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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100O939 (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 セメダイン株式会社 研究開発活動 (2022年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

新型コロナウイルスの影響が続く中、オンラインでの打合せや学会参加により情報収集を積極的に行うとともに、感染対策を行いながら対面での打合せを実施し開発活動を推進してまいりました。
災害対策、カーボンニュートラル(エネルギー革命)、AI、IoTなど社会的課題および新たな産業革命ともいわれる昨今にあって、この変化をビジネスとしてしっかり捉えるべく、産・官・学との連携を強化し、研究の深化に引き続き取り組んでまいりました。
地震時の倒壊防止および設計の自由度を目的とした、接着剤ビス併用による耐震床構造工法(床倍率向上工法)など、災害対策の実用化に向け諸団体と共同で具体的な取り組みを推進したほか、建築構造接合に適用可能な構造用接着シート「ATLAS™」を開発、公表いたしました。
AI、IoTに欠かせない端末デバイスや各種センサーに必要な接着についても力点を置き、当社の主力製品である「セメダインスーパーX」からの進化に注力し、導電性接着剤の売上増加につなげると共に、デバイスの小型化、カーボンニュートラルの推進を目的としたサーマルマネージメントに貢献する放熱性接着剤の開発・市場展開を推進いたしました。
また、自動車軽量化等を目的とした構造接着剤(異種材料接合用接着剤含む)の実用化に向け、官・学・自動車メーカー、材料メーカーとの取り組みを引き続き実施し新製品を導入したほか、車載部品用については、近年採用された一液エポキシ樹脂系接着剤が評価され、多くの問い合わせをいただけるようになり、新規採用に向け日々開発を実施しております。
天災、コロナウイルス、世界的需要の変化などにより世界的にサプライチェーンが混乱する中、各部門と連携し安定供給に務めるとともに、研究の成果を学会発表や専門誌への投稿など多様な媒体を通して、積極的に発信いたしました。
市場区分別の活動は以下のとおりであり、研究開発費の総額は891百万円となりました。なお、当社グループの研究開発活動は各市場に共通する研究開発の割合が高いため、研究開発費は市場区分別には捉えておりません。

(1)建築土木関連市場
建築市場においては、カーボンニュートラルなどに着目し、1)高耐久・高寿命化 2)木構造構造接着 3)鋼構造構造接着の具体的取り組みを実施いたしました。1)高耐久・高寿命については、シーリング材「セメダインEXCELⅡ」の大型物件への適応・作業性の改良、2)木構造構造接着については産学官の実用化に向けた具体的取り組み・新工法開発および新工法に適した接着剤の設計・データの蓄積、3)鋼構造構造接着に関しては、施工時の使いやすさを考慮し、新規構造用接着剤を特殊樹脂シートに含浸させ、2成分の接着剤を一つのパックの中に収納することを実現しました。計量が不要となるほか、パックのまま混合することができるので手が汚れることもなく、接着剤の混合状態は透明フィルムの上から簡単に確認できるため、混合不良等施工管理を行うことが出来ます。清水建設株式会社様と共同で工法開発を行ってきたもので、2021年9月同社技術研究所本館の天井改修工事の一部に採用され、実施工での検証の結果、同社で実施された従来工法と比較して、投入人工約50%の削減効果を確認いただきました。

(2)工業関連市場
工業市場における重要課題である接合+機能化による高付加価値化を中心に取り組み、電機・電子分野においては、導電性接着剤に加え放熱性接着剤の取り組みを強化し、「NEDO先導研究プログラム/エネルギー・環境新技術先導研究プログラム/電子デバイスの熱マネジメントのための接着接合技術の開発」に参画し、放熱性能を向上するためのシミュレーション技術の構築を検討したほか、文科省 JST未来創造事業「革新的接着/新規硬化性樹脂技術に基づく低温実装可能な高耐熱樹脂開発」に参画し、将来技術構築も実施しております。
自動車等を中心とした異材接合においては、軽量化によるエネルギー効率向上に向けた鋼板×鋼板/鋼板×アルミ等の接合、および樹脂×樹脂/樹脂×金属等の異材接合に対応可能な次世代構造用接着剤の開発および実用化に向けた取り組みに注力し、国内自動車メーカーとの取り組みを実施しており鋼板×アルミの異種材料としての採用が内定しております。
また、引き続き「自動車をはじめとする輸送機の抜本的な軽量化に向け、鋼材、非鉄、CFRP等、輸送機器の主要構造材料の革新的接合技術や高強度化等に係る技術開発を一体的に推進することを目的とした新構造材料技術研究組合」(ISMA)メンバーとして、NEDOプロジェクト「革新的新構造材料等研究開発」における接着分野での再委託先として、接着剤開発にとどまらず自動車としての接着剤適性、耐久性、力学物性など多方面にわたる開発を継続したほか、車載向けモーター関連では、今後需要拡大が見込まれる、自動車用EV、制御モーター向けにアクリル樹脂系、エポキシ樹脂接着剤での更なる拡大に向けて取り組みを実施いたしました。

(3)一般消費者関連市場
家庭用品規正法対応を行い、より安全な製品への切り替え、安定供給対応を引き続き実施するとともに、環境配慮型のバイオマスマーク認定商品「セメダインスーパーXナチュラ」を開発し販売を開始いたしました。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01010] S100O939)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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