | 米国・日本 | フェーズ1/2 |
DSP-0390 | 膠芽腫 | 米国・日本 | フェーズ1 |
SMP-3124 | 固形がん | 米国・日本 | フェーズ1/2 |
3.その他の領域 | (2025年5月13日現在) | ||
製品名/一般名/コード名 | 予定適応症 | 地域 | 開発段階 |
KSP-1007 | 複雑性尿路感染症、複雑性腹腔内感染症、人工呼吸器関連肺炎を含む院内肺炎 | 米国・日本 | フェーズ1 |
fH1/DSP-0546LP | インフルエンザ | 欧州 | フェーズ1 |
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00922] S100W63T)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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