有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100YCDM (EDINETへの外部リンク)
株式会社有沢製作所 研究開発活動 (2026年3月期)
当社グループの主な研究開発は、提出会社と連結子会社の新揚科技股份有限公司、㈱サトーセン、Protec Arisawa Europe, S.A.、Protec Arisawa America, Inc.、カラーリンク・ジャパン㈱が行い、他の連結子会社へ技術展開を図っております。
研究開発は、技術開発企業として、多様化、高度化するユーザーニーズに応えるべく、フレキシブルな組織体制を基本とし、電子材料分野、産業用構造材料分野、電気絶縁材料分野及びディスプレイ材料分野を中心に、新製品の立上げ、次世代製品の育成及び将来を見据えた技術の振興と基盤技術の拡大を目指し新技術、新製品の研究開発に邁進しております。
電子材料としては、FPC(フレキシブルプリント配線板)用材料、プリント配線板用ガラスクロス、特殊プリント配線板用プリプレグ等が、産業用構造材料としては、車載用材料、水処理関連材料、航空機内装用材料が、電気絶縁材料としては、電気絶縁用プリプレグ、各種成形品等が、ディスプレイ材料としては、3Dフィルター、光学成形品等があげられます。
当連結会計年度末の研究開発活動に係る人員は185名であり、当連結会計年度の研究開発費は2,778百万円であります。
当連結会計年度における各セグメント別の研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。
(1)電子材料分野
・バイオマス原料を用いたFPC材料
当社は、環境対応への取り組みの一環として、カーボンニュートラルの推進及び省エネルギー化に注力しています。近年、資源保全及び環境負荷低減の観点から、植物等の再生可能な有機資源を活用したバイオマス原料やリサイクル原料が注目されています。当社においても、これらの原料を用いたFPC材料の開発を進めています。スマートフォン等に代表される電子機器の高機能化・高性能化に伴い、FPC材料には、高周波(ミリ波)帯における高速通信時の低伝送ロス特性をはじめ、絶縁信頼性、耐熱性、回路埋まり性及び屈曲性などの性能が求められています。当社では、これらの要求特性を維持・向上させつつ、バイオマス度の高いFPC材料の実現を目指し、材料パートナーとの協業による樹脂原料の検討を行っています。
その成果として、バイオマス度25%以上を有するカバーレイフィルムを開発しました。当該製品については、現在、顧客評価向けのサンプル提供を開始しており、今後の量産化及び実用化に向けた検討を継続していく方針です。
・環境対応のフッ素フリーFCCL
PFAS(有機フッ素化合物)は、化学的に極めて安定であることから自然環境中で分解されにくく、人体、土壌及び海洋等に残留しやすい性質を有しています。このため、欧州を中心に、規制対象物質とする動きが進んでいます。
一方、フッ素系材料は、非常に低い誘電特性を有し、高周波・高速伝送用途において優れた特性を発揮することから、通信分野や生成AI関連分野の高性能化を支える重要な材料の一つとなっています。
こうした市場環境を踏まえ、当社は独自の配合技術を活用することにより、PFASを使用することなく、従来のフッ素系材料と同等の低誘電特性を有するフッ素フリーFCCL(フレキシブル銅張積層板)を開発しました。現在、顧客向けのサンプル提供を開始しており、各種特性評価も順調に進んでいます。
今後も、環境規制動向及び市場ニーズを注視しながら、環境対応型材料の開発と製品ラインアップの拡充に取り組んでいきます。
電子材料に係る研究開発費は1,592百万円であります。
(2)産業用構造材料・電気絶縁材料分野
・高耐熱CFRPスリーブ
近年、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの進展を背景に、発電設備や電動モビリティ分野では、発電機及びモーターの高効率化・高出力化が進んでいます。これに伴い、ローターの高速回転化も進んでおり、遠心力による永久磁石の飛散防止や、高温環境下における信頼性の確保が重要な課題となっています。また、回転性能を安定させるため、ローター部品には高い寸法精度も求められています。
当社は、こうした市場ニーズに対応するため、ローター部品用途としてCFRP(炭素繊維強化プラスチック)スリーブの開発を進めています。本製品は、円筒状に配置された永久磁石に篏合する構造により、上述の課題を解決することができます。また、本製品には、当社が独自に開発したガラス転移温度(Tg)250℃以上の高耐熱樹脂を採用し、高温かつ超高速回転条件下でも安定した性能を発揮する点を特長としています。さらに、材料設計技術及び成形・加工技術の高度化により、高い信頼性と優れた寸法精度を兼ね備えた製品の提供を可能にしています。
今後も、発電設備及び電動モビリティ分野における要求特性の高度化に対応するため、製品性能の更なる向上と用途拡大に向けた開発を継続していきます。
・AEM型水電解水素発生装置用材料
