有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1006LEC
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 業績等の概要 (2015年9月期)
(1)業績
(経済概況)当事業年度における我が国経済は、先進国を中心とした世界経済の回復基調を背景に良好な水準を維持していたものの、後半にかけては新興国経済の減速の影響などから、輸出・生産面においてやや緩慢な動きがみられております。国内では消費税引き上げに伴う駆け込み需要の反動などの影響も和らぎ、企業収益の明確な改善を続けるなかで、堅調な回復を続けている状況にあります。
(業界動向)
当社がメインターゲットとする中堅・中小企業においては、引き続き潜在的なM&Aニーズは堅調であると認識しております。毎年調査・公表されている『全国社長分析』(株式会社帝国データバンク2015年1月29日公表)においては、前年に引き続き社長の平均年齢は59.0歳と過去最高を更新しており、依然として社長の高齢化が進行し続けている状況にあります。高齢化の背景には事業承継難の問題があり、経営の承継をするための後継者がいない場合や、後継者が居ても資本(株式)を承継するための納税資金あるいは買取資金などの問題から事業承継が遅々として進まない現状があります。当社が提供するM&Aは第三者への承継を提案・支援するサービスであり、事業承継の選択肢として一般に定着していく余地はまだまだあると判断しております。
(当社の状況)
当社では、このような環境下におきまして、継続的な成長と安定した収益の拡大に向けて、当事業年度では次のような施策を講じてきました。
a.アウトバウンドマーケティング
当社では引き続き計画的なコンサルタントの増員・教育を柱に、提案型営業の拡充を図っております。オーナー社長が後継者候補として第一に考えるのは親族や従業員であり、当然の心情ともいえるところですが、経営環境・資質・経済力など様々な面を考慮した結果、選択肢としてM&A(第三者への承継)が有益であると最終的に判断される例は多く、当社ではこれらの検討段階から情報提供を行うことで案件化を図っております。尚、当事業年度においてはコンサルタントが7名増加しております。
b.インバウンドマーケティング
当事業年度においては、セミナー活動によるマーケティングやWEBマーケティングを中心にインバウンド型の案件化に注力してきました。前年に続き各社メディアとの協賛セミナーなども精力的に行い全9会場で延べ3,000名超の方々に向けて事業承継型M&Aに関する講演を行いました。またWEB広告やホームページのリニューアルなどを通じて問合せも増加傾向にあり、更なる認知度向上に努めて参りました。
この結果、当事業年度の売上高は、2,847,868千円(前年同期比70.8%増)となり、営業利益1,549,823千円(前年同期比88.2%増)、経常利益1,524,796千円(前年同期比88.7%増)、当期純利益892,732千円(前年同期比90.6%増)となりました。
尚、M&A成約案件の規模別あるいは業種別分類は以下のとおりとなっております。当事業年度においてはコンサルタントの増加とインバウンドマーケティングによる成果に起因して、年間での成約件数の増加に繋がりました。
分類の名称 | 第9期事業年度 (自 2013年10月1日 至 2014年9月30日) | 第10期事業年度 (自 2014年10月1日 至 2015年9月30日) | 前年同期比 | ||
M&A成約案件数 | (件) | 35 | 44 | +9 | |
手数料金額別 | うち1案件当たりの手数料総額が1億円以上の案件数 | (件) | 2 | 4 | +2 |
うち1案件当たりの手数料総額が1億円未満の案件数 | (件) | 33 | 40 | +7 | |
業種別 | うち当社において「小売業」に分類している案件数 | (件) | 22 | 25 | +3 |
うち当社において「卸売業」に分類している案件数 | (件) | 3 | 6 | +3 | |
うち当社において「その他」に分類している案件数 | (件) | 10 | 13 | +3 |
(2) キャッシュ・フローの状況に関する分析
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,173,783千円と対前年同期と比べ824,266千円の増加となりました。主な要因としては、税引前当期純利益1,524,796千円を計上したこと、及び公募調達により304,257千円の収入があったことに対し、法人税等の納付353,337千円を行ったこと、及び定期預金の純増額が1,000,000千円あったことによります。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,671,904千円(前事業年度は492,804千円の収入)となりました。これは主に、法人税等の納付353,337千円を行ったことに対し、税引前当期純利益を1,524,796千円計上したこと、及び未払金の残高が247,808千円増加したことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は1,136,917千円(前事業年度は609,156千円の支出)となりました。これは主に、定期預金の純増額が1,000,000千円あったこと、及び本社増床により新たに121,057千円の保証金を差入れたことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は289,279千円(前事業年度は415,486千円の収入)となりました。これは主に、東京証券取引所市場第一部への指定替えのための株式公開費用として23,562千円支出したことに対し、公募増資等による株式発行により304,257千円及び新株予約権の発行により8,762千円の収入があったことによります。
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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E30022] S1006LEC)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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