新報国マテリアル株式会社 研究開発活動 (2024年12月期)

当社は、低熱膨張合金、シームレスパイプ製造用工具のトップメーカーとして、高機能性合金の開発を進めております。これら研究開発に要した当事業年度における研究開発費の総額は290百万円であります。
各セグメントの研究開発の成果と主要課題は次のとおりです。
特殊合金事業
金属積層造形においては、ドイツで開催された世界最大級の3Dプリンター展「FORMNEXT2024」に試作品を初出展しました。宇宙関連では、2019年から極低温環境でも低熱膨張が維持される独自インバー合金を国際学会等でPRしてきましたが、半導体関連の国際会議でも低熱膨張合金の成果発表を行いました。
これらによる当事業に係る研究開発費は290百万円であります。
今後は、昨年策定した中期目標「低熱膨張合金世界一」を実現するため、引続き成長が見込まれる世界半導体市場、環境分野、天文・航空宇宙分野、液体水素インフラ分野に狙いを定め、創造的研究開発と革新的製造技術、積極的販売戦略を進めます。
本年は新たな設備として、P-DED(粉末指向性エネルギー蓄積)方式の3D積層造形装置を1台導入し“今までと違ったモノを造る”新合金開発に取り組みます。また、重要課題として、1)極低温・液体水素環境下で適用可能な低熱膨張合金の開発、2)磁場影響下でも使用可能な非強磁性低熱膨張合金の商品開発を行います。