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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100W17I (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 第一三共株式会社 研究開発活動 (2025年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループは、5つのDXd ADCの製品価値最大化を目指してリソースを集中投入するとともに、持続的成長の実現に向けてSOC(注1)を変革する製品群(Next Wave)の創薬を目指す「5DXd ADCs and Next Wave」戦略のもと、グローバル臨床開発の加速化にも注力して研究開発に取り組んでおります。
中長期的には、がんに加え、当社のサイエンス&テクノロジーの優位性を活かして様々な疾患に対する治療薬創製を目指し、新規モダリティ(注2)の技術研究等を通じた創薬力の強化に取り組んでおります。
(注)1.Standard of Careの略。現在の医学では最善とされ、広く用いられている治療法。
2.モダリティとは低分子薬、抗体医薬、ADC、核酸医薬、遺伝子治療等の治療手段のこと。

当連結会計年度の研究開発費(IFRSベース)は、4,360億円(前連結会計年度比19.4%増)となり、売上収益に対する研究開発費の比率は、23.1%となりました。

(1) 5DXd ADCs
当連結会計年度における5DXd ADCsの臨床開発の状況は次のとおりであります。
トラスツズマブ デルクステカン及びダトポタマブ デルクステカンは、アストラゼネカと共同開発しております。また、パトリツマブ デルクステカン、イフィナタマブ デルクステカン(DS-7300)、DS-6000については、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA(以下「米国メルク」)と共同開発しております。

① トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd/DS-8201:抗HER2 ADC、製品名:エンハーツ)
当連結会計年度における主な進捗は次のとおりであります。
・2024年4月、HER2陽性(IHC3+)固形がん2次治療以降を対象とした米国における承認を取得いたしました
・2024年4月、ホルモン受容体陽性かつHER2低発現の化学療法未治療の乳がんを対象としたフェーズ3試験(試験名:DESTINY-Breast06)の結果概要を発表いたしました
・2024年6月、米国臨床腫瘍学会(ASCO)においてDESTINY-Breast06試験の主要解析データを発表いたしました
・2024年6月、ASCOにおいてHER2陽性乳がんを対象とした単剤療法及び併用療法を評価するフェーズ1b/2試験(試験名:DESTINY-Breast07)のうち、1次治療における単剤療法及びペルツズマブとの併用コホートの最新データを発表いたしました
・2024年8月、HER2陽性の胃又は胃食道接合部腺がんの3次治療以降を対象とした中国における承認を取得いたしました
・2024年8月、化学療法未治療のホルモン受容体陽性かつHER2低発現又はHER2超低発現の乳がんを対象とした欧州における承認申請の受理及び米国食品医薬品局(FDA)からの画期的治療薬指定(注3)を獲得いたしました
・2024年9月、世界肺がん学会(WCLC)においてHER2陽性の非扁平上皮非小細胞肺がんを対象としたフェーズ1b試験(試験名:DESTINY-Lung03)のうち、2次治療以降を対象とした単剤療法コホートの初のデータを発表いたしました
・2024年9月、ESMOにおいて脳転移を伴う又は伴わないHER2陽性乳がんを対象としたフェーズ3b/4試験(試験名:DESTINY-Breast12)のデータを発表いたしました
・2024年10月、化学療法未治療のHER2低発現又はHER2超低発現の乳がんを対象とした米国における承認申請の受理及び優先審査(注4)の指定獲得並びに日本における承認申請が受理されました
・2024年10月、全身治療歴のあるHER2遺伝子変異を有する非小細胞肺がんを対象とした中国における承認を取得いたしました
・2025年1月、化学療法未治療のホルモン受容体陽性かつ、HER2低発現又はHER2超低発現の乳がんを対象とした米国における承認を取得いたしました
・2025年2月、化学療法未治療のホルモン受容体陽性かつ、HER2低発現又はHER2超低発現の乳がんを対象とした欧州医薬品庁(EMA)の欧州医薬品委員会(CHMP)による承認の勧告を受領いたしました
・2025年3月、HER2陽性胃がんの2次治療を対象としたフェーズ3試験(試験名:DESTINY-Gastric04)の中間解析において主要評価項目を達成いたしました
・2025年3月、HER2陽性胃がんの1次治療を対象としたフルオロピリミジン及びペムブロリズマブとの3剤併用療法のフェーズ3試験(試験名:DESTINY-Gastric05)を開始いたしました
・2025年3月、化学療法未治療のホルモン受容体陽性かつ、HER2低発現又はHER2超低発現の乳がんを対象とした欧州における承認を取得いたしました
(注)3.重篤な疾患を対象に、既存の治療薬よりも高い治療効果を示す可能性のある薬剤の開発と審査を促進し、患者により早く新薬を届けるために定められた制度。
4.米国において、治療上重要な進歩をもたらす薬剤や、現在適切な治療法がない疾患への治療法を提供する薬剤に対して指定され、通常審査期間(10ヶ月目標)に比べ審査期間の短縮(6ヶ月目標)が見込まれます。

