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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100R6VA (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 日本冶金工業株式会社 研究開発活動 (2023年3月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等


当社の研究開発部門の主な業務は、戦略分野として位置づけている高機能材のプロセス技術開発、新製品開発、及び顧客への技術支援です。グループ全体の研究開発も担っており、各社と協力し開発を進めおります。いずれもサステナビリティの観点をアプローチに加えるように努めております。
プロセス技術開発では、中期経営計画2020のコンセプトである、業界トップレベルの品質・コスト・納期・対応力で信頼され続けるグローバルサプライヤーを目指し、顧客ニーズへの対応、要望に対応した製造可能範囲拡大・新商品開発に注力してきました。当社グループ会社のナストーア(株)とは、独自設計した中規模実験設備を活用し高機能材の高効率溶接技術の開発を共同で進めております。ここまでの検討で、溶接が難しい高機能材において、品質と生産性を両立する溶接条件を見出しました。今後、適用板厚、鋼・合金種の拡大を図り、早期の実用化を目指しテストを重ねてまいります。
新製品開発では、ソリューション営業部と連携する他、当社グループ会社のナス鋼帯(株)とも連携し、今後一層その重要性を増してくると見られるエネルギー・環境・化学分野に多用される高耐食材、高耐熱材、高強度材、電子材の開発に注力しております。
市場開拓の一環である顧客への技術支援として、当社製品の耐食性と溶接性等に加え、水素環境に関するデータベースの拡充を図り顧客ニーズへの対応力強化を図っております。

当連結会計年度における技術開発の主な成果は以下のとおりであります。

1.高機能材の製造可能範囲拡大
高機能材と呼んでいる高ニッケル耐食合金、耐熱合金を生産性に優れる連続鋳造法により製造しています。これら合金は鋳造工程で割れなどの欠陥が発生し易く、広幅化に制限がありました。プロセスを精緻に制御することで、昨年のNAS625(UNS N06625)に続いてNASNW276(UNS N10276)の5フィート幅での連続鋳造に成功しました。さらに、中国合弁会社を活用することで、板厚50mm、幅3900mmと板厚、幅ともに世界最大サイズの極厚板の製品化に成功しました。化学プラントなどへの販売を目指しています。

2.カーボンレスニッケル製錬技術への挑戦
大江山製造所では、Ni鉱石やリサイクル原料を製錬しフェロニッケルを製造しておりますが、その過程で多量の石炭を使います。石炭は還元反応を起こすために必要ですが、カーボンニュートラルの観点からは削減、最終的には石炭を使わない新しいプロセスを目指す必要があります。一昨年から実施している大規模実験の一つとして、廃プラスチックの活用、LNGへの燃料転換を試験・評価し、一定量の石炭削減が可能であるとの目途を得ました。設備投資へとつながる有用な知見が得られましたので、設備設計など実用化の検討を開始しています。

研究開発活動には、全体で38名のスタッフが携わっており、これは総従業員の約2%にあたります。また、当連結会計年度における研究開発費は956百万円であります。

事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01242] S100R6VA)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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