再生可能エネルギー由来のグリーン水素の製造方式の一つであるAEM(陰イオン交換膜)型水電解水素発生装置は、アルカリ性水溶液を用いることにより、希少金属である白金(Pt)やイリジウム(Ir)等の触媒を使用せずに高純度の水素を生成できる方式として、近年注目されています。この方式は、水素製造におけるコスト低減及び資源制約への対応が期待されており、各国において開発及び実用化に向けた取り組みが進められています。
当社は、水素発生装置のセルに組み込まれるAEMの保護並びに水素、酸素及び電解質液のリーク抑制を目的として、装置の長寿命化及び信頼性向上に資するサブガスケットの開発を進めています。本製品については、現在、顧客各社において評価が進められています。
本開発を通じて、水素製造の低コスト化及び高純度化に貢献するとともに、水素エネルギー社会の実現に向けた取り組みを継続して推進していきます。
産業用構造材料及び電気絶縁材料に係る研究開発費は767百万円であります。
(3)ディスプレイ材料分野
・医療用3Dディスプレイ
当社の光学素子「Xpol®」を搭載した3Dディスプレイは、医療分野における映像表示の高精細化を背景に4K解像度モデルの採用が進んでいます。内視鏡手術用途として主流の32インチモデルに加え、顕微鏡手術等に対応する大型サイズへのニーズにも応えるため、55インチまでの4K-3Dディスプレイを開発し、製品の提供を開始しました。
従来、医療分野におけるディスプレイは、主として液晶(LCD)パネルとの組み合わせを中心に展開してきましたが、高コントラスト表示への需要の高まりを見据え、当社がこれまで培ってきた高精度貼合技術をさらに高度化することで、有機EL(OLED)パネルを用いた3D-OLEDディスプレイへの対応を可能としました。
今後、医療分野では、低侵襲治療の普及に伴い、映像表示の更なる高精細化及び高コントラスト化への要求が一層高まると見込んでおり、当社では、こうした市場ニーズに対応すべく、設計・加工技術の更なる高度化に取り組んでまいります。
ディスプレイ材料に係る研究開発費は320百万円であります。
(4)ARISAWA Innovation Centerの開設
当社は、オープンイノベーションを推進する新たな技術開発拠点として、2025年9月に新潟県上越市に「ARISAWA Innovation Center」を開設しました。本センターを活用し、産学連携を含む外部パートナーとの共創を推進することで、多様な企業との交流を通じた新技術の創出と事業化を目指します。
本イノベーションセンターでは、当社がこれまで培ってきた固有の「既知の技術」と、パートナーから提供され得る新たな「未知の技術」を融合させることにより、新たな価値の創出を図ります。これらの取り組みを通じて、次の50年、100年の成長を牽引する製品や技術の育成に取り組んでまいります。
研究開発は、技術開発企業として、多様化、高度化するユーザーニーズに応えるべく、フレキシブルな組織体制を基本とし、電子材料分野、産業用構造材料分野、電気絶縁材料分野及びディスプレイ材料分野を中心に、新製品の立上げ、次世代製品の育成及び将来を見据えた技術の振興と基盤技術の拡大を目指し新技術、新製品の研究開発に邁進しております。
電子材料としては、FPC(フレキシブルプリント配線板)用材料、プリント配線板用ガラスクロス、特殊プリント配線板用プリプレグ等が、産業用構造材料としては、車載用材料、水処理関連材料、航空機内装用材料が、電気絶縁材料としては、電気絶縁用プリプレグ、各種成形品等が、ディスプレイ材料としては、3Dフィルター、光学成形品等があげられます。
当連結会計年度末の研究開発活動に係る人員は185名であり、当連結会計年度の研究開発費は2,778百万円であります。
当連結会計年度における各セグメント別の研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。
(1)電子材料分野
・バイオマス原料を用いたFPC材料
当社は、環境対応への取り組みの一環として、カーボンニュートラルの推進及び省エネルギー化に注力しています。近年、資源保全及び環境負荷低減の観点から、植物等の再生可能な有機資源を活用したバイオマス原料やリサイクル原料が注目されています。当社においても、これらの原料を用いたFPC材料の開発を進めています。スマートフォン等に代表される電子機器の高機能化・高性能化に伴い、FPC材料には、高周波(ミリ波)帯における高速通信時の低伝送ロス特性をはじめ、絶縁信頼性、耐熱性、回路埋まり性及び屈曲性などの性能が求められています。当社では、これらの要求特性を維持・向上させつつ、バイオマス度の高いFPC材料の実現を目指し、材料パートナーとの協業による樹脂原料の検討を行っています。
その成果として、バイオマス度25%以上を有するカバーレイフィルムを開発しました。当該製品については、現在、顧客評価向けのサンプル提供を開始しており、今後の量産化及び実用化に向けた検討を継続していく方針です。
・環境対応のフッ素フリーFCCL
PFAS(有機フッ素化合物)は、化学的に極めて安定であることから自然環境中で分解されにくく、人体、土壌及び海洋等に残留しやすい性質を有しています。このため、欧州を中心に、規制対象物質とする動きが進んでいます。
一方、フッ素系材料は、非常に低い誘電特性を有し、高周波・高速伝送用途において優れた特性を発揮することから、通信分野や生成AI関連分野の高性能化を支える重要な材料の一つとなっています。