② ダトポタマブ デルクステカン(Dato-DXd/DS-1062:抗TROP2 ADC、製品名:ダトロウェイ)
当連結会計年度における主な進捗は次のとおりであります。
・2024年4月、ホルモン受容体陽性かつHER2低発現又は陰性の乳がんの2次治療以降を対象とした米国における承認申請が受理されました
・2024年5月、非小細胞肺がんの2次治療以降を対象としたフェーズ3試験(試験名:TROPION-Lung01)における全生存期間(OS)に関する主要解析結果概要を発表いたしました
・2024年5月、非扁平上皮非小細胞肺がんの1次治療を対象としたRilvegostomig(AZD2936)との併用療法のフェーズ3試験(試験名:TROPION-Lung10)を開始いたしました
・2024年5月、EGFR変異を有する非小細胞肺がんの1次治療を対象としたオシメルチニブとの併用療法のフェーズ3試験(試験名:TROPION-Lung14)を開始いたしました
・2024年6月、ASCOにおいて非小細胞肺がんを対象とした免疫チェックポイント阻害剤との併用療法のフェーズ1b試験(試験名:TROPION-Lung02)のうち、1次治療を対象としたサブグループ解析の最新データを発表いたしました
・2024年9月、WCLCにおいて非小細胞肺がんの2次治療以降を対象としたフェーズ3試験(試験名:TROPION-Lung01)のOSの最終解析結果、及び同試験におけるTROP2-QCS(注5)バイオマーカーに基づく無増悪生存期間(PFS)解析データを発表いたしました
・2024年9月、WCLCにおいて非小細胞肺がんの術前・術後薬物療法を対象としたフェーズ2試験(試験名:NeoCOAST-2)のデータを発表いたしました
・2024年9月、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)において複数の固形がんを対象としたフェーズ2試験(試験名:TROPION-PanTumor03)のうち、子宮内膜がん及び卵巣がんに関する初のデータを発表いたしました
・2024年9月、ホルモン受容体陽性かつHER2低発現又は陰性の乳がんの2次治療以降を対象としたフェーズ3試験(試験名:TROPION-Breast01)におけるOSの最終解析結果概要を発表いたしました
・2024年10月、オシメルチニブによる前治療歴のあるEGFR変異を有する非扁平上皮非小細胞肺がんを対象として単剤療法及びオシメルチニブとの併用療法を評価するフェーズ3試験(試験名:TROPION-Lung15)を開始いたしました
・2024年11月、米国においてEGFR変異を有する、前治療歴(EGFR標的療法を含む)のある非小細胞肺がんを対象として承認申請し、非扁平上皮非小細胞肺がんに係る2次/3次治療を対象とした承認申請を自主的に取り下げいたしました
・2024年12月、欧州臨床腫瘍学会アジア大会(ESMO Asia)においてEGFR変異を有する非小細胞肺がんを対象とした臨床試験プール解析結果を発表いたしました
・2024年12月、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤とプラチナ製剤ベースの化学療法との併用療法による治療中又は治療後に病勢進行したEGFR変異を有する非小細胞肺がんを対象としたFDAからの画期的治療薬指定を獲得いたしました
・2024年12月、EMAにおける非扁平上皮非小細胞肺がんに係る2次/3次治療を対象とした承認申請を自主的に取り下げいたしました
・2024年12月、化学療法歴のあるホルモン受容体陽性かつHER2陰性の乳がんを対象とした日本における承認を取得いたしました
・2025年1月、EGFR変異を有する前治療歴(EGFR標的療法を含む)のある非小細胞肺がんを対象とした米国における承認申請が受理されました
・2025年1月、内分泌療法及び化学療法歴のあるホルモン受容体陽性かつHER2陰性(IHC 0, IHC 1+ 又は IHC 2+/ISH-)の乳がんを対象とした米国における承認を取得いたしました
・2025年1月、早期非小細胞肺がんを対象とした術後補助療法におけるrilvegostomigとの併用療法のフェーズ3試験(試験名:TROPION-Lung12)を開始いたしました
・2025年1月、ホルモン受容体陽性かつHER2陰性(IHC 0, IHC 1+ 又は IHC2+/ISH-)の乳がんの2次/3次治療を対象としたEMAのCHMPによる承認の勧告を受領いたしました
(注)5.患者の組織サンプルのデジタル画像を解析し、画像内の全てのがん細胞の表面及び内部に発現するTROP2のような標的タンパク質を正確に定量化するアストラゼネカが開発した新しい計算病理学的プラットフォーム
③ パトリツマブ デルクステカン(HER3-DXd/U3-1402:抗HER3 ADC)
当連結会計年度における主な進捗は次のとおりであります。
・2024年6月、EGFR変異を有する非小細胞肺がんの3次治療を対象としたフェーズ2試験(試験名:HERTHENA-Lung01)に基づく米国における承認申請について、米国食品医薬品局(FDA)からの審査完了報告通知を受領いたしました
・2024年9月、EGFR変異を有する非小細胞肺がんの2次治療を対象としたフェーズ3試験(試験名:HERTHENA-Lung02)において主要評価項目を達成いたしました

