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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AKLZ

有価証券報告書抜粋 株式会社KADOKAWA 業績等の概要 (2017年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、出版から総合メディア企業を目指す㈱KADOKAWAと、ネットとリアルの融合を目指すIT企業㈱ドワンゴの創造性を結集し、あらゆるコンテンツの価値を高めるプラットフォーマーとして、世界に類のない企業体への飛躍を目指しております。
日々新たなサービスが生まれ、競争環境が変化するインターネットサービス市場においては、高度な技術力に裏付けされた独創的なコミュニケーションの場を提供し、多様なユーザーニーズにお応えしております。リアルなイベントとの連携がユニークなカルチャーを創出し、UGC(ユーザー生成コンテンツ)が広がっていく中、出版、映像、ゲーム等の制作で積み上げてきた企画力、編集力等を駆使して魅力あるコンテンツを創造し、あらゆるメディアにマルチ展開させて収益を最大化させるメディアミックス戦略を積極展開しております。
コンテンツのデジタル化が加速する状況下、電子書籍や、アニメを中心とした海外での動画配信は需要が高まっております。高い競争力を持つコンテンツとネットワーク技術を最大限活用しながら、海外拠点での拡販や、日本のコンテンツのリアルな体験を提供するインバウンド関連事業など、新たなビジネスの創造をグローバルに図っております。また、デジタルネイティブ世代のニーズを探りながら、新たなインターネットサービスの投入準備を進めております。
既存の出版ビジネスにおいては、書籍を一部単位で高品質かつ低コストにオンデマンド印刷できる製造・物流一体の最新鋭工場(2020年4月フル稼働予定)を建設して製造原価と返品率を低下させ、絶版を無くすことで価値を長期にわたって保存する、画期的な取り組みを進めております。

当社は、グループの事業の柱が明確になったことに伴い、当連結会計年度より、報告セグメントを「Webサービス」、「出版」、「映像・ゲーム」に変更しております。前連結会計年度までのセグメント区分「ポータル事業」、「ライブ事業」及び「モバイル事業」を「Webサービス」に、「書籍IP事業」及び「情報メディア事業」を「出版」に、「映像IP事業」及び「ゲーム事業」を「映像・ゲーム」に含めております。また、前連結会計年度までの「情報メディア事業」のうちの一部事業については、変更後の「その他」に含めております。

当連結会計年度における各セグメント別の業績は、以下のとおりであります。

Webサービス事業においては、2016年4月の「ニコニコ超会議2016」、7月から11月にかけての「ニコニコ町会議2016」、8月の「Animelo Summer Live 2016 刻-TOKI-」、11月の「ニコニコ超パーティー2016」に続いて2017年2月に「闘会議2017」を開催しました。いずれのイベントも期待通り多くのお客様の来場やインターネット視聴をいただき、ユーザーロイヤリティを高く保つことができました。
ニコニコ動画では、アプリ「(配信専用)ニコニコ生放送」、「niconico ch」をリリースし、スマートフォンユーザーの利便性を高めました。有料の「プレミアム会員」の会員数は当連結会計年度末に243万人と前連結会計年度末を下回りましたが、「ニコニコチャンネル」の有料登録者数は59万人に達し、収益を下支えしております。当社グループが開発販売するゲーム制作ツール「RPGツクールMV」による自作ゲームの投稿コミュニティサービス「RPGアツマール」は、2016年11月のサービス開始からの総プレイ回数が300万回に到達しました。
また、音楽配信サービスのドワンゴジェイピーにおいては、ジャニーズ事務所所属アーティストや、世界的なヒット動画、人気テレビドラマの楽曲の配信が人気を集め、年度を通じて想定を上回る収益を計上しました。
一方、「ニコニコ超会議2016」のコンテンツ制作費が前回を上回ったことや、niconicoリニューアルのためのインフラ再構築、高画質化、HTML5対応の費用が減益要因となりました。
以上の結果、売上高は312億75百万円(前年同期比5.6%減)、セグメント利益(営業利益)は28億15百万円(前年同期比39.3%減)となりました。

出版事業においては、紙書籍市場が緩やかに縮小する中、映画「君の名は。」の関連書籍や、「ソードアート・オンライン」、「この素晴らしい世界に祝福を!」、「Re:ゼロから始める異世界生活」等の人気のメディアミックス作品が好調でした。5,000点規模の新刊点数を維持する中で、ヒット作品のジャンルが、従来強みとしていたライトノベル、コミックス、文芸以外に、「ブラタモリ」等のノンフィクションや、「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史」等の児童書にも広がっております。営業と編集がスムーズに連携する組織体制が定着した結果、需要予測に基づいた生産・出荷が可能となり、返品率の低下と在庫の削減が収益力を強化しました。
雑誌においては、販売や広告売上の減少が続く市場環境に対応するため、ウェブメディアへの移行などビジネスモデルの転換を図り、収支が改善しております。
さらに、電子書籍・電子雑誌においては、市場の成長に加え、効率的なキャンペーンの実施により、好調な業績が続きました。
以上の結果、売上高は1,130億12百万円(前年同期比7.4%増)、セグメント利益(営業利益)は83億42百万円(前年同期比32.8%増)となりました。

映像・ゲーム事業においては、映画の配給収入は特に大きな貢献をした「君の名は。」に加え、「貞子 vs 伽耶子」、「沈黙 サイレンス」、「聖の青春」が健闘しました。「ARIA The ORIGINATION」、「ジョーカー・ゲーム」、「ストライクウィッチーズ」等のアニメ作品を中心に映像パッケージソフトの国内販売が堅調に推移し、「文豪ストレイドッグス」、「ハンドシェイカー」、「NEW GAME!」、「幼女戦記」等、海外へのライセンス販売ビジネスが伸張しております。
ゲームにおいては、メディアミックス作品となる「Re:ゼロから始める異世界生活-DEATH OR KISS-」や、「ダンガンロンパ」、「ウィッチャー」等のシリーズタイトルの販売、「DARK SOULSⅢ」のダウンロードコンテンツ販売、ロイヤリティ収入が好調だった一方、ソーシャルゲームタイトルの不振により、利益が想定を下回りました。
以上の結果、売上高は444億2百万円(前年同期比0.3%増)、セグメント利益(営業利益)は33億12百万円(前年同期比8.4%減)となりました。

その他事業には、キャラクター商品やアイドルCDのeコマース、アニメやniconicoから生まれたコンテンツの販売や著作権利用料収入、クリエイティブ分野で活躍する人材を国内外で育成するスクール運営収入等が含まれております。今後の成長の柱として期待されるインバウンド関連の事業開発費用や調査費用もその他事業に計上されており、売上高は202億9百万円(前年同期比5.3%減)、セグメント損失(営業損失)は16億35百万円(前連結会計年度は営業損失10億11百万円)となりました。

この結果、当連結会計年度の連結業績は、売上高2,057億17百万円(前年同期比2.4%増)、営業利益84億19百万円(前年同期比7.7%減)、経常利益74億7百万円(前年同期比27.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益57億67百万円(前年同期比15.8%減)となりました。

(2)キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益73億75百万円の計上等により、119億68百万円の収入(前年同期は67億33百万円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出、連結の範囲の変更を伴う子会社持分の取得による支出等により、103億94百万円の支出(前年同期は46億73百万円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入等により、372億0百万円の収入(前年同期は87億75百万円の支出)となりました。
以上の結果、為替換算差額も含めて385億92百万円の収入となり、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、連結の範囲の変更に伴う増加額等を含めて911億40百万円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E30731] S100AKLZ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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