こうした市場環境を踏まえ、当社は独自の配合技術を活用することにより、PFASを使用することなく、従来のフッ素系材料と同等の低誘電特性を有するフッ素フリーFCCL(フレキシブル銅張積層板)を開発しました。現在、顧客向けのサンプル提供を開始しており、各種特性評価も順調に進んでいます。
今後も、環境規制動向及び市場ニーズを注視しながら、環境対応型材料の開発と製品ラインアップの拡充に取り組んでいきます。
電子材料に係る研究開発費は1,592百万円であります。
(2)産業用構造材料・電気絶縁材料分野
・高耐熱CFRPスリーブ
近年、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの進展を背景に、発電設備や電動モビリティ分野では、発電機及びモーターの高効率化・高出力化が進んでいます。これに伴い、ローターの高速回転化も進んでおり、遠心力による永久磁石の飛散防止や、高温環境下における信頼性の確保が重要な課題となっています。また、回転性能を安定させるため、ローター部品には高い寸法精度も求められています。
当社は、こうした市場ニーズに対応するため、ローター部品用途としてCFRP(炭素繊維強化プラスチック)スリーブの開発を進めています。本製品は、円筒状に配置された永久磁石に篏合する構造により、上述の課題を解決することができます。また、本製品には、当社が独自に開発したガラス転移温度(Tg)250℃以上の高耐熱樹脂を採用し、高温かつ超高速回転条件下でも安定した性能を発揮する点を特長としています。さらに、材料設計技術及び成形・加工技術の高度化により、高い信頼性と優れた寸法精度を兼ね備えた製品の提供を可能にしています。
今後も、発電設備及び電動モビリティ分野における要求特性の高度化に対応するため、製品性能の更なる向上と用途拡大に向けた開発を継続していきます。
・AEM型水電解水素発生装置用材料
再生可能エネルギー由来のグリーン水素の製造方式の一つであるAEM(陰イオン交換膜)型水電解水素発生装置は、アルカリ性水溶液を用いることにより、希少金属である白金(Pt)やイリジウム(Ir)等の触媒を使用せずに高純度の水素を生成できる方式として、近年注目されています。この方式は、水素製造におけるコスト低減及び資源制約への対応が期待されており、各国において開発及び実用化に向けた取り組みが進められています。
当社は、水素発生装置のセルに組み込まれるAEMの保護並びに水素、酸素及び電解質液のリーク抑制を目的として、装置の長寿命化及び信頼性向上に資するサブガスケットの開発を進めています。本製品については、現在、顧客各社において評価が進められています。
本開発を通じて、水素製造の低コスト化及び高純度化に貢献するとともに、水素エネルギー社会の実現に向けた取り組みを継続して推進していきます。
産業用構造材料及び電気絶縁材料に係る研究開発費は767百万円であります。
(3)ディスプレイ材料分野
・医療用3Dディスプレイ
当社の光学素子「Xpol®」を搭載した3Dディスプレイは、医療分野における映像表示の高精細化を背景に4K解像度モデルの採用が進んでいます。内視鏡手術用途として主流の32インチモデルに加え、顕微鏡手術等に対応する大型サイズへのニーズにも応えるため、55インチまでの4K-3Dディスプレイを開発し、製品の提供を開始しました。
従来、医療分野におけるディスプレイは、主として液晶(LCD)パネルとの組み合わせを中心に展開してきましたが、高コントラスト表示への需要の高まりを見据え、当社がこれまで培ってきた高精度貼合技術をさらに高度化することで、有機EL(OLED)パネルを用いた3D-OLEDディスプレイへの対応を可能としました。
今後、医療分野では、低侵襲治療の普及に伴い、映像表示の更なる高精細化及び高コントラスト化への要求が一層高まると見込んでおり、当社では、こうした市場ニーズに対応すべく、設計・加工技術の更なる高度化に取り組んでまいります。
ディスプレイ材料に係る研究開発費は320百万円であります。
(4)ARISAWA Innovation Centerの開設
当社は、オープンイノベーションを推進する新たな技術開発拠点として、2025年9月に新潟県上越市に「ARISAWA Innovation Center」を開設しました。本センターを活用し、産学連携を含む外部パートナーとの共創を推進することで、多様な企業との交流を通じた新技術の創出と事業化を目指します。
本イノベーションセンターでは、当社がこれまで培ってきた固有の「既知の技術」と、パートナーから提供され得る新たな「未知の技術」を融合させることにより、新たな価値の創出を図ります。これらの取り組みを通じて、次の50年、100年の成長を牽引する製品や技術の育成に取り組んでまいります。
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01152] S100YCDM)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。




トップページ
ビジュアル財務諸表
大株主名検索
役員名検索
スペシャルコンテンツ
サイト内検索
お知らせ
お問合せ
使い方
ご利用規約
個人情報について
監修と運営
どん・ブログ
facebook ページ
オススメ書籍