④ イフィナタマブ デルクステカン(I-DXd/DS-7300:抗B7-H3 ADC)
当連結会計年度における主な進捗は次のとおりであります。
・2024年5月、固形がんの2次治療以降を対象としたフェーズ2試験(試験名:IDeate-PanTumor02)を開始いたしました
・2024年8月、進展型小細胞肺がんの2次治療を対象としたフェーズ3試験(試験名:IDeate-Lung02)を開始いたしました
・2024年9月、WCLCにおいて進展型小細胞肺がんの2次治療以降を対象としたフェーズ2試験(試験名:IDeate-Lung01)の中間解析データを発表いたしました
・2024年12月、小細胞肺がんを対象とした厚生労働省からの希少疾病用医薬品(注6)の指定獲得
(注)6.日本国内における患者数が5万人未満であり、医療上特にその必要性が高いもの等の条件に合致するものとして、開発の支援・促進を目的として指定される制度

⑤ DS-6000(抗CDH63 ADC)
当連結会計年度における主な進捗は次のとおりであります。
・2024年4月、プラチナ抵抗性卵巣がんを対象としたフェーズ2/3試験(試験名:REJOICE-Ovarian01)を開始いたしました
・2025年2月、卵巣がんを対象としたEMAからの希少疾病用医薬品(注7)の指定を獲得いたしました
・2025年3月、白金系抗悪性腫瘍剤抵抗性の卵巣がんを対象とした厚生労働省からの希少疾病用医薬品の指定を獲得いたしました
(注)7.生命を脅かす又は慢性衰弱的な疾病の治療、予防又は診断を目的とし、EU内での対象患者数1万人当たり5人以下の条件等に合致するものとして助成金交付等の優遇措置を受けることができる制度

(2) Next Wave
当連結会計年度におけるNext Waveの臨床開発の主な進捗は次のとおりであります。
・2024年4月、DS-5670(COVID-19 mRNAワクチン、日本製品名:ダイチロナ)の5歳から11歳を対象とした日本における承認申請が受理されました
・2024年6月、DS-5670の12歳以上を対象とした2024年度の厚生労働省選定株対応ワクチンとして日本における一部変更承認申請が受理されました
・2024年6月、開発中の2つのmRNAワクチン(パンデミック時のインフルエンザmRNAワクチン、季節性インフルエンザと新型コロナの混合mRNAワクチン)について、厚生労働省の「ワクチン大規模臨床試験等事業」に採択されました
・2024年6月、バレメトスタット(DS-3201:EZH1/2阻害剤、日本製品名:エザルミア)の再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)を対象とした日本における承認を取得いたしました
・2024年6月、ミロガバリン(DS-5565:α2δリガンド、製品名:タリージェ)の糖尿病性末梢神経障害性疼痛を対象とした中国における承認を取得いたしました
・2024年8月、米国メルクが開発中のMK-6070(DS3280:DLL3を標的とした三重特異性のT細胞エンゲージャー)を同社とのDXd ADC3製品の戦略的提携契約に追加し、共同開発を開始いたしました
・2024年9月、ESMOにおいてDS-9606(二つ目の当社独自のADC技術プラットフォームから創製されたピロロベンゾジアゼピン(PBD)をペイロードとする抗CLDN6 ADC)の進行性固形がんを対象としたフェーズ1試験の用量漸増パートにおける初のデータを発表いたしました
・2024年12月、キザルチニブ(AC220:FLT3阻害剤、製品名:ヴァンフリタ)のFLT3-ITD変異陰性の急性骨髄性白血病における1次治療を対象としたフェーズ3試験(試験名:QuANTUM-Wild)を開始いたしました
・2025年1月、キザルチニブのFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病の1次治療を対象とした中国における承認申請が受理されました
・2025年2月、エドキサバン(FXa阻害剤、日本製品名:リクシアナ)の慢性血栓塞栓性肺高血圧症における血栓・塞栓形成の抑制を対象とした日本における承認を取得いたしました
・2025年3月、DS-5670の5歳から11歳を対象とした日本における承認を取得いたしました

事業等のリスク株式の総数等


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